匿名某センセ&"リーダー"前田っち&ユーちゃんの
アラブ"びょ〜き"三者会談 〜 全日本アラブグランプリ編



匿名某センセ(以下某) またやるんですか?恥ずかしいっすよ。
リーダー"前田っち(以下リ) 何やワイも参加かいな。
ユーちゃん(以下ユ) まあまあ、というわけで。まずはこのAGP、レースの見どころなど。
 逃げ馬多いやん、となるとそのボコボコ逃げ合戦でバテバテゴールが見られるのか、はたまた逃げ馬沈没の差し馬勢急襲なのか、どっちのレース展開になるのか?これがまず注目。
 その逃げ馬の中でも鍵は特に・・・
三人 モナクマリン!
 と、馬名が挙がったところで、皆さんのシルシを一斉に!
 ◎モナクマリン、○ミスターカミサマ、▲タカライデン
 ◎タカライデン、○モナクマリン、▲ミスターカミサマ
 ◎ミスターカミサマ、○タカライデン、▲モナクマリン
っと、おお、みんな挙げた3頭は同じで推奨順位が違う訳ね、ではまず先に名前の挙がったモナクマリンから
 このレース、コウザンハヤヒデとハッコーディオスが出るならばそれでシルシ決まりなんですが、両頭不在となれば出走馬の実力にそう差はないと思うんですよ。となれば10頭中恐らく一番速いであろうマリンを本命に。ただその逃げ方一つでレースはどう転ぶかわかりませんよ。逃げるんだったら溜め逃げなど考えず単騎で思い切り行って欲しいです。
 マリンの速さはワシも異存なし。ただ、この馬どうしてもスプリンターっていう先入観個人的に払拭できないのよ。距離保って圧勝かもしれないし、沈没かもしれん。ワシはアタマあってヒモなしの、単穴評価。リーダーは?
 マリンの逃げ脚の凄さは文句なし。対カミサマについても今秋の充実ぶりはマリンに軍配。ただ不安要素は主戦岡崎jkの負傷欠場での乗り替わり。
 しかしマリンは評価高いな。ではリーダー、そのマリンを差し置いてタカライデンに本命打った根拠は?
 これは単に、マリンとカミサマは古馬準OP格付けなのに比してタカライデンは兵庫古馬OPクラスやからってことから。でもなあ、タカライデンはどうもなあ・・・
 というと?
 この馬先行タイプとはいえねえ、実際には追っても本気で走ってんかわからへんとこあるやんか。好位追走しても逃げ馬を捕まえきれないところが地元古馬OP戦で目立ったし。
 それは同感。勝負所で動いて、そこから一気に突き放すパワーが感じられんのよね。まあ、リーダーもワシも実績と安定性買っての本命、対抗というところやね。
 しかし前走の姫山は好タイムでいいレースでした。その2着牝馬ニシノリュウジンがハッコーの復帰戦でも半馬身差の2着ですから、地力は侮れないでしょう。確かに展開は楽じゃないと思います。
 ユーちゃんは本命カミサマやんか。そのココロは?
 この馬差し馬いうても終い確実に連入してくるし、地元馬でもあるし、距離適性もマリンよりは上だと思うのよ、そういう意味からも連軸としての堅さを買っての本命。もっとも応援の心情たっぷりやけど。
 あの地力捲りは前が崩れたら一気に来るでしょう。イヤなのはマリンの単騎ぶっちぎりを追走してなし崩しに脚を使わされる展開。
 それが先の鞆の浦賞。それでも2着に食い込むところが魅力やねんけどね。
 あとカミサマはこの秋は梅雨の銀杯ほどの出来じゃあないみたいですよ。そこが気になります。
 それそれ。ゆえに当日のパドック気配は注目。馬体がスカッとして気合い乗っていたらしめたもんなんだけど。
と、3頭について触れたけど、その他の馬に関しては?
 さっきも言いましたけど、各馬実力拮抗だと思うので、個人的に未知の魅力で。△イッテンヨカイチ、重賞でレコード勝ちの魅力と父ヘイセイパウエルに注目。×はシュメイヒーローを、時計なら足りるでしょうし、輸送経験もあります。
 ワイは連勝街道のチーチーキングを△、捲り脚質面白そう、ただ逃げレースでの前方との距離感の掴みにくさ、捕らえきれない危険性は否めんけど。×は地元のヤマノダイオー。「何かある」って毎回期待してしまうねんなあ。
 うわっ!確かにヤマノダイオーはイヤやわ。風格あるのに期待したほど走らないってキャラやもんな。思い出したように走られたらゴメンナサイや。
ワシは△にデイオウルフ、地元でヌルいレースばかりの勝ち星ってのは気になるけど、先行馬としてのセンスと垢抜けた馬格に期待。まあ実物見ちゃったからな。×はチーチー。
とまあ、こんなところでしょうか?ではぼちぼち締めますか。
 あ〜恥ずかしい恥ずかしい・・・
 全くそればっかり、ってワシも「福山万歳!」って、こればっか。さあリーダー。
 う〜ん悩ましい!(←早口で)
某&ユ ズルッ!!

構成・文:ユーノすけ


※『アラビアンエース』全日本アラブグランプリ号(2000.11.26発行)に掲載。
  某くんと"リーダー"前田さんの予想コメントを下地に、ユーノすけが対談形式に再構成したもの。