第22回福山3歳牝馬特別観戦報告

 2002.11.3、福山、1800m

はじめに〜出走メンバーについて
福山3歳牝馬特別。その名の通り、3歳牝馬限定戦である。春先のクイーンカップ共々、福山には3歳牝馬重賞が2つ存在するのだが、この数は正直多いと思う。このあたりの私見については、昨年のこのレースの観戦記、その冒頭にて記したので、重ねては触れない。牝馬重賞を設けるのであれば、せめて片一方は古馬混合のものであってほしいのだが。

さて、今年の福山3歳牝馬特別、出走馬は内枠より以下のフルゲート10頭。()内は騎手、斤量。
ローレルクイン(鋤田、53k)、イケノグレイス(藤本、53k)、ヒルゼンスイセイ(嬉、53k)、モナクモナナ(岡田、53k)、カネキフレンド(池田、53k)、スーパーレディ(楢崎、54k)、アイアイフリージア(越智、53k)、ユノアスリート(吉延、53k)、ヒロメルシー(三村、53k)、アヤヒカリ(渡辺、54k)
斤量は出馬表には「規定」とあるが賞金別定かと。スーパーレディとアヤヒカリの2頭が1k余計に背負って54k。

注目はアヤヒカリ。あのドリーミングの全妹にして、出世レースと定評のある正月開催の若駒賞を、ダイニアキフジやモナクカバキチやホワイトキャンプらを抑えて勝った馬である。ただ、今年前半は概ね馬体ジリ貧傾向で、加えて、どうもこの馬調子のピークを重賞に持って来れず、ここまで重賞未勝利。であるものの、牝馬限定戦のここでは実績も格付けも随一、必勝を期しての登場である。
なお、今季前半までアヤヒカリ共々牝馬二強を張った、クイーンカップ馬ルパンユイナは、銀杯のレース中鼻出血を発症して競走中止、そのまま登録抹消となってしまった。後日「現役復帰できるやも。」という旨の、生産者であるルパンさんのコメントを目撃したが、現在それは叶っていないよう。
アヤヒカリと同じく今回54kを背負うのは、兵庫出身スーパーレディ。春にはミスターサックス、サンキュウホマレとローテーションを巧みにずらし、直接対決せぬ中3歳オープンで4連勝し、兵庫3歳3番手と目されたが、楠賞を出遅れで最下位大敗した後は勢いも失せ、8月28日のサマークイーン賞6着を最後に福山へ。金持ちなので福山緒戦はB3格付けより。しかしながら(以下は後述)・・・
加えて、前走鞆の浦賞にてアヤヒカリに先着したイケノグレイスあたりも。

当日の概況
昨年に続いて観戦するべく福山へ。12時半頃福山駅に着くよう出発。岡山駅にて快速サンライナーに乗り換えると、そこには"リーダー"前田っちの姿が。以後同行ということに。またまた"仲良しコンビ"での現地観戦。
競馬場には1時過ぎに到着。天候は概ね曇りだが時折日が差す。風が強く、結構寒い。
馬場状態は良。馬場二列目に砂を補充したそうで、見た目にはやや深め。しかしながらレースでは内2頭分の幅は開いて、道中馬は三分どころより外を回っている。
レース展開の傾向は、圧倒的に逃げ有利。逃げた馬が能力的に余程劣勢でない限り、2周目三分三厘までハナで行き切れば、そのまま抜かれずにゴールまで保っている。ただ、自然と次列以降の先団・好位勢が早仕掛けになり、これらが終い止まって、2着には差し馬が突っ込むレースも多い。前を取った馬の地力に展開が左右されている。

