第28回アラブ王冠観戦報告
2001.12.16、福山、1800m
◆はじめに〜主役の二強は宿命のライバル!?
今回の観戦記に際し、以下の2頭について記すところから、まずははじめたい。
片やユノワンサイド。2歳時より素質馬と目されつつも、春先まで重賞を勝てず、いつしか付いたあだ名が「煮え切らぬ馬」。しかし三冠第一弾福山ダービーで待望の重賞初勝利を収め、続く楠賞全日本アラブ優駿では、人気薄ながらも終い息を吹き返しての2着。そして本格化したのは秋。古馬A2戦を連勝して臨んだ三冠第二関門鞆の浦賞を、人気に応えて完勝し、福山3歳筆頭の地位を確立した。好不調の波は少なく、地力が底上げされてここに至ったという感。勝ち癖がついた点が大きいかと。
片やフジナミスペシャル。3歳初頭に台頭し、足踏み状態のユノワンサイドを後目に三県交流、キングカップと重賞連覇。ダービーは停滞気味の3着だったがその後銀杯も勝ち、重賞3勝目をあげる。しかし鞆の浦賞においては、自身針明け2走目も響いたか、パンとしたユノワンサイドの前に敗退。地力強化は無いとは言えぬが、ここまで調子の浮沈を割と見せてきた。しかしハマれば強い。
両者の前走がともに全日本アラブグランプリ。地元の大将格として人気と期待を背負ったユノワンサイド。フジナミスペシャルは人気薄。しかし勝ったのはフジナミスペシャル。またもや巻き返した。ユノワンサイドは自力で勝ちに行っての2着、涙を呑んだ。
これでフジナミスペシャルは重賞4勝目、そして全国交流競走のタイトルも手中に。ユノワンサイドは重賞2勝が福山二冠、加えて二つの全国交流競走で2着。
楠賞馬ガバナマイウェーは初夏以降出走しておらず、その楠賞も人気薄での勝利で重賞勝ちはこれだけ。兵庫二冠馬クールテツオーは全国交流の楠賞とアラブグランプリいずれも3着。金沢のダイリンフラワとサクセスフレンドは地元古馬重賞で強豪古馬を撃破してはいるが、交流競走での成果はない。と、他地区に福山二強を確実に上回る実績を残した馬が、いない。
ということで迎えた今回のアラブ王冠。福山3歳三冠の最終関門であるが、上記二強のうち、勝利を手にした馬が、恐らく最優秀3歳アラブの称号を手にすることになろう、まさに「年度代表馬決定戦」の様相を呈することとなった。ユノワンサイドにとっては、三冠制覇も懸かり、三冠プラス全国交流2着2回となればアピール度充分。フジナミスペシャルが勝てば重賞5勝目となり、全国交流のタイトルもあって、ライバルに大きく差をつけることになる。
◆現場へ、そしてメインレースまで
福山へ。前夜はほとんど徹夜状態。布団に入ってしまうと寝過ごすこと必至と思われたため、そのまま寝ずに身支度を整え、西明石6:47発岡山行きの鈍行に乗り込む。岡山で快速サンライナーに乗り換え、福山着は9:55。ファンバスで競馬場に。
天気は晴れ。12月半ばにしてはまだまだ寒くはない方。馬場状態は良。砂が補充されたそうで(『福山エース』より)、馬場は相当深い。良との発表だがバサバサではなく、適度に湿り気と粘りを持った感じ。
久々に1レース前に競馬場に到着したので、毎レース馬券を買って勝負することにする。が、堅く収まったのは第1レースくらいで、それ以外は連複四桁配当ばかりの荒れ傾向。深馬場に拠るのだろう、圧倒的な逃げ・先行有利な状況であり、人気薄の馬が逃げ残ってヒモ荒れというパターン続出。ワシはこのパターンに早々に気付き、逃げ残る馬を抜擢するよう努めたのだが、それからもこぼれ落ちるような意外な馬が先行してくれるものだから、なかなか的中しない。結局16倍を1本当てただけ。
スタンドで"同志"ディープさん、そして今日は赤穂線回り、播州赤穂で下車して観光してから来福の栃さんと合流。やや遅れて電設の男@ともろうさん、地元駐在おさるさんも到着する。因みに、ワシの知る範囲の方で、ユノワンサイドのこれまでの二冠をナマで目撃している、すなわち三冠全てに立ち会う可能性を持っているのは、おさるさんだけなのである。メインレース前に、広島在住の写真系、TYO.STDさんも現れる。
※アラブ王冠についてはここからです
メインレースのアラブ王冠。出走馬は内枠より以下の10頭。()内は騎手、斤量。
ギャラクシア(山田、53k)、フジナミスペシャル(嬉、54k)、ユウジョー(渡辺、54k)、ユノワンサイド(石井、54k)、トラストサンダー(黒川、54k)、ゴージャパン(岡崎、53k)、ヤマノフィニッシュ(藤本、54k)、カムロギシンワ(片桐、54k)、ムツミプラウデー(吉延、53k)、シュウホウウイーク(岡田、53k)
