第3回九州アラブグランプリ観戦報告

 2001.6.17、荒尾、2150m

はじめに
5月6日佐賀競馬場での九州アラブ王冠賞から1月半も経たぬうちに、またしても九州交流アラブ古馬重賞が施行される。今回は荒尾にて、その名は九州アラブグランプリ。
九州交流とは言うものの、中津があのようなことになってしまって、実際は荒尾・佐賀の二場交流。加えて、王冠賞もグランプリも、それぞれの所属馬が大激突!という状況にはならず、地元オープン競走にごく数頭のアウェーの馬が加わるといった程度の趣。このあたりについては、二場間の賞金及びレベル格差や、開催日程等の問題がその根底にあるのだろうが。
したがって、中5週で迎えたアラブ古馬九州交流の舞台なのであるが、両競走の関連性は低い、というより出走メンバーからすれば皆無に近い。
実はこのレース、見物は九州交流という点以外のところにある。現在荒尾には、かつて他の地区で活躍した、個人的にも馴染みのある馬が相当数在籍しており、今回が彼らにとっての晴れ舞台。彼らが名を挙げた旧所属地も多岐にわたり、実態としては、九州交流という名を借りた、まさに「ロートル(失礼!)さん達の広域交流」。「旧友に会いに」と言えばやや大袈裟だが、気分はまさにそんな感じ。

往路
というわけで荒尾へ。今年二度目の荒尾行き、そして四度目の九州行きである。西明石7:00発のこだまで姫路へ。ここから7:40発のひかりレールスターに乗車。これが博多に10:08着。
博多駅に降り立って、走って駅前地下のラーメン屋一蘭に。午前10時開店なので到着時は店開き直後。幸い行列もなくすんなり入店して速攻食し、駅にとって返す。
そして10:47発の鹿児島本線の快速(荒尾行きの時はいつも乗るやつです)に乗車し、これが11:51に終点の荒尾に到着。
駅の改札口で、同じ快速に乗車していたディープさんと合流。曰く「博多駅のホームで、向こうの方で銀箱が光ってたから『こんな電車に銀箱持参で乗る人間ユーノすけ氏しかおらんやろ』って思ったらやっぱりそうやった。」。続けて「とうとう髭、剃りましたね。一気に3歳くらい若返りましたね。先週(瀬戸内賞デー)とえらい違いや。」。ワシ、昨日散髪ついでに剃ってもらって、一月半の"髭のオッサン"生活とお別れしたのだが、早速突っ込みが入った。
二人で競馬場を目指して歩く。梅雨時真っ直中であるのだが、当日は晴れ。真夏を思わせる暑さ。「ユーノすけ雨男説」が一部で言われているようだが、この時季にこの天気、「これでどこが雨男やねん。断固不承認やな。」などど心の中で呟いたりして。それにしてもこの猛暑は洒落になっていない。

そして競馬場
入場すると、スタンドにさまにべっぴんさんの姿が。全国どこに行っても遭遇して、それが珍しくも何ともないという状況になっているさまにさん、今日は地元九州、「当然おるわいなあ。」というところである。やや遅れて、地元の"荒尾競馬の決め手"さんも合流。そして午後になって、"首領"Tienさんもお越しになる。
馬場状態は良。数レース毎に散水車が水を撒くが、それも強い日射しにあっという間に蒸発する状況で、馬が通ると砂塵が巻き起こる。馬場はそれほど軽くはなさそう。
さまにさんは熱心に馬券、ディープさんも「アラブのレースは(笑)」勝負しているようだったが、ワシはこの暑さでアタマが回転せず、到底まともな予想などできようもなく、ひたすらダラけて過ごす。
そして本日の一つの、いや一番の(?)目的、前回セイユウ賞時に『競馬美食倶楽部』主宰の環ちゃんに奨められながらも、食欲が沸かず(ワシにだって食欲不振の時くらいあるの!)体験できなかった、荒尾のラーメンを食うことに。スタンド2階の入場門側の隅っこに立ち食いコーナーがあり、ラーメン屋はその一番奥の端。そのラーメン、九州ラーメンの常で、豚骨スープがベースだが、全く脂っぽくないあっさりしたもの、塩味が効いていて非常にサラサラとした感触のスープ。これ抜群。具にもやしが乗るところが九州ラーメンにしては異色な感じで、このもやしはこのラーメン全体にはマッチしていないと個人的には思ったのだが、どうやらもやし抜きのオーダーも可能のようで。とまれこのラーメンは美味い!好み的には佐賀競馬場のそれより上か。値段は450円、替え玉のシステムはなく、その代わり大盛りがある。念願の一つが叶って、まずは満足ぢゃ。

