第25回かかしまつり賞観戦報告

 2000.9.23、上山、1800m

「遂にペルター様にお目にかかれる――」
2度目の上山参陣は重賞かかしまつり賞。今シーズン前半は戦線離脱していたペルターブレーブが、8月に戦列復帰以降3戦目でここに登場。ワシにとってペルター様は、昨年後半の彼の活躍以降、ずっと見たいと思い続けていた馬。ようやく念願叶う。
というわけで一路上山へ。今回は所要時間節約のため伊丹−仙台間を飛行機で、仙台空港からは山形行き高速バスか、仙台駅まで出て仙山線経由かは行き当たりばったりの腹づもり。だったのだが・・・

波乱の?遠征幕開け
搭乗予定の飛行機の便は8:00伊丹発、7時には空港に着きたいところ、よってワシの住処からは相当の早起き出発が必要。ということで目覚まし時計を4時にセットして早めの就寝。がしかし、
目が覚めて時計を覗き込むと、「ゲッ!もう7時やんか!アカンがな。」
何故か眠りが異様に深く、目覚ましも鳴らず思いっきり寝坊、アホ。もう飛行機には間に合わない。しかし上山には行きたい。瞬時にアタマを切り替え、時刻表を繰る。新幹線だとまだ間に合う模様。非常用の万札ヘソクリを引っぱり出し駅へ。外は大雨、山形の天気予報は曇りのち雨。長傘は荷物になって嫌なのだがこの天気ではしょうがない。切符の段取りをつけ、どうにかこうにか車中の人に・・・
というわけで往路の旅程、7:43西明石「こだま」→新大阪着、乗換、8:10発「ひかり」→111:03東京着、乗換、11:24発「つばさ」→かみのやま温泉14:05着。
上山の天候は曇り。降り出しそうな雨に対して何とか持ちこたえているといった状態。
温泉駅からは路線バスに乗りたいところだったが適当な便がないのでやむなくタクシー。10分弱で競馬場。入場門直前でメーターが上がりアチャチャ。しかし運ちゃんに入場タダ券を貰いまあ許す。この運ちゃん、「競馬しない」と言っていた割に、馬に詳しい。ホントは競馬好きなのか、「おらが町の競馬場」ゆえ、自然と関心が高まるのか。
こうして無事上山競馬場に到着。間に合った分、まだ運がある、と自分に言い聞かせ、入場。

皆さんにご挨拶
到着時は8レースのパドック。早速パドックに向かう。そこで上山系の大物、くもぎりまるさんと山形シチーさんにまずお目にかかる。「遅かったじゃない」「はあスンマセン」「駄目だよ第5レース観なきゃ。ペルターの妹好走したんだから」などとやりとり。
そう、山形シチーさんが言及したように、この日の5Rは要注目だったのだ。アラブ系3歳A2戦、ここにペルターブレーブの半妹、父がイムラッドからビソウエルシドに変わったペルターダンサーと、福山のアキフジクラウンの全妹、ワタリエリート(東北アラチャンの日に一度目撃)が出走。結果はペルターダンサー人気ソコソコながら2着、ワタリエリートは予想紙のシルシは大きく貰いながらも着外敗退だったようで。
当日の馬場状態は良。「今日の馬場はどうですか?」とお二方に質問。すると「今日は内が全然軽い。とにかく内で逃げた馬が残ってる。いつもは外が軽いんだけど全く逆。」フムフム(これ重要)。
続いて栃さんとディープさんに挨拶。「どうしたの今頃」「ドタキャンかと思いましたよ」「いやそのあのかくかくしかじかな次第でして・・・」と朝の顛末を説明。「ハハハ、駄目だよそういう時は寝ないで起きてなきゃ」と栃さん。「やっぱり前の晩に出発でしょ」と、関西から寝台急行「銀河」で東京まで、そこから早朝仙台経由のディープさん。いやあホンマ面目ない。

