第44回織姫賞観戦報告

 2001.2.26、足利、2250m

はじめに〜足利への道
「イーシーキング、足利の織姫賞に出走登録」の報がネットに出たのはレースの前々週頃だったろうか。「ほほう、そりゃ是非観たいのう」と思って開催日程を確認すると、これが2月26日の月曜日。「何やねん平日やないか」しかしながらイーシーが出走するとなると是非とも現地で観戦したい。また、アラブ系競走がなくなった北関東の足利に、このような機会でもなければもう行くこともないのでは、ということで、取り敢えず往路の深夜特急サンライズのノビノビ座席指定券だけ押さえて、出走馬確定を待つ。

織姫賞の前日、前々日の土、日はともに福山競馬に。土曜日に現地でお会いしたディープさんに「月曜足利ひょっとしたら行くかも・・・」と言うと、「おっ!織姫賞ですか。ただ今回は他のサラが強いよ。」とのこと。「やっぱりオリエントハンターとか?」と問うと、「それもいますし何と言っても高崎からサンエムキング来ますからねえ。ちょっと勝つのは難しいかも。」そして続けて、「しかしながらここで好勝負できないようなら、このまま北関東残留でサラ相手にやっていくなんて考えずに、他地区転厩した方がいいでしょう。」ふむふむ。予習させていただいた次第。
そして日曜日の福山では電設師とご一緒させていただく。この日の朝にはまだ月曜の足利の出走馬が分からず、翌日足利に行くべきか否かを決めかねる状況。もしイーシー不出走の場合は指定席券を払い戻さねばならぬので、早くそれを知りたかったところ、福山からの帰りの電車の車中、師がモバイルでNARのHPの出走表を表示させて下さった。すると「あっ!イーシー出るわ。1枠。」。この際は電設師にお世話になり、ホンマ感謝。別れ際に「足利行くんだったら気をつけてね。」との師の優しいオコトバを頂戴し、さて、とばかりにココロは足利へ。

帰宅前に西明石駅で足利行きの乗車券を買い足す。これで旅券はOK。8時前に帰宅。一風呂浴びて、銀箱からこの日の福山の予想紙と撮影済みフィルムだけ取り出し、遠征モード継続のまま、再び身支度を整えて駅へ。まずは快速で三ノ宮駅に出る。サンライズの到着時刻0時12分には間があったので、外気の当たらぬ改札口前で、暖をとるべくワンカップなどすすりながら列車を待つ。定刻にサンライズは入線、そして乗車。今回は上段席。床がホットカーペットになっているノビノビ座席に横になるが、今回はあまり良い寝付きではない。とは言うものの若干の睡眠は取れたらしく、気が付けば列車は横浜に停車。
7時8分に東京駅に到着。上野駅に移動し、ここから7時36発の東北線電車に。これが8時51分小山着でここで両毛線に乗り換え。東北線ホームから両毛線ホームへはかなり距離がある。「こりゃ接続時間3分じゃアウトやな」などと思いつつ。そして9時8分発の高崎行きに乗車。北関東の地を列車は西へ。途中の駅で、駅標にその地の標高が記されているのが目に止まり、読むと標高30m程。「こんな栃木の内陸でもこれっぽっちかいな。さすが関東平野、広いな」などどひとり感心。列車のドアは防寒のため手動開閉モード。この地の寒さが窺われる。
足利駅からさらに西へ一駅、隣の山前駅が競馬場最寄り。足利−山前間の車窓に競馬場が見える。そして9時55分に山前駅到着。因みに足利駅、宇都宮競輪や前橋競輪、桐生ボートといった看板はあるのに足利競馬のそれは見当たらず。さらにローカルな山前駅にもなし。地元足利市営でありながら、方針なのかやる気なしなのか。これは以前にハナキーくんに教えられていたことだが、実際目にすると「いやはやほんまに・・・」といった感である。
何の変哲もないローカル駅で、辛うじて有人駅といった具合の山前駅を出て、競馬場に向けて歩き出す。公式情報では徒歩10分とのこと。それなりの早足で歩くが、なかなか競馬場に着かない。「もう10分経ったやろ」という頃に、ようやく競馬場の端、4コーナーに隣接した駐車場が見えてくる。ここから100m程先に競馬場の西門が。ということでようやく競馬場に到着。しかしいくら何でも「山前駅から徒歩10分」は大嘘。不動産広告的にも最低でも徒歩15分というところだろう。