斤量は馬齢定量、牡馬は54k、牝馬は53k。
◆パドックから発走まで
さてパドック。
1番ギャラクシア。大人しい周回。くすんだ感じの毛艶は元来のもの。ガッチリ筋肉が付いて、そんなに悪くない。
2番がフジナミスペシャル。馬体重513kは前走比+9k。それほど太い感じはしない。ガレるよりはましだろう。気合いの入った周回。馬体の毛艶や張りも良好。
3番ユウジョー。二人曳きで鶴首になって、チャカチャカと煩い周回はいつものこと。馬体の張りは上々。
4番がユノワンサイド。馬体重は前走比12kの498k。若干腹回りが重たくなっているか。しかしながら毛艶とその張りは文句ない。大人しく、首でリズムを刻んでの周回。トモの歩様がやや硬いか。風格、雰囲気はこの中では一番。
5番トラストサンダー。相変わらずドンと太い胴体。馬体重520kは前走比+6k。重そうな外見だがいつもこんな感じ。鶴首気味に気合いが入る。毛艶はまあまあ。
6番ゴージャパン。青毛の艶は引き続き良く見せる。ガッと鶴首になって気合いを迸らせるのもいつものこと。踏み込みも力強く、活気ある。
7番ヤマノフィニッシュ。馬体重425kだが、かつてのギスギスした貧相な馬体からすれば、格段に実が入ってきた。歩様がとても力強く、踏み込みが深い。鹿毛の毛艶も文句ない。
8番カムロギシンワ。道営の素質馬が転入後2勝するも、故障したのか、ダービー戦線の鎖国政策にふてくされたか、姿を消す。道営に戻ったとか、ホントに消息不明となったとか憶測が流れたところ、11月に福山で戦列復帰。C2の6組5組を連勝してここに滑り込んだ。さてその馬体、栗毛の馬体は冬毛ボーボー。馬体重前走から+18kの502k、サスガに馬体は緩い感じ。馬格自体はレオグリングリン産駒らしい、伸びやかでどっしりとしたもの。歩様は案外力強い。しかしこの見た目では・・・
9番ムツミプラウデー。もっとカリカリするかと思っていたが意外に大人しい。身のこなしは柔らかい。トモを振り上げる癖のある歩様。
10番シュウホウウイーク。毛艶がやっぱり冴えないし、トモの踏み込みも浅い。ヒ腹から腰が少し細くなったか。元来良く見せないタイプ。見栄えのピークは4歳牝特の時、今日はそれには全く及ばない。落ち着いた周回気配はいつも通り。
本馬場入場から返し馬に。嬉騎手を乗せて以降、フジナミスペシャルがどうも煩い。そしてキャンターでは4コーナーを大きく逸走気味に膨れて回っている。ユノワンサイドは石井騎手が手綱を抑えるものの、気合い充分に駆け抜ける。ヤマノフィニッシュは小気味よく強め。ゴージャパンも強く。シュウホウウイークは比較的ゆったりと。
カムロギシンワ、パドック
冬毛ボーボーがわかるでしょうか?
「カムロギシンワ、初めて見たけどあんなにモッさい馬だと思わなかった。」と開口一番ディープさん。栃さんも「凄い冬毛だったねえ。熊みたいだったもんねぇ。」と。やはりその馬体、相当目立ったのだろう。「見た目としてはヤマノフィニッシュとゴージャパンなんだけど。」とワシ。「同感。しかしそのくらいしか目立つ馬がいないという。でもその面々、いずれも後ろから行く馬でしょ。この馬場じゃあ差し馬勢では、せいぜいシュウホウウイークあたりまでじゃないですか。」と同志。「ところで何が逃げる?二強それぞれとしては、自分がハナよりは二位付けの方が、よりレースしやすいんじゃない?」「かつてを思い出してムツミプラウデーが死ぬ気で行くとか?」「トラストサンダーがいますよ。」「でもあの馬逃げ馬のクセにテンのスピードないからなあ。」などなど。
ワシの買い目はごくごく保守的に、二強の馬複、1.7倍見当を本線に、シュウホウウイークから両頭へ軽く。
◆レースなり
いよいよレース。距離は1800m、ゲートは2コーナー。
ゲートオープン。外からムツミプラウデーが鋭発で一旦はハナに。フジナミスペシャル、ユノワンサイドも前へ、暫し併走気味に2番手。その外トラストサンダーも先行の構えで、カムロギシンワがこれに続く。
1周目の三分三厘、インに入ってハナに立っていたムツミプラウデーを、外からフジナミスペシャルが交わして先頭に立つ。それに併せ気味にユノワンサイドも前に。外目2番手のポジション。