見物、アラブ系B級選抜戦、1500m
「ここの注目はゴージャパンですよ、観てやって下さいよ、3歳No.1を。」と山形さんに説明される。「エッ!3歳?これ古馬戦でしょ」とワシ。「だってここ4歳戦ないんだもん、若草賞(9/7施行の3歳重賞)勝って賞金稼いじゃったから古馬編入。」理屈は理解できるが実際この状況に立ち会うとかなりカルチャーショックである。
さてそのゴージャパン(牝馬です)、ローゼンホーマ産駒、父の毛色を受け継いだか、青毛の黒い馬体。馬体重+3kとの発表だがそれ以上に見た目の印象はスカッとしていない。「ちょっと緩いように見えますが・・・」とくもぎりまるさんに訊くワシ。くもさん曰く「まあ前走重賞勝ったら確かに中間緩めたかも知れない。」オッズはこのゴージャパン、断然人気。
発走を待つ間、コースの柵沿いで栃さんディープさんTGMさんと一緒にこの馬を俎上に載せ談笑。「このレースがこいつがホンモノがどうかの試金石」「ひょっとすると未来の楠賞馬かアラブクイーンカップ馬かも知れないよ」「未来の福山のクイーンカップ馬だったりして・・・」「それあり得るハナシだから笑えないよ」てな具合。
そしてレース、ゴーは6番枠より好発、すんなりハナ。内から馬2、3頭目あたりを先頭で1周目正面通過。その後も快調、そのまま先頭で後続を引き離して最後の直線に向いてくる。「ホンモノだよ〜!」との我々の歓声の中、馬場最内を逃げる、そして勝利!かと思った寸前、外から1番対抗格4歳ヤマトスズランが差し込み、馬体が合ってゴール。写真判定に。
「うわーどっち?」「ファインダー越しで見た分では残していると思うんですけど。」とワシ。程なく結果が、負け。あらら。

※レースのみに興味のある方はここからお読み下さい
そしてかかしまつり賞
さて、メインレースのかかしまつり賞。上山で年に4つ設けられている、古馬一線級によるアラブ系重賞のうちの一つ。盆の日本海記念と11月の奥の細道大賞典との中間に位置し、ちょうどシーズン中盤から後半、有力各馬のせめぎ合いも佳境に入り、また4歳有力馬が古馬と対等に渡り合えるようになってくる時期であり、1着賞金は320万円と、この地の重賞としても低額ながらも、意義深く見どころ充分のレースなのである。

そして今年のこのレース、冒頭に触れたペルターブレーブ以下、現在の上山アラブ界の最上位に位置し"五強"と目される面々が全て登場。まさに「これ以上望むべくもない(by場内実況、本馬場入場時の解説者の前説)」ベストメンバー。
まずはペルターブレーブ、6歳。昨年ビソウウエスタンとの死闘に勝ち越し頂点に。しかし昨年末セイユウ賞を目指した放牧調教中に故障、今季前半を棒に振ってしまう。8月盆開催に待望の戦列復帰(千三を3着)、2走目の千七戦ではアオイリュウセイに競り勝ち上向き。きっちりかかしまつりに間に合った。失地回復にいざ。差しの威力と並んだら絶対競り負けない勝負強さは今季も健在か?
6月下旬の東北アラブチャンピオンを2着以降、岩手から転入でそのまま居座った、"貴公子"(とかつて称された)7歳タービュレンス。移籍後3連勝で貫禄を示し、ここで重賞獲り、上山平定を目論む。但しその3連勝は千三と千五戦。この千八重賞で真価が問われる。先手を取ったら徹底先行、とにかく行くだけ。しのぎ切るか捕まるか。
4歳筆頭アオイリュウセイも参戦。不本意な結果に終わってしまった楠賞から中1週で当地の4歳重賞スズラン賞を勝利。次走の東北アラチャンは5着に終わるも盆の日本海記念で断然人気のマルハチフレンドを下し4歳夏の時点で古馬重賞制覇。前走はペルターに競り負けるも2着。ホーエイヒロボーイの成長力がここで爆発したか、充実一途。好調維持。パワフルな末脚に期待。
前述のアオイリュウセイに土を付けられたものの、5歳筆頭マルハチフレンドもこのまま黙ってはいまい。今季前半はペルター不在ビソウ不振の中で、4月の仙台七夕まつり賞勝ち。前半の暫定王者格。東北アラチャンでは地元の期待を一身に受けるも岩手二騎の前に3着。日本海では敗退。勢いが弱まった感なきにしもあらずだが、ここは反撃を狙う。先行抜け出しが進上。
4歳時より上山アラブを牽引してきた豪脚ビソウウエスタン。昨年はペルターの後塵を拝することが多く、7歳となった今年は開幕以降順調さを欠き、やや後退したとも思われたがようやく復調気配あり。昨年はペルター、マルハチと並んで三強と称された手前、そろそろいいところを見せたい。
以上の5頭で、獲った重賞タイトルの合計、何と22!これだけの豪華メンバーとあらば、よしんばペルター不出走であろうとも、恐らく観に来ていたであろう。出走表並んだ馬名を眺めるだけでも心が躍る。