足利競馬場へ、そしてメインレースまで
とにもかくにも初めて足利競馬場の土を踏む。入場時にプレゼント抽選券を渡される。1等が鬼怒川温泉宿泊券で2等がTDLのパスポート券。「当たっても鬼怒川温泉にゃ行けねーわな・・・」。
この日の足利、天気は快晴。しかしながら風がきつく、寒い。加えて広くもない場内にお客さんは大しておらず、雰囲気すら寒々しい。東入場門前の売店でイモフライ串(80円)と串カツ(150円)を買って食すと、串カツは冷め切っており何だかなあ。どこまでも冷たく寒いのか?足利競馬。
折角朝から競馬場に来たことやし、ということで、適当に馬券を買って競馬をする。が、出走馬の多くが冬毛が出てパッとしないという、「どれも買いたくないよなあ」状態で、気持ち的にも盛り上がらない。やる気の無さとハズレ連続の相乗効果でますます盛り下がる。
2つ3つとレースが消化されるにつれ、この日が圧倒的に外枠デーであることが明らかになってくる。予想紙のシルシなどお構いなしでひらすら外枠決着。それに気付いて外枠重点買いをするが、結果は抜け目が来たりして(例えば6-7、6-8、8-8と買って、結果7-8とか)、駄目駄目モードを脱せず。それでもレースは、ワシの馬券下手など構いもせず外枠決着が続く。結局メインレースまでの9レースの出目は、枠複で7-8が4本に、6-8と5-7と5-8、8-8といずれも外枠絡み。内枠決着は7レースの2-4のみ。

場内で、昨秋の全日本AGPや先月のセイユウ賞にて現地で居合わせたことのある、大阪在住ながら、東日本の頻度も高く全国各地に出没しておられる、写真系"WestSide"(WS)さんに声を掛ける。ワシを「どこかで見たことのある顔」とお思いだったようで「荒尾でアラビアンA配ってたヤツです」と言うと合点がいかれたみたい。前日も足利で、北関東弥生賞トライアルゴールデンカップを観戦されて、足利連闘とのこと。この後に、メイ後さんとTGMさんとも合流。この日のメイ後さんは眼鏡をかけておられなかったで、ぱっと見氏とわからずに、声をお掛けするのが遅れてしまった。お二人とも前日から足利連闘。TGMさんは「今日は佐賀にたんぽぽ賞観に行くつもりだったんだけれど、昨日負けて旅費がなくなった・・・」とのこと。そして「今日はイーシー応援」だそうで。メイ後さんもお目当てはやはりイーシーのよう。「イーシーどうでしょう?」「今日の内枠不利そうですよね、イーシー1枠入っちゃってるけど。」「これなあオリエントハンターとか勝つんだったらまだましだけど、サンエムキングに勝たれたりするのはイヤだよなあ。」などと語らう。

