第42回園田金盃日記〜競馬場編

 1999.12.8、園田、2400m


競馬場着は12時半頃、5R前。早速こじこじ(元電気屋)さんを探す。大黒社周辺を見て、スタンドの建物の横からコース前に出たところでいとも簡単に発見。今日は黒ブルゾン、赤のキャノンジャンパーではない(あれ着用だとさらに目立つこじこじさん)。目が合ったので声を掛ける。「電気屋さんですね?」「はい、あなたは、えーと、顔は憶えてるんですが・・・」「それです、そいつです」
会話を交わす間にケーズさん合流。「まいど〜」今日は珍しくスーツ姿、そしていつものカーキ色のプラダバッグ。「ユーノすけくん、たまねぎワイン持ってきたよー」荷物重くなるのに恐れ入ります。ここでケーズさんの携帯にTEL。相手は山ちゃんらしい。「山ちゃん、やっぱり来れんらしいわ」残念。

5Rが終わり次の6Rは今日の1つの見モノ、花岡騎乗馬グリグリ本命の新馬戦。「さて、花岡本命を見てこよか」というわけでパドックへ。
花岡騎乗馬、確かに出来良さそう、勿論単勝一番人気、1.6倍ぐらい。こじこじさんは馬体重とパドック気配を入念にチェック。「花岡本命、いややなあ、花岡外すとみんなオッズ結構つくやろ」確かに花岡外した組み合わせはすべて4桁。3人とも花岡外しで見解一致。
さて、その6R、1400m、スタートして正面スタンド通過時、花岡の馬は絶好位。「お〜!花岡折り合ってるよ〜!」何と手綱も膝も突っ張っていないのだ。ところが一、二角でなぜか後退、これが響いて三分三厘で後手を踏む。それでも馬の出来が良いので直線外目から差し込む、当然脚色良し。馬券に絡まれると困る我々は「花岡落ちろ〜!」しかしながら結局花岡3着に終わり、こじこじさんは枠連70倍をGet!ケーズさんとワシはヒモなしでアウト。

まりおちゃん到着。ワインカラーのレザーコートでメイクの乗りも以前の姫路の時と比べて良いような・・・曰く「園田遠い〜!岡本で帰ろうかと思った」。

7Rも花岡騎乗あり。逃げの穴馬。ヘコヘコ逃げてまた3着。因みに信頼社のオヤジは「穴馬やったら花岡かキヨラカリバティ(10歳馬)」よーゆーわ!

8Rはこれまた目玉、名古屋から鳴り物入りでやってきた、トライバルサンダーの移籍後2走目。これを撮影するべく、ワシはカメラの準備。
一同パドックにいると「まいど!」と、大盛りさんとそのご家族が登場。大盛りさんはトライバルの前走を姫路で観ているらしく、詳しく解説してくれる。「むちゃ強いのは間違いないで、あとは千七の距離延長だけやわ」この人よー見てるわ。
さてG前で陣取るワシ。するとスタンドを歩く環さんの姿を発見。手を振っても気付かないので駆け寄って合流。
8Rを皆さんとG前で待っていると、ケーズさんがスタンドを見上げて「あれ、栃くんちゃう?」「どれ?」「あそこに今腰おろしたスーツの」確かに栃ノ峰富士さん、スタンドの椅子におもむろに腰をおろして、ニヒルな眼差し。我々に気付いているのやろか?
8R自体はトライバルサンダーが他を全く問題にせず楽勝。今後無事にレースを使えれさえすれば恐らく一気にオープン入りするだろう。

9Rはワシはお休み。そして10Rの金盃のパドック待ち。すると向こうにコート姿でカメラの銀箱を持った男が・・・スピードハナキオーさんだ。「こんにちわ〜」「まいど」「いや〜昨晩善福寺さんのところで関万さんと3時まで飲んでてさあ〜、カメラ取ってきて新幹線に乗って、今着きましたよ〜」とのこと。
9Rが終わったらしくパドックに人が押し寄せる。おっとり刀で栃さん合流。

パドックに金盃出走の各馬が登場。5頭立ての少頭数なのでちょっと寂しい。各馬の様子、まあこのクラスになれば悪い馬というのもそうはいないわけで。だた、取り立てて良いという馬もいないというのが率直な印象。強いて挙げればニシノハクリュウの様子が好感持てたかと。
ケイエスヨシゼン、1番人気に推されているがはっきり言って大人し過ぎる。これまでの経験から判断すると、ヨシゼンはパドックの気合いがイマイチの時は好走に黄信号なのだが・・・しかしトモの踏み込みが充分なので良しと判断する(というこの時の判断で、勝ち馬を誤ることになる、よってハナキオーさん主催の予想大会は外れ)。
エイランボーイは、おとなし〜く、気合いなく周回するのはここ近走の常。ただし馬体重が絞り込めていない。昨年の金盃の太い馬体が頭をよぎる。予想紙上でも、疲れ、脚元への負担が伝えられているので歩様をチェックするが、素人のワシにそこまで判断できない。
皆さんオッズと馬を見比べて買い目を検討。軸はヨシゼンの人が多い模様。ワシはヨシゼンを軸にハクリュウへ本線。穴期待のユウターヒロボーイと、申し訳程度にエイランへ、この3点買い。