出走馬、上記五強を含め、内枠より、アオイリュウセイ、ムーンライトブルー、マルハチフレンド、ペルターブレーブ、ドリーミング、ビソウウエスタン、ネーチャーフレンド、トチノキング、タービュレンス、モリノチャンプ、スーパーストロング、以上11頭。因みに5強の斤量、全て57k、条件イーブン、誤魔化しなしのガチンコ勝負。

パラリパラリと時折雨粒が落ちる中、パドックに出走各馬が登場。2番ムーンライトブルーがかなり遅れて入場。
アオイリュウセイ、腹回りが異様に太くデブっちいのは相変わらず、しかしアラチャン時の太めよりは格段にまし。元々の体型か。周回時の首の高さも今回は気にならぬ程度。活気良し。
マルハチフレンドも気配絶好。元来がズン胴でなおかつ胴長という、ともすればスカッと見えない体型だが、今日はシャッキリした歩様もあいまってとてもシャープな印象。これもアラチャン時より断然良い。
そしてペルターブレーブ。青のパドックメンコ着用、二人曳きで登場。例によって舌を括っている。両前脚にバンテージ。6歳芦毛だがまだまだ毛色が相当黒い。500k近い馬体ながら体型はスマート、イムラッド産駒の割には胴が長い。もっと気合いを表に出すかと思いきや、意外に普通。一度立ち上がりかける。当日の馬体重、前走より-7kの488k。さてどうなのか?
ビソウウエスタン、アラチャンデーの前座で目撃した時の、気怠そうな周回とはがらり一変。外目を気合い充分に周回。踏み込み、肌の張り、非常によく見える。
タービュレンスはパドックの大外一杯を周回。細面な二枚目顔、すらりとした首差し、そして長さも横幅の身の入りもかなりある雄大な胴体、その張りと艶は申し分ない。ホンマにGoodLooking。品評会に出したら特賞間違いなしといった感じの惚れ惚れする馬体。その流線型で滑らかな巨体と戦闘力から、誰が言い出したか、さながら"北の原潜"。アラチャン時と同様枝ハミ使用。
一通り写真を撮影し、各馬を観察してから、山形さん、くもさんに御教授を仰ぐ。
「アオイリュウセイもいいなあ、マルハチもいいなあ、タービュレンスもいいなあ、ビソウウエスタンもいいなあ・・・」と山形さん。「ペルターはあんなんなんですか?」「やあいつもはもっと気合い表に出すし立ち上がったりなんかしないんだけど。それにだいたい500kくらいで競馬してきた馬でしょ、今日は減りすぎてるんですよ。これ今日は良く見えないんですよ、残念ながら・・・」因みに山形シチーさんはペルター信者として一部で名が通ったお方。ペルター様、先行きに暗雲なのか?
ペルター評についてはくもさんもほぼ同意見。「ビソウウエスタンがかなりいいように見えるんですけど」とワシ。くもさん曰く、「今日のビソウ、外目回ってハミ自分から噛んでるでしょう。こんなビソウウエスタン、見たことない。いつも厩務員さんに手綱引っ張られて歩かされて、パドックの最内回って植え込みの草食ってるんだけどねえ。かなりいいよ。」ふむふむ。