ちょっと注目の第9競走
メインレース前の第9競走は2歳3組の一戦、エクセレント特別。距離1600m。今開催の2歳1組〜3組戦の3鞍は、11月23日の2歳重賞ヤングチャンピオンのトライアル戦となっており、エクセレント特別については1、2着馬に優先出走権が与えられる。
このレース、勝ったのはレオグリングリン産駒のユタカレオグリン。この馬ここまで7戦して、2着3回3着3回はあるも未勝利だったが、「距離延びて良さそうなバテない脚」との評価で、ここは単勝1番人気。パドックでは時折鶴首でやや煩そうであり、また踏み込みも平凡であった。が、レースでは、前半外目3番手から二角早々に外から上昇し、三角では逃げるカヅミスペシャル(結果5着)と差のない2番手に。四角を回ってすんなり先頭に立ち、終い楽走の強いレースぶりで押し切った。
2着にはニホンカイユーノス産駒のムサシボウタッチが。父と異なる鹿毛馬だが、伸びやかな脚長胴長の体型はちょっと父似か。こちらは道中ドンケツ追走から、2周目バックで捲り上がって、勝ち馬に4馬身差まで。3着馬パルテノンキングは8馬身離されての入線。
規定通りならば、この2頭がヤングチャンピオンに駒を進めるのだが、まだ上に2組(20頭)存在するので、果たして、どこま でやれるだろう。

メインレース、パドックから発走まで
第9レースをゴール前50mあたりで見届けて、急いでメインレースのパドックに駆けつける。程なく、出走馬が登場。
1番ローレルクイン。スラリとしてフォルムは格好悪くない。栗毛の毛艶はまあまあ。ちょっとトモの力感がない。道営デビューで、2歳重賞ジュニアチャンピオンをあのミールテイオーの2着。その後益田に転じ、ここで14戦9勝2着3回。その廃止に伴い9月から当地へ。緒戦はC2の4組で2着、2戦目の前走はC2の3組で7着。
2番イケノグレイス。皮膚は薄そうなのに冬毛っぽい妙な見た目。やや煩め。肩から腹回りまではガッチリしているが、ヒ腹より後ろは薄め。トモの送りがぎこちない。前走鞆の浦賞でアヤヒカリに先着したのがとにかく効いていて、予想紙のシルシは概ね対抗評価、本命印も数多い。前々走はC2の6組で勝利。
3番ヒルゼンスイセイ。元々がくすんだ鹿毛であるにせよ毛艶は冴えない。馬体重434kと細身だが、体高があるようで角度によっては割と大きく見える。前々走C2の7組で2着、前走C2の6組で4着。あのタッチアップの半妹も、ちょっと地力が着いていないか。
4番モナクモナナ。胴はやや長めだが同時に太めのモッサリした体型。ブリンカーメンコ装着で、何となくワールドアイの小型版のよう。小走りにスチャスチャ周回、煩め。兵庫デビュー、彼の地では9戦2勝、3月より当地に。前々走C2の7組で3着、前走C2の5組で3着。成長度と距離延びての千八戦を見込んでか、予想紙上ではなかなかの穴評価。
5番カネキフレンド。ゆったりとした周回気配。毛艶はまずまず。胴回りと体高がかなりある。上山デビューで、彼の地の2歳重賞若草賞と若竹賞を共に7着。年明けには佐賀に転じ、ここで12戦4勝。夏に3歳特別戦を連勝の後当地へ。緒戦は3歳1組で5着、前々走C2の10組で勝ち、前走C2の8組で4着。
6番スーパーレディ。元来がちょっと寸詰まりな体型だが、それにしても胴が太め、兵庫時代に比してフォルムにキレがない。毛艶もイマイチ。兵庫から転じて2戦するも、前々走はB3戦で殿負け、前走B3戦も7着。いずれも前半逃げるものの、早々に後退している。「夏バテから立ち直っていない」と予想紙上に載っている。
7番アイアイフリージア。馬格全体がボチャボチャに太い、とにかく不格好な見た目の馬。栗毛の艶も悪いし、トモも出ていない。道営デビュー馬。4戦2勝して、当地には昨年12月から。福山初勝利は8戦目、これは4走前のこと。今日は2開催休んでの実戦で、前走は3開催前、C2の9組で2着。出走馬中最も格下だが、これが逃げプロパーなので・・・
8番ユノアスリート。伸びやかな馬体の作りだがちょっとトモは弱めか。じんわりゆったりした周回気配は悪くない。毛艶もまずまず。前走勝利でようやく3歳限定戦を卒業と、出世は遅れているが、前走C2の6組で5着と、成長途上にある模様。そのあたりが見込まれて、予想紙上では単穴から連下にソコソコの人気。
9番ヒロメルシー。二人曳きで周回するも鶴首でかなり激しい。ソコソコ長い胴だが腹が緩そうで背垂れ気味、加えて脚も妙に長めという、バランスの悪い、ちょっとモナクカバキチに似たフォルム。道営デビューで、2歳重賞ジュニアチャンピオン3着。昨晩秋名古屋に転じ、ここでは15戦4勝2着1回。7月以降当地所属。前々走C2の5組で6着、前走C2の3組で4着。先行馬らしいが、ゲートでしくじり後方ママ敗退のケースも少なくない。
そして10番がアヤヒカリ。馬体重488kは前走比+1k。秋を迎えて増加傾向で好ましい。馬体の実入りは充分あると思う。黒鹿毛の艶はまずまず。トモの踏み込みはもう少し出て欲しいところだが、まあこんなところか。姉のドリーミングも(この姉妹、馬格も雰囲気もかなり似ていると思う)好調時でも歩幅が浅い馬であるし。前走鞆の浦賞は中団ママで見せ場ない8着敗退だったが、出来のピークを今回の3歳牝特に定めたが故のことであるとも言われ。3走前と前々走では共にB3戦を走ってそれぞれ1着2着と、秋競馬での出来落ちはない。
とにかく、この中ではアヤヒカリの見た目が断然。逆らいようがない雰囲気を醸し出している。正直他の馬には「オッ!」と目を惹くものがいない。リーダーは「2番目に良く見えたのはスーパーレディ。特に尾離れが。」と、"尾離れ"理論(浦さん提唱の「やる気ある馬は尾の付け根が尻からスッと離れている。」という、怪しげな公式)を展開。「でもスーパーレディ、『止ま〜れ〜』の時、ウ○コしてたで。」とワシ。「エッ!何やて?それでかいな。」と、甚だおぼつかない"尾離れ"理論である。