本場場に各馬登場。ワシもG板前に移動し返し馬を撮影しレースを待つ。ここで「こんにちわ〜」とアキちゃん登場。「今着いたとこ〜パドック見れなかった〜」とのこと。居合わせたハナキオーさんに「これ、昨日山ちゃんさんと撮ったプリクラ」と、プリクラを見せるアキちゃん。「フィルム余ったから撮ってあげる」と、まりおちゃん、アキちゃんとケーズさんのツーショットを撮影。
「ちわ〜っす!」と姫園淀仁さんも登場。続々と集結する面々。この後梅田で飲み会するということになる。「最終やる?別にいいよねえ〜」と、ハナキオー氏と栃氏。金盃の表彰式だけ見て早めに移動するということになる。

いよいよ園田金盃発走。外からエイランボーイ-永島が意識的にハナを奪う。2番手が内からタッカー、その後ろにハクリュウとユウター、ヨシゼンはその2頭に発馬後挟まれて最後方、しかしこれは予想通り。この位置取りで1周目は流れ、2周目G前から一角へ。
ここでヨシゼンが進出開始。(早いよヨシゼン)ワシは思ったがその時ハナキオー氏と栃氏「これペーススローだよ、前(エイラン)楽してるから行かないとやばいよ」。
二角から向こう流しでヨシゼンは他馬にとりつくが三分三厘でまた後手を踏む。最後の直線、エイランボーイが堂々の先頭、ヨシゼンが外目に持ち出して追い込む姿がビジョンと肉眼で確認できたが、G前100m時点では届かないだろうとワシは判断。カメラのファインダーをエイラン1頭に合わせシャッターチャンスを待つ。
そしてG前(よしもらった!)とシャッターを切った瞬間、ファインダーの中、エイランより手前(つまり馬場の外側)を、ウォンッ!とばかりに馬影が通り過ぎる。ヨシゼンが予想に反してここまで追い込んできていたのだ。流れるG前のリプレイを見る。内で粘る永島エイラン、外から岩田ヨシゼンが猛迫、ハナ差、いや口元差でエイランがしのいで決勝線通過直後、馬体が入れ替わる。程なく1着5番(エイラン)2着3番(ヨシゼン)で着順が点滅し始める。しかし永島-エイランボーイはきわどい着差のためかウィニングランはなし。「やっぱエイランボーイ強いよ〜」こうした声が改めて聞かれたレース後であった。

そして口取り撮影を待つ。これまでの経験から、森澤式だと馬を馬場に出さず旧ウィナ内で行うと思ったのだが、予想に反し、エイランボーイ馬場に登場。そして森澤式では珍しく騎手(永島)を鞍上に記念撮影。これは異例!
ハナキオー氏、森澤師に「おめでとうございま〜す!」ニヤっと森澤師。横で栃氏「反則だよ、それ」
撮影後、ウィナで表彰式。例によって大盛りさんは娘のあみちゃんを永島jkに抱いてもらう。そして花束渡し、最後の1本を、正面にいたまりおちゃんに何と手渡し。投げたのではないところがすごい。

表彰式を見物して、梅田に移動するべく入場門へ。アキちゃんがサクラさんに携帯で連絡し、サクラさんも参加とのこと。
ハナキオーさん、栃さん、こじこじさん、姫園さんはファンバスで園田駅へ移動。ケーズさん、アキちゃん、まりおちゃんは大盛りさんの車に同乗。と、ここで環さんがいないことに気付く。「先行ってて、ワシ捜してくるから」と、最終レース直前のスタンドに戻るワシ。
ついでに最終Rの馬券を適当に1点買う。「前田理論」最初級編の「最終の小牧−岩田」その枠連。レースは結局三野−木村で外れ。
見届けつつ環さんを捜してスタンドの中に入ると、環さん、あっさりと見つかる。引力か?「あれ、みんなは?」今ごろそんなことおっしゃる環さん。「梅田で宴会ってことでもう移動したよ。出発しよう思たらキミだけおらへんねん」「んじゃ、払い戻しだけして行きますから」「ほな待っとくわ」そしてパドック横の出口から出ると正面に空いたファンバスが待っているので乗る。乗り込んで2.3分後にあっけなく発車。
「楽勝やな」とふたり。園田駅についてホームの階段を上がるとちょうど各停列車が入線。これもドンピシャで乗車。ということでスイスイと梅田に到着。DDハウス横のがんこをめざす。店内に入りかけたらDD前でファンバス先発組がまだ待っていた。ここで一同入店。宴会の幕開けである。(未完)


後註:
'99年12月中旬記。未発表。何のために記したか不明だが、ひょっとすると、山ちゃんのオフ会日記の宴会編に呼応しようとでもしたのか?
文中懐かしい人の名前がチラホラ。ネット界、オフ会ワールドの、状況の変化、そのサイクルの速さを実感。
(2001.2.21)