そして本馬場入場。ペルターとタービュレンスは入場の隊列から外れ、外埒沿いを厩務員さんに曳かれて登場。この時点でペルターはメンコを外し素顔。
ペルターは軽めのキャンター。アオイとマルハチ、ビソウは豪快な絶好のキャンター。タービュレンスは軽く。

単勝人気はタービュレンス、ペルター、アオイ、マルハチ、ビソウの順。最終的には人気2頭の単勝オッズは並ぶ。連勝はタービュレンスとペルター両方からが遜色なく人気。マルハチからの連勝が単勝人気ほど売れていない。
で、予想。ペルターはイマイチみたいだが、初志貫徹、ここから他の有力4頭に流し。タービュレンスと気配絶好のビソウに厚く。 くもさんは「タービュレンスだけには勝たれたくない。」とのこと。さすが上山応援家。
「タービュレンスが逃げてマルハチが捕まえてペルターが差すって感じかな、ビソウが突っ込んでもいいけどね」とは栃さん。どうやら人気の下がったマルハチからが狙い目のよう。「タービュレンスは11月の奥の細道(大賞典)の二三はツラいからここで勝負賭けてくるんじゃない?」という声も。
ともあれ注目はペルター。イマイチなパドック気配がレースでどう出るか?それに今日の馬場、逃げ有利。差し馬の彼にとっては好条件ではない。「こんな遠くまで来て下さって申し訳ないけど、いいもの(=ペルター勝利)観られないかも知れない。」と、山形さんが気遣って声を掛けて下さる。

いよいよレース発走。上山千八は2コーナーより1周と3/4。かなり暗い曇天。写真撮影ちとツラい。
順調にゲートイン、そしてスタート。鋭発は7番ネーチャーフレンドと内から2番ムーンライトブルー。行くと思われたタービュレンスの発馬はそれほど良くはない。それを押し気味に先頭へ。ペルターは好発から好位集団のアタマの内。同じ辺りにマルハチ、アラチャン時と異なり素顔でレース。アオイは中団、差しのビソウは後方2番手、大きく離れた殿が10番モリノチャンプ。

1周目(28KB)
1周目正面スタンド前
先頭内ムーンライトブルー外タービュレンス、好位前列内マルハチ(赤帽)中芦毛ペルター

最初の直線、先頭で通過は内ムーンライトブルーと外小嶋タービュレンス。2頭から4、5馬身離れて好位集団、この前列に冨樫ペルター、下げるかと思いきや想像以上に前付け。ペルターの内に小国マルハチ。ペルターより若干後ろという意外な位置取り。ペルターの外に下げたムーンライトブルー。前野アオイは中団、板垣ビソウは後方。
この隊列が変化するのは2周目三分三厘。冨樫ペルターが仕掛け気味に外に持ち出しつつ先頭のタービュレンスの外に馬体を併せに。地力で前を捕まえに進出。マルハチは道中一旦下がり、そこから再度進出も寄せではペルターに遅れをとる。外からアオイがエンジンをかける。ビソウも上昇、インへ。

1周目(29KB)
最後の直線、抜け出すペルター
鞍上冨樫後ろを振り返る。大外にアオイリュウセイ

ペルターブレーブ四角先頭、、直線入り口で早くも抜け出す。後方に3、4馬身はアドバンテージ。大外アオイリュウセイの追い込み、インベタでムーンライトブルーが粘る。マルハチ遅ればせながら差し込み、ビソウはインでやや圏外。タービュレンスは直線入り口で失速。
ペルター、馬場四分どころ、真一文字。首と前駆が良く伸びる素晴らしくシャープなフォーム。勝利を確信した冨樫騎手、ゴール前30m辺りから鞍上で仁王立ち、拳を突き上げ派手にガッツポーズ(但しスタンドと反対側の右手)で優勝のゴール。ペルター、王者復権の瞬間。
大外から追い込んだアオイリュウセイが2着。着差1馬身も内容的には完敗か。最内でムーンライトブルーがよく持ちこたえたが、ゴール直前マルハチフレンドが並びかけ、これが1/2馬身差で何とか3着。4着ムーンライトブルー5着にビソウウエスタン。タービュレンスは結局7着敗退。後日「北の原潜、沈没しとるやないけ〜!」と、結果を知ったリーダー前田っちが茶化す。

