第13回西日本アラブダービー観戦記

 1999.11.28、福山、2250m


行って参りました。西日本ADB。スタート地点は4コーナーポケット。ここから2周。福山勢最有力のマルサンダイオーが抑えて掛かるのを嫌ってかハナに立つ。1、2頭とともにワシュウジョージが早めの2、3番手の外目。モナクロマンもこのグループ。2周目向こう流しでワシュウ発進。先頭のマルサンを捉えてここからチ切る、と思いきやマルサン大奮闘、三、四角から2頭馬体を併せての攻防。内にマルサン外にワシュウ、G前50mを切って何とかワシュウ前に出る。1/2馬身差でゴール。
ワシュウジョージ、勝つには勝ったが戦前の圧倒的優位の見込みほど、危なげないという程ではありませんでした。イレ込み言うても、パドック気配はワシュウにしてはおとなしいぐらいで。確かにマルサンダイオーの健闘は光りましたが、う〜ん。「今年の兵庫の4歳のレベルってあんまり・・・」というような辛口の評価もウルサがたから聞かれる次第。兵庫勢としてはアラブ日本一の看板に見合うよう、特に現4歳勢には今後より一層の地力強化を期待したいところです。ウィニングランで戻ってくるワシュウ&太jkに、福山のファンから大きな暖かい拍手が起こったのは、いい光景でした。因みにワシも、日浦さんとHIROちゃんに続き太jkに握手してもらってしまった。それにしても寒い一日だった。

このように、ワシュウジョージ、勝ちましたが圧倒的とか余裕といったものでは決してありませんでした。厳しくみれば兵庫の現4歳勢のレベル総体に?を付けざるを得ない結果に図らずもなってしまったやも。"ポスト"ヨシゼン、エイランの時代のアラブのレベルは彼らにかかっているわけしょうから、今後の奮起に期待。「その頃にゃあもうサラ時代やから、んなこと関係ない?」でも先日のジュニアGPをはじめ兵庫のサラ3歳の現状は露呈しているわけで、それが向こう数年で急激にレベル向上するとは?こういうのを過渡期的状況と言うのか・・・
競馬興行的には、強い馬の魅力あるパフォーマンスも重要ではないのか?といった見地からの私見でした。

以下は昨日のちょっとしたエピソード。
アラブDB後の最終Rに古馬オープン戦があったのですが、ハナキオー氏「いや〜嬉しくって馬券色々買っちゃったよ〜」。んでレース、馬券の主軸の福山随一の追い込み馬、ブラウンソプラノに「行け〜ブラウン!剃刀の斬れ味だぁ〜!」この野次ハマって周りのお客んも笑う。しかし件のブラウン、追い込み届かず4着。したら彼「ブラウンバカヤロコノヤロ!このハゲ!コノヤロ!」と野次炸裂。あのアラブ原理主義者の御仁は最近野次に凝っているらしくて、横で見ててしっかり笑わしてもらいました。


後註:
'99年11月下旬、『山ちゃんの御意見板』へカキコ。
後にタマツバキ記念@園田や西日本アラブ大賞典を制するワシュウジョージが、それでもなお遠征不安、強豪としての風格の欠如を指摘されるにつけ、その根源と思われるレースがこれではなかろうか。
最終レースのエピソードも微笑ましい。ブラウンソプラノも既に現役ではなく・・・
(2001.3.12)