本馬場入場から返し馬。イケノグレイスとスーパーレディは、入場行進もソコソコに一角方向へ、そしてそのまま3コーナーの待機所に入ってしまい、ホームを流さず。ヒルゼンスイセイは楽に。モナクモナナは首を下げて大きなフットワークで、このあたりもワールドアイっぽい。ユノアスリートはキビキビと。そして最後にアヤヒカリが、やや強めだがピーキーでは全くない、大きなフットワークで駆けていく。これが絶品、「うわっ!アヤヒカリめっちゃエエわ。」とリーダーもワシも感心。

予想。アヤヒカリの軸は不動、考えるのは相手だけ。イケノグレイスとの組は1番人気なので取り敢えず押さえ。モナクモナナも押さえで少々。お楽しみは7枠2頭、穴人気ユノアスリートと、格下・人気薄の逃げ馬アイアイフリージア。以上を全て、枠複と枠単で。福山競馬で馬複買うと、人気馬と同枠の人気薄が連入して、馬券外す例が多いのに懲りて(鞆の浦賞のマルサンウイザードもユキノホマレと同枠だったし)。馬券買う直前に、アヤヒカリ→スーパーレディの枠単をハッと思いついて買い足す。
リーダーは逃げ有利の展開に賭けて、前々で競馬しそうな馬をあたかた買う。馬複で手広く。