ということで正面スタンド前。先頭フジナミスペシャル、半馬身強下がった外2番手ユノワンサイド。1馬身後方の次列、最内にムツミプラウデー、先頭二騎の直後にカムロギシンワ、シュウホウウイークはカムロギとほとんど同列の大外、割と前付け5番手。カムロギシンワの直後にトラストサンダー、その後ろ内にユウジョー。やや開いてゴージャパンが単騎、以降はギャラクシア、ヤマノフィニッシュ。
1周目の正面スタンド前
先頭フジナミ、外にユノワンサイド
2周目の向こう流しも後半、フジナミスペシャル、鞍上嬉jkの手綱が動く。「嬉得意の三味線?!」などと思う間もなく、これを見て、外からユノワンサイドがドッと仕掛ける。グイとばかりにフジナミ以下との差が開き、そのまま三分三厘、後続を突き放し、独走状態に持ち込んで回ってくる。フジナミはインベタで粘る。その外にカムロギシンワが食い付いて、さらに大外、向こう流し一杯仕掛け通しのようにも見えたシュウホウウイークがようやく追いつく。
しかし先頭はユノワンサイド。最後の直線もしっかりとした足どりでゴールへまっしぐら。結局2着を5馬身引き離し、ハイセンプー以来の、福山3歳三冠を成し遂げる。
2着はフジナミスペシャルが何とか残して死守。カムロギシンワが半馬身差まで追い詰めて3着。シュウホウウイークは道中の寄せで力を使い過ぎた感じで終い案外の4着、カムロギシンワとは3馬身差。ゴージャパン、今日は極端過ぎないソコソコの位置からの差しで5着。ドンケツ強襲ヤマノフィニッシュは6着。
ユノワンサイド、三冠達成の独走
力強くゴールへ
◆振り返って
ということで、今日はユノワンサイドに凱歌。「AGPはちょっと力みすぎて、逃げて2着だったけど、自分の競馬すればやっぱり強いよね。」といった大意で、栃さんらと評価する。AGPでは負けこそすれ、長距離適性がないわけではないはず。ましてやフジナミスペシャルの方が格段に長丁場に優るとも思われない。福山大賞典が楽しみである。
今日は完敗のフジナミスペシャル。しかしこれまでの経緯からしても、これで引き下がることはあるまい。実はこの馬、3歳初頭の時点では「本格化は秋以降」といった感じで、晩成型と見なされていた。それがここまで活躍できたのであるから、当初の評価が正しければ、今後まだ伸びる余地があるということだろう。まだまだ目が離せない。
カムロギシンワは素質馬の片鱗を充分に見せた3着なのでは。「いくら素質馬だといっても、前走C2の5組、下した相手がワタリエリートあたりで、着差コンマ5ですからねえ。現状では過剰に期待するのは酷でしょう。」と、戦前ディープさんが冷静に判断していたが、その見立て以上には走ったかと。今後は軌道に乗って、ひたすら上を目指すだけ。
シュウホウウイーク、差し馬には厳しい馬場ではあったのだが、もうちょっと走ってほしかったというのが本音。もっとパワーがあると思ったのだが。
◆もう一つの見物、第10レース、ポインセチア特別
この日の最終レースは、古馬A1、バリバリのオープン戦である。そしてこの競走3着までの入線馬には、次開催に行われる福山大賞典への優先出走権が与えられるという、まさに大賞典トライアル、注目の一戦。出走馬は内枠より以下の10頭。()内は騎手、斤量。
モナクダイキチ(岡崎、53k)、パッピーケイオー(藤本、57k)、フジキタイトル(三村、50k)、セブンアトム(黒川、51k)、ユタカブレーヴ(鋤田、53k)、ドリーミング(渡辺、53k)、マルサントウショウ(楢崎、51k)、ヨシユキトップ(吉延、53k)、グリンティアラ(片桐、53k)、ホマレスターライツ(佐原、58k)
アラブ王冠の表彰式を観ていたので、パドックはあまり観察できず。皆さんに「どうでした?」と訊くと「ドリーミング、福山移籍後見るの初めてだけれど、やっぱりいいわ!出来目立ってるもん。」と栃さん。そこでチラッとパドックを眺めると、なるほど確かに凄い馬体。伸びやかな胴は、腹目までビッチリ引き締まっている。「ホマスタもいい仕上がりだったよ。」と付け加える栃さん。「パッピーは?」とディープさんに問うと、「まあ、大人しく回ってたわ。」と、あまりよろしくなかろうといったニュアンスのお答え。
さてレース。距離は1800m、二角からの発走。
大方の予想通りセブンアトムがハナを窺う。ヨシユキトップが今日は積極的に外から前に。パッピーケイオーは内から気合いを入れられてフロントを目指すが、困難と見るや次第に位置を下げる。
