第10回ローゼンホーマ記念観戦記

 1999.3.21、福山、1800m


いつぞやハナキ様に「ローゼンホーマ記念には行かんの?」とカキコしたら、曰く「無理です、観戦記よろしく」との事。むっちゃ藪蛇になってしもた。
行って来ましたよ、ローゼンホーマ記念、福山を根城とする方々の観戦記がまだカキコないようなので、僭越ながらワシがうる覚え(後註:原文ママ)の観戦記を、いくでえ。

■3月21日(日)、当日は寒の戻りかとまごうばかりの肌寒さの中、小雨が降り続くあいにくの天候、馬場はそりゃもう泥田のような不良馬場、その中レースは、逃げも決まれば追い込みも決まる、旅打ち師には一向にレース展開の傾向の読めぬ状態。馬券は既に爆死爆死・・・
 さて、ローゼンホーマ記念、小雨降り止まぬ中、パドックに各馬登場、ワシにとって知らん馬たちばかりやけど、みんなええんとちゃうか?(むっちゃええ加減)
その中不動の大本命、ステイブルラインはさすがといった感。鹿毛とのことだが雨に濡れてかなり真っ黒に見える。人気薄の逃げ馬モンゴルムーンが観客の方をきょろきょろ眺めるのはご愛敬。
 枠連オッズ、もう全くステイブルからでしか話にならん状態、かといって切るリスクしょえるか?ってとこ。

 とかいって何だかんだでレーススタート、福山の千八は二角のところ。大方の予想通りモンゴルムーンがハナを切る、泥馬場の割には軽快そうに単騎逃げ、とりあえずアンタのつかみはOKやね、それに続いてアキフジクラウンとマツノホープが先行、ステイブルは中団より後方、三分三厘で飲み込む算段。
そして問題の2週目三角、モンゴルが後続の先行2頭に迫られるが以外と直線まで抵抗、注目のステイブルは案外前を捲るのに爆発力が感じられず、後手踏みの予感、そして直線、先頭争いは完全にアキフジクラウンとマツノホープ、ステイブルは突っ込んでくるが時既に遅し、アキフジとマツノが馬体を並べて入線!大本命の不発で4桁配当。

 結果は、以前の:FUKU様の「ステイブルライン敗れる」のカキコの通り。単勝2、3番人気の組み合わせで枠連1900円の結果が、いかにステイブルラインからの馬券のレースだったかを物語っておりますなあ。
 4着モンゴルムーンは上出来、単勝5番人気ですがこれは単に穴人気、予想紙の印と格からすれば一番用無し対象やってんから。ビンゴトウショウは衆目の見解の通り、千八は短いってことそのまんま。
 レース後、検量前で馬装を解くとき、ステイブルラインの岡崎jkが、苦笑い気に首を傾げたように見えたのが印象的でした。

個人的に気になった馬はモンゴルムーン、馬名が何とも・・・お客のオヤジ達が「今日はモンゴルがどこまで逃げれるか云々」、「モンゴル」「モンゴル」・・と、あたかも元寇かキラーカーンかとばかりに名前を呼ばれていたのが印象的でした。とにかく行くだけの脚質も、栗毛白メンコも、あまり頼もしげでなさそなところもマル。因みに主戦は大場jkって女性jkのようです。
ステイブルライン、負けちゃったけどあの馬格はGood Looking。黒くて、すらりとして伸びやかで、馬体重ある(510キロ前後)けど重いって感じじゃ全然ない。まあ今回は、スターへの試練、といったところでしょうか?

福山競馬を初めて観戦した印象、ローカル色の濃さと噂の指定席(500円でガラス張り&空調完備)の綺麗さとの不思議なハイブリッド、ってとこです。あと、雨だったからしょうがないのかも知れませんが、重賞だからといって特にお客さんの盛り上がりがあるというわけではないような気がしました。表彰式が閑散としててちょっと気の毒。園田みたいに花束お客さんに渡すとかすればいいかも。

●最後に、
 福山競馬では、写真撮影に撮影許可証が必要です。総合案内所で聞いたら、警備本部まで連れてってくれて、そこでくれました。山陽杯や西日本アラブダービーなどに遠征のご予定の方はお含み置きの程を・・・
う〜ん、写真撮るのに集中してると、観戦記書けるほどレースの内容ちゃんと見てらんないのよねえ、「二兎追う者は・・・」の格言やなあ。


後註:
'99年3月下旬、スピハナ掲示板に書き込み。
文中「うろ覚え」が正しいところ「うる覚え」と記したことで山根先生に厳しく突っ込まれ、以降"「うろ覚え」を「うる覚え」というオトコ"と、事あるごとに蒸し返されることに・・・
大本命のステイブルライン。道悪極下手とこれで判明、この負けがケチのつきはじめで、完全に馬生が狂う。しかしこの内容からも察せられるように、この時点ではその実力と未来、疑うべくもなかったのだが・・・ステイブルの今の惨状を思うに、読み返すとかなり恥ずかしくもある。
アキフジクラウンはこれで古馬相手に充分通用することがわかり、翌春佐賀セイユウ賞制覇をピークとする、アキフジ時代のこれが端緒となる。
アキフジに競り負けたマツノホープは、これ以後も好走するが大舞台では勝ち切れない"煮え切らぬオトコ"キャラがすっかり身に染みつく。
因みにこの日、電設の男@ともろうさんや、yamachanさんも来福されていたそうで、後に面識を持つ以前にニアミスしていたということ。
(2001.2.23)