ペルター様〜!(34KB)
ペルターブレーブ、復権のVゴール
鞍上冨樫ガッツポーズ

戦前の懸念をモノともせず快勝のペルターブレーブ。「完勝だね」「あの状態で勝つんだからやっぱり強いんだわ」「強いままのペルターで故障から復帰してくれたのが何より」と、皆さんの声。
払い戻し金が発表になり、3着マルハチの複勝が300円とアナウンスされ、「うわしまったな!あれで充分だったのに・・・」と悔しがる栃さん。
それにしても意外なレース展開。「タービュレンスはすんなり行けなかったのがマズかったかな」との栃さんの見立て通り、タービュレンスの逃げのイマイチさ。マルハチがペルターの後ろになるという好位戦法。この馬も目撃するのはまだ2度目だがよう解らぬ馬やなあ。そして何よりペルターの前付け。久々の骨のあるレースを考慮したのか、それほど馬が絶好もしくは地力が抜けているのか。ビソウは今回も足りなかったか・・・次の重賞、奥の細道大賞典は良積のある2300m戦。巻き返しに期待。 アオイは地力を着実に上げていると確信できた。11月下旬、福山の全日本アラブグランプリ、参戦が叶えばかなり面白いのだが。瞬時には伸びぬがスピードに乗った時の差しの破壊力は相当なもの。楠賞のリベンジ、ありうるやも。超絶斬れ脚ミスターカミサマとの、キャラの異なる差し比べも見てみたい。

レースが終わってウィナで表彰式。マスコットガールのおねえちゃんのインタビューを受ける冨樫jk。「何も考えずに馬の行く気に任せたらあの位置取りになって、よく走ってくれた」云々といったコメント(モゴモゴ喋るので仔細は聴取不能)。「駄目だよ冨樫自分からホントのこと(何も考えていない=ア○)言っちゃあ」と、山形さんの突っ込み(山形シチーさんの冨樫茶化しは一部でかなり有名、爆!これむっちゃオモロイ)。 そして観客エリアから離れたところで口取り撮影。馬装を解いて佇むペルター。この馬、毛色といい体型といい顔つきといい、菊花賞勝った頃のメジロマックイーンに似ている(サラネタご容赦)・・・

ペルター様、口取り(31KB)
レイはなけれども口取り撮影
伸びをしてブルルッ!と武者震いの勝者


ということで素晴らしいレース、望んだ通りの結果のレースに立ち会えて、満足ぢゃ。「いいもん観られてよかったね」と、山形さんはじめ皆さんが声を掛けて下さった。この日は皆さんに色々よくしていただき、ホンマ、ビジター冥利に尽きました。

帰りの電車の都合から、最終レースを前に栃さんディープさんと一緒に、先に競馬場を辞去。ディープさんはファンバスで仙台へ。今夜は一ノ関泊まりで明日は水沢。このオカタにゃいつもながら敬服させられる。栃さんとワシは競馬場最寄りの茂吉記念館駅まで歩き。この道中、雨が本降りになる。「これレース終わるまで天気保ってくれてラッキーだったよ」と二人。
帰路はかみのやま温泉17:12発の新幹線、これが19:56東京着。東京20:14発姫路終着の「ひかり」に乗車で西明石着が23:41。

以上が、道中往復所要時間、計13時間、現地滞在2時間半という、何やってんだか、ビョーキ旅の顛末でありました。締めのコトバはやはりこれ。
「ペルターブレーブ、やっぱり君は強かった。 」by 山形シチーさん

くど〜く追伸:ペルターブレーブ、ホンマに強くていい馬。10月11日、園田で開催のタマツバキ記念に是非出走させて欲しい。(と、この観戦記執筆時点で既発表の、他地区選出馬に彼の名前はなし、クゥッ〜!そこで→)お願いですから呼んで下さい――主催者関係者各位御中

2000.9.28 記

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