ホームストレッチ。先頭はセブンアトム、1馬身半遅れた外にマルサントウショウ。ここで差が開いて、3番手以下が好位集団。そのフロント中央にパッピー、半馬身下がって外にドリーミングが寄り添う。この列のインにモナクダイキチ。パッピーの直後にグリンティアラ、その後ろヨシユキトップがここまで下がって。ホマレスターライツは後方3番手を追走。
向こう正面半ば過ぎ、先頭は依然アトムが引っ張るが、後続の動きが忙しくなる。パッピーケイオー、鞍上サブちゃんのアクションが大きくなり進出を図るが動きはイマイチ。ドリーミングも先行有利を読んでか、極端な捲りは避けて先団キープの流れに乗る。一方派手に動いたのはグリンティアラ。三分三厘、捲って捲って先頭アトムの位置まで押し寄せる。「やったぁ〜!いいぞ〜そのまま〜」と、ティアラの走りに御満悦のディープさんだが、「ワシはティアラは直線に入って止まると思うんですけど。」と、師の気分に水を差す。そうこうしているうちに、4コーナーでは先頭内アトム外ティアラの隊形に、ソロリソロリと外からドリーミングが追いついて、不格好にモガいてパッピーも直後まで追い上げてきている。
最後の直線、やっぱり抜け出すドリーミング。馬場六分どころ、内のアトムとティアラを置き去り。暫し漂う独走ムード。しかし残り100、大外からブッ飛んでくる黒メンコシャドーロール。ホマレスターライツが追い込み敢行。残り50あたりでドリーミングに追い付く。が、終いはドリーミング、アタマ差残して8連勝。
ポインセチア特別、最後の直線
抜け出すドリーミング、外からホマスタ急襲
ドリーミングにはホンマ恐れ入る。着差は僅かだったが完勝。すんなりと先団キープで、三分三厘以降は最後までスピードを落とさず走り切っている。今日の馬体重480kは福山での最高馬体重だが、移籍後こちらで絞った馬体に改めて実が入った感ありあり。こうなると注目は次走。菊花賞はパスしたが、大賞典はそうはいくまい。距離2600m、いよいよ魔女の正念場か。
2着ホマスタ。差し・追い込み絶対不利の今日の馬場でよくここまで追い込んだ、ちょっと凄い。なかなか勝てぬが、それでもちゃんと踏みとどまっている。若手佐原クン騎乗でもこの結果、可能であれば大賞典、岡崎さんでも乗ってくれないかなあ。「それにしても男どもはオンナ(ドリーミング)の尻追っかけるのが相変わらず好きだなあ。」とはおさるさんの皮肉。
捲ったグリンティアラが残って、2馬身半差の3着。ここで好走。「昨年のこのレースの勝ち馬やし、大賞典は3着。この時季は走るんですよ。」とディープさん。「雪女ってか。」とおさるさん。「広瀬香美みたいやな。」と思うワシであった。これでまた今回も、次走の福山大賞典が楽しみになった。
4着のフジキタイトルはホマスタに付いてきて追い込み競馬。セブンアトムは5着。ヨシユキトップは案外の6着。パッピーケイオーは結局7着。「パッピー買ってたのになあ。」とは電設師。実はワシも・・・この秋パッピーは動けていない。悲願の大賞典獲り、これはかなりピンチか。
◆おわりに
今日の競馬はこれで終了。駅まではおさるさんのクルマで送ってもらう。栃さんディープさん電設師とワシは、駅前高架下でちょっと飯を食う。ディープさんは新幹線で帰路。残る三人はサンライナーで岡山まで。岡山で電設師とはお別れで、以降は栃さんと二人、両者18きっぷ利用の鈍行旅。相生で新快速に乗り換え、西明石でワシは先に下車、ということで無事帰着。栃さんは大阪まで。
因みに車中、この日の結果、それに今年1年のアラブ事情を振り返って、栃さんとあれこれ談笑する。
「ユノワンサイドにフジナミスペシャル、大賞典以後、古馬に混じって盛り上げてってくれればいいんじゃない。」「2頭とも頭打ち傾向はまだないし、長距離適性も大丈夫そうだし。」「福山に限らず、こうやって台頭してきてる新勢力には注目だよね。アオイリュウセイにマリンレオ、ハッコーディオスに今日の3歳2頭とか。次年度の全国交流、ここらあたりが登場して活躍して欲しいよな。」「同感。それにしても、アラブ界も有力どころの勢力図、この1年でだいぶ変化した。確実に移ろっている。まだまだ注目していきたい。」などと。
というわけで、総決算、3歳年度代表馬決戦も、済んでしまえばその端から、来年への序章へと、その色を変える。激闘譜を繰る音が聞こえるような――
2001.12.30 記
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