レースなり
さてレース。距離1800m、スタート地点は2コーナー。
ゲートオープン。スーパーレディの出はまずまず、今日は先行叶いそう。だが、それより鋭発決めたのは、外のアイアイフリージアにヒロメルシー。向こう流しを進むうちにスーパーレディを抜いて、先頭アイアイ2番手ヒロの順に。スーパーレディはインで3番手。大外アヤヒカリも今日は早めの競馬。3コーナーを回る頃にはスーパーと差のない直後3列目外に付ける。一方イケノグレイスは後手踏みで中団以降からの競馬。先行馬の彼女、これは誤算か。
正面スタンド前。先頭引き続きアイアイフリージア単走。2馬身程度下がった2番手にヒロメルシー。直後の次列、内にスーパーレディ、外にアヤヒカリがガッチリ。アヤヒカリの直後にモナクモナナ、その内にローレルクイン。その後方インベタでヒルゼンスイセイ。やや開いてイケノグレイスは結局8番手追走。最後列は内カネキフレンド外ユノアスリート。

1周目(40KB)
最初の正面スタンド前
先頭アイアイフリージア、アヤヒカリは外3番手緑メンコ

勝負が面白くなったのは2コーナー。ここから先頭アイアイフリージアが一気に逃げる。2番手ヒロメルシーも位置をキープ。アヤヒカリは3番手外で虎視眈々。内でスーパーレディも変わらず。
三角手前、アイアイフリージアの直後にヒロメルシーが、そしてその外から、アヤヒカリがいよいよ腰を上げて迫る。スーパーレディはライン取りが微妙。鞍上楢崎クンの「外に切り替えたいんだけどアヤヒカリが塞いでるし、やっぱり内衝くしかないのかなあ。」という逡巡が見て取れる。中団以降からは、イケノグレイスが外目を押し上げるが目立つ馬はいない。
三分三厘、余裕の手応えで内2頭を捉えてフロントに体を現しかけるアヤヒカリ。スーパーレディは結局インベタ、4番手変わらず。イケノがスーパーと差がなく続いていたようだが、リアルタイムの印象はない。
4コーナーを回る。そして最後の直線勝負。アイアイフリージアが実に渋太い!馬場四分どころ粘走。外にヒロメルシーが並びかけ、アヤヒカリはさらに外目、六分どころあたりをブンと回す。スーパーレディはやや遅れるもヒュッと最内に。前4頭好勝負の追い比べは、先にヒロメルシーが脱落し、残り100を切って、やはりアヤヒカリが満を持して抜け出し先頭に。そのまま後続を離し、悲願の、ようやくの重賞初勝利のゴールを駆け抜けた。
アヤヒカリ、ゴールへ(33KB)
アヤヒカリ、ゴールへ
待望の重賞初勝利
スーパーレディvsアイアイフリージア(45KB)
接戦の2着争い
内から何とかスーパーレディが抜ける

そして2着争い。とにかく粘るアイアイフリージア、残り50まではスーパーレディを前に出させず、激しく叩き合う。が、終いは内からスーパーレディ、クビ差何とか抜けての2着。アヤヒカリとは2馬身差。3着アイアイフリージア、1馬身半遅れつつもヒロメルシーが持ちこたえて4着。5着は4馬身遅れて中団差しのモナクモナナ。ユノアスリートは追い込むも6着。イケノグレイスは四角4番手から7着に落ちた。8着ヒルゼンスイセイ9着ローレルクイン最下位カネキフレンド。

振り返って
ともあれ、アヤヒカリ、ここではやっぱり強かった。格下相手に万難を排した先行競馬といった感。今後牡馬に混じって、従来の差し競馬がいいのか、今日のように堅実な競馬が叶うならばそれがいいのか、ちょっと興味のあるところ。次は全日本アラブグランプリ出走か、それとも3歳三冠最終戦アラブ王冠か。牝馬限定重賞獲った程度で安心して貰っては困る。まだまだ上を貪欲に。
スーパーレディは、今回よくこれだけ走ったなというのが正直な感想。体調が戻り切ったら、もっとやれそう。ハナを切れず3、4番手からの競馬、しかもイン差しで。この展開は、ひょっとして結果オーライで脚質に新境地拓くか?兵庫時代から、個人的には評価の相当低い馬だったが(強豪との直接対決避けるような志の低い馬は嫌いです)、ちょっと見直した。
イケノグレイスは前半後手踏みが全てか。それにしても、ちょっと今回は見込まれ過ぎたか。格付け的にはアヤヒカリ以外の他馬とは遜色なかったりするわけで。馬券のオッズは、異常なほどこの馬に被っていたが。
純然たる逃げ決着ではなかったのの、概ね前々で競馬をした馬が上の着順を獲った。2着争いを盛り上げた、アイアイフリージアとヒロメルシーがまさにそれであり、健闘が光った。両頭鞍上が越智クンに三村クンと、正直重賞で頼りになる有力jkではないのだけれど、ケレン味なく人気薄の逃げ馬を逃がして保たせてみせた。ちょっとよかったぞ。