※レースのみに興味のある方はここからお読み下さい
ということで織姫賞
さて、メインレースの織姫賞。賞金金額が低い足利なので、1着賞金は300万円。それでも「農林水産大臣賞典」の冠称がつくということからも、それなりの格式を持つ競走であるとは思われる。因みに、七夕の季節でもないのに何故に織姫やねん?と訝しんでいたところ、当地に織姫神社なる、足利織というこの地方特産の織物の発展を祈願した神社があるそうで、これに由来した名称なのだろうと納得。
出走メンバーは内枠より以下の9頭。()内は騎手と負担重量。
イーシーキング(加藤、54k)、ハーブブランド(高橋、55k)、オリエントハンター(山口、56k)、デュールマン(大木、54k)、フジノバッキンガム(青木、54k)、サンエムキング(丸山、55k)、キングフィーバー(鈴木、54k)、インマノカミ(内田、54k)、エムジーシューマ(54k、木村)
上記のうち、サンエムキングとエムジーシューマ、インマノカミは高崎からの参戦。
サラ系重賞なので、当然のことながらアラブはイーシーキング1頭。高崎で大威張りのサンエムキング、昨年の北関東ダービー馬にして昨年末のとちぎ大賞典を勝った、明け4歳オリエントハンター、その前年のとちぎ大賞典の勝者キングフィーバーあたりが、ワシでも名前がわかるサラ。中でも今回断然本命はサンエムキング。昨年の太平洋記念での足利千八勝利もあり、前走高崎二千戦も楽勝とのこと。これらサラの中にあって、イーシーはまあ連下候補といった評価。

パドックから発走まで
ということでパドックに各馬が登場。
まずもって注目はイーシーキング。まあ個人的に注目はこれ1頭だけなのだが。馬体重は486kで前走から-5k、3走前のとちぎアラブ大賞典からも-4kだが、馬体はやや緩めか。それはともかく問題は毛艶。思いっきり冬毛。気合い自体はこの馬の個性で、全く大人しく無駄な動きのないものだが。サラの中に入ると、まあ元々どっしりした体格ではあるのだが、がっしりした首差しや胸前、ドンとした胴体などから、「なるほどアラブね」といった感じはする。無論ハナからそういう目で見ているからだろうが。
見た目的にはサンエムキングやオリエントハンターの方がはっきり言って良い。サンエムは栗毛の馬体の艶も張りも良好かと。想像したいたより随分スリムな馬格。オリエントハンターはまあまあかと。TGMさんらは全然緩いと見たようだ。キングフィーバーは思っていた以上にガッチリした体格。
パドックを見るオヤジ客のイーシー評に耳を傾けると、「いくら強いったってアラブだろ。サラとスピード違うわ。」まあ常識的にはそうなのだろう。イーシーは前走A2B1の特別でハナ差の2着。ただしこの時は主戦加藤和博騎手ではなく山口騎手が鞍上。今回主戦騎手に戻ってどうか。

騎乗命令が掛かり、騎手が鞍上に座って各馬本馬場へ。足利のパドックは場内の1コーナー寄りの端にあるのだが、コースの外ラチに隣接しているので、パドックから本馬場へは通路などなく、パドックに面した外ラチの部分の出入り口を横切るだけ。パツキンロングヘアのお姉ちゃんが騎乗する誘導馬を先頭に走路へ各馬登場。
1番ゼッケンなのでイーシーは出走馬の1番手で登場。ホームストレッチをかなり4コーナー方向まで歩みを進めてから返し馬へ。

馬券を買うべくオッズ表示と暫しにらめっこ。締め切り10分前くらいの時点で単勝人気、イーシーが1.1倍で断然の1番人気。早い時点で投票した人がいる模様。ワシはイーシー→サンエムの枠単とイーシー→オリエントの枠単、そしてそれぞれの枠複。イーシー−サンエムの枠複で10倍弱、イーシー→オリエントの枠単だと数十倍で、これで決まれば旅費が出る状況。

レース〜イーシー、サラに挑む
ということで、イーシーへの期待と不安が半々といった心境で、レース発走の時を迎える。カメラをコースに向けて構えるが、足利競馬場、コースがスタンドからほぼ真南向き、まともに逆光。加えてかなりの強風、カメラブレそう。距離千九のスタート地点は向こう流し二角寄り、ここから1周半強。
すんなり全馬ゲートに収まりスタート。と、一番観客側に近い最内枠イーシーは明らかに出遅れ。ということで後手踏みから前に取り付くことになる。
その一方でレースはオリエントハンターがまずはハナ。外からサンエムキングやエムジーシューマが連れて追いかける。はじめの3コーナーは先頭オリエント2番手エムジーで回るが、三分三厘から直線にかけて、エムジーが先頭を奪う。この間にイーシーは出遅れから好位勢の後ろまでリカバー。
最初の正面スタンド前、先頭はエムジーシューマ、これを直前の内に見るやや外目に2番手サンエムキング、オリエントハンターはサンエムのイン前から3番手。この後ろに内ハーブブランド外インマノカミが続き、ここまでが先行、好位。各馬の間隔は比較的詰まった隊列。この1、2馬身後ろにイーシーキングが位置して追走。イーシーの後ろは隊列が切れて、残る3頭はいずれも追い込み馬。キングフィーバーが続き、その後ろのインにデュールマン、離れた殿がフジノバッキンガム。

