アラブ"びょ〜き"展望 presents
★ペロン辻本の「キチコ馬券道場」 〜 楠賞2003編
Uちゃん(以下U) 押っ忍ぅ!「キチコ馬券道場」でっすぅ。師範はペロン辻本大先生でっすぅ。(←阿部サダヲ調で読んでね)
ペロン辻本(以下ペ) ペロンって何やねん?その口調もやめなさい。さあシルシシルシ。
ペ ◎クリント、○ヤマノ、△マリモ、×シルバー、×ビミョウ
U ◎スイグン、○クリント、▲ヤマノ、△ブルドン、×ビミョウ
センセー、◎は素直にサンクリントですか。
ペ 地元の同世代との勝負付けは済みました。昨年12月デビューで既に11戦と休みなしですが、フクパーク記念後も順調で好感持てます。前走S1戦で古馬有力どころをも下しており、実力は既に現役トップクラスにあるといってよいでしょう。
U 段違いの地力を信頼ですね。ワシは過去4年地元不動の本命馬が敗れているジンクスを気にして、敢えて2番手評価に。極端な捲り競馬は恐らくせずに、好位から早めに抜け出すかと。
ペ 次いで推すのは全日本2歳アラブ優駿の5、2着馬。ヤマノユーノスは5月にブラウンブルドンとの接戦を制して重賞を連勝しました。福山では出遅れが最大の敗因で、近走の前付けができれば好勝負でしょう。
ミルフィーユマリモは、この春サラと戦って2、4着。距離延長は血統、脚質からみて歓迎でしょう。今季の馬体重減は気懸かりですが、地力は侮れません。
U ヤマノユーノスはワシも期待大。今や出遅れ追走に苦しむことはまずないでしょう。とにかく勝負根性が素晴らしいので、サンクリントと終い馬体を併せることが叶えば逆転も。ヤマノを評価するならば、ブルドンも一緒に推したい。千八戦でも意外と折り合えてるし、走法は実にパワフル。マリモは魅力あるけれども、3歳牝馬に距離二四はキツいのでは。
ところで、金沢のシルバーブレッド、非常に評価しづらいのですが。センセーは×いってますね。
ペ 地元の特別、重賞を総ナメ、冬に名古屋出張でA4勝ち。安定感は落ちますが、勝ち鞍だけをみれば昨年の楠賞馬・チョウヨームサシと酷似します。ところでアナタ、何故に◎スイグンやねん?確かにイイ馬ではありますが。
U 無謀は承知での抜擢です。近々の成長著しいですよ。行って粘るだけの競馬ですが、一所懸命走ってくれるし、ひょっとしたら残し切るやも、無理かな?あのエイランボーイの全弟で、偉大なる兄に雰囲気似ているあたり、肩入れしたくもなります。さて、サンクリント以外の地元勢については?
ペ クールフォーチュンの取捨が難しいですが、全兄テツオーも敗れた距離がネック。ベロシダハーバー共々、復帰後が今ひとつという感もあり、この状態で長距離戦は厳しい条件でしょう。フクパーク記念で後方から脚を伸ばしたビミョウの複勝には妙味があるかもしれません。
U 同感です。フォーチュンは岩田に完璧に乗られたら怖いけど。ビミョウは距離向きそう、そして3着ならと思わせますよね。では、まとめとして買い目を伺いましょう。
ペ 馬連単で◎→○、◎→△の2点。穴なら○アタマ流し。少額で楽しむ場合は×2頭の複勝です。それはそれとして、最後に一言。
U は、何でしょう?
ペ 俺のこと「ペ」って略すな!
構成・文:ユーノすけ
※『アラビアンエース』楠賞号(2003.6.19発行)に掲載。
辻本くんの予想コメントを下地にユーノすけが対談形式に再構成したもの。
最後の楠賞ということもあってか、紙面中、非常に抑制されたトーンの記事が多かったところ、これは相変わらずのお気楽な文体。発行された実物読んで、「あ!こりゃ浮いたな。」と思うも後の祭り。
実はワシのシルシ、『サンスポ』脇山氏のそれと、◎から×まで全く一緒。「何ちゅう変なシルシ打っとるねん!それでもプロか!?」と、驚き呆れることしきりなり。
因みにここに掲げたペロン辻本大先生の買い目、クリント→マリモ、第2本線で大的中!しかし肝心のペロン辻本大先生、当日仕事で来園叶わず、馬券買えなかったそうで。南ぁ無ぅ〜