馬券の都合もあって終いは白熱。特にリーダー、アイアイフリージアまで狙いの範疇にあったようで。残念ながら馬複は外れたものの、この人、アイアイの複勝まで買っている。「ウォー910円やて!何でこないつくねん!?」と大喜び。ワシは最後に買い足した一本が的中でやれやれ。買い足した目というのは、大概外れるものなのだけれども。格付け上位2頭の枠単の配当が1,740円というのはオイシ過ぎる、ゴッチャンです。

ちょっと注目の最終競走
最終第11レースはB2戦、虫の音特別。距離1600m。ここに、前開催鞆の浦賞を人気薄で逃げ切って勝った、マルサンウイザードが登場。鞆の浦賞の前走はC2の4組戦1着なので、鞆の浦賞時の格付けはC2の2組くらい。三階級特進並の出世でここに出走。しかし本命ズラリ。いくら人気薄での重賞勝ちとはいえ、全日本アラブグランプリに向けて、格好付けておきたいところであった、のだが・・・
レースではアオって痛恨の発馬ミス。元来逃げ馬の彼であり、今日の展開傾向もあってこれは致命的。それでも正面スタンド前までに、先団2列目までにはリカバーするが、ハナ奪取は到底叶わず。出走8頭ほぼ一団の隊形。結局レース終盤まで一団のまま、詰まった間隔のままペースが上がる。内を好位カチカチヤマが掬い、外から2番手先行ハッタアイランドが押し上げる。その直後外を回してウイザードも上昇を試みるが、既に脚いろが前の馬と一緒。同列から仕掛けた2番人気ネーチャーフレンドが、中盤の動きは劣ったものの、嬉jkの叱咤に応えてジリジリ抜け出し、結局これが1着。ウイザードを含めた、先団争いを演じた前記3頭が伸び切れぬところ、モリヒロシャープが中団から直線差し込んで2着に。
注目のマルサンウイザードは、ハッタアイランド(3着)にもカチカチヤマ(4着)にも負けて5着。まさに「やってもーたー」な敗戦であり、こうなると「鞆の浦賞勝ちはフロックか。」と、早々に判断したくもなるところ。ただ、これで人気落として次の重賞でまた激走、というパターンもありがちなので、暫くは期待せず見限らず、ちょっと静観したいと思う。

おしまい、そして蛇足の小ネタ「ある姉妹の会話」
年間のレース番組の中に、古馬牝馬限定戦はただ1度、真夏のビーナス賞しか存在しない福山競馬であるからして、オンナノコたちが今後再び脚光を浴びようと思うならば、日常の戦いにおいて、牡馬と互してキャリアアップしていくしかないわけだ。実際のところ、3歳牝馬重賞にて注目されたとしても、その後も華やかに活躍し続ける牝馬は稀。
ではあるが、挑み続けぬ限り、センタースポットの当たる位置には辿り着けぬのだから。頑張れ、今日を走った彼女たち。

姉、ドリーミング(18KB) 「オホホホ。まぁせいぜい出世して、ワタシと当たるところまで上がってらっしゃ〜い。
可愛がってあげるから、アヤちゃん。」
「ふん、偉そうに。最近じゃホマレエリートさんにちっとも勝てないクセに。
自分がもうオバサンだってこと、思い知らせてやるわ。」
妹、アヤヒカリ(14KB)

2002.11.12 記

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