1周目(41KB)
1周目正面スタンド前
先頭エムジーシューマ、集団の後ろの鞍上白帽がイーシー

レースは2コーナーから向こう流しへ。と、ここでイーシー、前との間隔をグイと詰め、向こう流し半ばから先行集団に取り付いて、これをグングン押し上がっていく。(集団の外からと記憶していたのだが実際はどうも内からだったらしい。)3コーナーから4コーナーでは3、4番手に、しかし脚いろは際立っており、レース実況の声は「アラブのイーシーキングが進出」としきりに告げる。そして前列を射程圏内に捉え、勝負は最後の直線へ。
馬場やや外目を逃げるエムジーシューマ、これを外でマークのサンエムキング。が、直線半ば前あたりで、エムジーの内から抜け出すイーシーキング。抜け出したら後は単騎ゴール目指して一目散、追いすがる他馬もなく、独走でこちらに近づいてくるイーシー。「スゲーよイーシーホンマに勝つよぉ!」興奮して構えるカメラのファインダーの中、昨年11月の天馬杯に続いて2度目のサラ系重賞制覇のゴールを駆け抜ける。そしてゴール板を通過して20mほど先、ちょうどワシが立つ正面あたりで鞍上加藤和博騎手、噛みしめるように拳を握る。

イーシーキングです(38KB)
イーシーキング、優勝のゴールへ
馬は偉いが写真は逆光に負けている・・・

構えたカメラを下ろしたワシ、「よ〜っしゃ!よ〜っしゃ!」と、無意識のうちに昂揚して思わず声を張り上げる。暫くすると勝者のイーシーが、単騎コースを1周してウィニングランにスタンド前にやって来る。目の前を通過するとき、ワシ大声で「おめでとう!」すると加藤騎手が「うん」とばかりに馬上で頷いたようにワシには見えた。
ゴール板前で観戦していたメイ後さんTGMさん御両人と合流する。お二方も開口一番「イーシースゲーよバケモノだ!」。もうこれは目の肥えた御両人が仰るのだから間違いない。「出遅れて前に取り付く時点で一旦脚使ってるのに2周目向こう流しで一気にまた寄せてるもん。強すぎる。」「ホンマに向こう流しで一気に差ぁ詰めましたもんね。」ちょっと興奮気味に語らう。メイ後さんは栃さんに愛息の勝利を早速入電。
さて2着争いは、サンエムキングがエムジーを捉えて馬券的中と信じていたところ、何とエムジーがハナ差残って2着で大本命サンエム3着。というわけで、イーシー→サンエムを持っていた一同ガクッ。「何で2番手大名マークで前のエムジーシューマ捉えられないんだよ、(以下罵声)」ということでちょっと盛り下がった次第。
以下の着順、キングフィーバーが追い込んで4着。内田インマノカミが5着でオリエントハンターは伸びずの6着。

言わせてくれ
イーシーキング、この勝利は素晴らしい。サラと渡り合うには距離適性からしてやや長いかとも思われる千九で、なおかつ当日不利と思われた1番枠。正直戦前は不安面の方が多かったとかと。ところが出負けの発馬も何のその、勝負所で一番力強い走りを披露しての完勝。結果として、中団から他馬を見つつ前を捉えてねじ伏せるという、チャレンジャーの競馬というよりも格上のそれといった感。
このイーシー勝利について、後日「メンバーもたいしたことなかった」とか「雪のせいでサラの調整が狂った」といったメディアの見解が流れたと聞く。高崎の筆頭サラと、とちぎ大賞典馬2頭相手に、いくら何でもそりゃないだろう。サラは調整狂ってイーシーだけ絶好だったなどというのもインチキ臭いハナシであるし。そもそもイーシーvsサラなどというのは、アラブ原理主義者の発想としてはありだが、それが一般的な戦前の図式であったはずもないわけで、「アラ相手ならこの程度でもOK」などというそんな馬鹿な発想、その存在自体認められない。またイーシーの存在を抜きにした場合、この見解に立つのであれば、サラどうしがヌルい仕上げで重賞争ったということになるわけで、それこそ大問題だろう。とまれ、勝ったところで「相手が弱い」「サラの仕上げが」云々と、後出しジャンケンのような回顧で括られては、イーシーがあまりにも不憫ではないか。"原理主義者"ならずとも、素(す)の目でレースを観ることができるならば、この勝者の力量、正当に評価することは難しくはなかろうが・・・正直"怒"モード。

競馬終わって
レースが終わってWSさんは速攻競馬場を後にされる。残った3人はパドックの正面のコース上での口取り撮影を眺める。そして表彰式。足利の表彰台というのが、ゴール板前のスタンドの上の方という妙ちくりんな位置にあり、お客さんは表彰式の模様を下から眺める形になる。農林水産大臣賞典にして足利市長賞etc.と、賞の名義がかなり多いため、式が長く、関係者に渡される表彰状が多い。そこで文面を略すのだが「〜○○殿、貴方の愛馬イーシーキング号は、以下同文」と、「イーシーキング号は」のくだりで唐突に略すため、妙な違和感が後を引く。式の最後にお客さんに向かって関係者さんが、Getすると景品に引き替えてくれるカラーボールを投げる。この様子が、お立ち台から下に向かってボールを放るので、あたかも節分の時に神社で力士や有名人が行う豆撒き行事みたいであり、ちょっと滑稽であった。

帰りの電車に間に合わせるべく、最終レース前にメイ後さんとTGMさんとお別れし、朝と同様歩いて山前駅へ。16時41分にまでは15分ほどあったのでホームの待合室で座って待つ。隣のオヤジも競馬帰りらしく、今日の競馬の話をしている。「メインであんなアラブが勝ちおって。あれ前走B1で負けてる馬だろ、それが重賞勝つなんてよ。」「それにしてもあの高崎の1番人気も情けないわ。」云々。
列車の到着時刻間際に、場内で別れたTGMさんメイ後さんがホームに現れ、「あれっ?!」状態。「何だ結局同じ電車なんだ。」「駄目だよ競馬に来たら最終までやらなきゃ。」ということで何だかんだで車中同行。
TGMさんは小山から東北線で宇都宮に出てここから新幹線で北へ、遙かなる帰路ということでお別れ。以降はメイ後さんと新幹線で東京までご一緒させていただく。車中ではアラブ談義。メイ後さんには岩手アラブのいい時代の話を色々と聞かせていただき嬉しいひととき。「ホンマアラブの話しかできなくてすんませんねえ」と恐縮するワシだが、「いえいえ岩手だってちょっと前まではアラブの方が多かったんですから。」と、イヤな顔せずに付き合って下さり感謝。
メイ後さんとは東京駅でお別れ。ワシは18時45分岡山行きで西明石停車のひかりに乗車。指定席が取れず自由席に。かなりの行列だったがまあそこは始発の駅、列を作った乗客の大半は席を確保できるという状況に「さすが新幹線、キャパあるな」とやや感心。西明石には22時12分に到着で、最寄り駅が新幹線停車駅である恩恵を実感。帰宅して「やれやれ」とばかりに荷解き。土、日、月と続いた、アラブ追っかけモードをようやく解除といったところ。あとはバタンキュー、目覚めれば一日遅れのウィークデーの日常・・・。

「自分の途は己で切り拓くものさ」イーシーが静かに、しかし決然と説いた、そんな印象の織姫賞であった。

2001.3.7 記

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