見物の佐賀メインレース
メインレースの前に、同日開催している佐賀競馬のメインレースの場外発売、放映がレースメニューに組み込まれている。その佐賀のメイン、アラブの古馬オープン、志布志湾特別。「なにも九州交流重賞の同日に相方がオープンやらんでもええやんか(佐賀所属馬の荒尾出張意欲が削がれるように思われるので)。このあたりが"九州競馬"とか謳いながらも連携が巧くいっていないところだよなあ・・・」などと思えなくもないのだが、実はこのレースはちょっと注目。
荒尾のメインと同様、これも馴染み深い馬の佐賀転入緒戦。すなわちマノノトップガンとワールドアイ。マノノは5月1日の兵庫大賞典4着を、ワールドアイは5月6日の福山さつき賞を最後に前所属地から移籍した模様。
荒尾の場内モニターに佐賀のパドックが映し出される。佐賀もピーカン天気らしく、逆光と照り返しで非常に見づらい映像。さて、マノノトップガンはまあまあに見えた。園田時代と同様金ラメメンコ着用(園田から持参したのか?)。当然ここは断然の本命。
問題はワールドアイ、発表された馬体重、478k。福山時代は常に500k手前で出走していた馬が、である。転入時の能検も483kと相当減らして出たようだが、そこからさらに目方が落ちている。映し出されたパドック周回の姿、ヒ腹どころが胴体全体が細くなってしまって、なおかつ正面から見た幅もなくなって、中継ながらも馬体重落ちが一目瞭然。福山時代は実入りのいい胴体で馬体が厚い堂々たる馬だったのだが、見る影もない。ナミダ出そう。
さてレース、距離1800m。スターディジューキが例によって逃げを打ち、ワンダーリンボーが2番手。スマノハピネスは先団で、注目のマノノとワールドアイは好位。2周目向こうで、ワンダーリンボーが先頭に立とうかというところ、後方待機のフブキベルが内から捲って一気に前へ。三角ではこれが先頭。マノノは外目を上昇。スマノハピネスはパッチン食らったか、三分三厘で後退。ワールドアイは置かれ加減。最後の直線、内でフブキベル、中ワンダーリンボー、この外にマノノの追い比べ。ところが、絶好の形に持ち込んだと思われたマノノ、それほど伸びない。鞍上鮫ちゃん必死に追うも、前のワンダーリンボーをちっとも交わせない。結局そのままワンダーリンボーが1着。マノノは2着。フブキベル3着でワールドアイは終い差したらしいが5着。
ワンダーリンボーは実力馬だが3着マンでもあり、馬券を買いにくい馬だと思ったがここで勝利。フブキベルは見せ場充分だったが、インコース捲りが決まって勝ち切れるほど佐賀のインは甘くない。ワールドアイは、どうのこうの言える状況ではないかと。
それにしてもマノノトップガン。ここは絶対勝たねばならぬレース。ロートルどころか、充実の5歳、それも兵庫の重賞勝ち馬であるわけで、勝たねば示しがつかぬところだろう。それにこの馬、連戦連闘できるようなタフな馬とも思われず、であれば使うレースは確実にモノにしたいところ。済んだレースはしゃあないが、次走以降ちゃんとキめねば。今回ばかりは「ヌルいぞ!マノノトップガン」、であった。

※九州アラブグランプリについてはここからです
さて、次はいよいよ荒尾のメイン、九州アラブグランプリ。出走馬は以下の通り。()内は騎手。馬齢
アイアイホーマー(岩本、9歳)、ピアドハンター(西村、7歳)、スーパージョージ(川野、4歳)、オカノテイセン(吉井、8歳)、オスズリキオー(古泉、8歳)、ミスターナタリー(北村、4歳)、ツキノコルドバ(新町、8歳)、モナクホクト(牧野、7歳)、シャインマンリー(田中、6歳)、サッポロサブロウ(吉田、7歳)
負担重量は全馬定量56k。ミスターナタリーとスーパージョージが佐賀からの出張馬。そしてこの2頭が4歳、若きオープン馬で、迎え撃つ荒尾勢は、シャインマンリーの6歳が最若(!)と、軒並み大ベテラン。
当初は九州アラブ王冠賞を勝ったトチノグレイスも登録しており、これが出てくれれば九州交流としての格好もつき、また、マンリーの逃げvsグレイスの追い込みという、ハイレベルな争いが観られるかと期待していたのだが、結局回避で残念。
ここでまた残念な知らせが。お目当ての一頭だった、元福山のオープン大将しかし大賞典も勝っちゃった、ピアドハンターが出走取り消しとのこと。あの"土下座走法"が観られると、楽しみにしていたのに・・・またナミダ。

パドック、そして発走まで
出走の9頭がパドックに登場。
1番アイアイホーマー。青鹿毛ということもあり、その黒い毛艶の良さは目を惹く。9歳ベテラン。戦績を調べると、道営デビューを振り出しに、大井、栃木、再度道営、中津、そして荒尾と移籍を重ねている。その間、川崎の全日本アラブ争覇や大井のアラブダービーや全日本アラブ大賞典にも出走経験があるという、まさに歴史の生き証人のような馬であった。
2番ピアドハンターは取り消しで、3番スーパージョージ。馬体重-17kでやはり若干腹が細い気がしなくもないが、これが実にいい馬。シャープで精悍な馬体、ピシッと気合いが入った身のこなし。リップチェーンを噛まされての周回、気性は激しいか。
4番オカノテイセン。ワシュウジョージを擁する園田の曾和厩舎の古参格だったが、今春3月6日の姫路のS1戦を最後に荒尾に移籍。兵庫では長くオープン平場で活躍し、オープン勝ちも多いが、兵庫時代は意外にも重賞未出走。そして今回実にデビュー56戦目、8歳にして重賞初体験。この馬、馬体重510k台と、まあ大型なのだが、とにかく馬体がべらぼうに長い。それが注目だったのだが、この日目にする実物はそれほど大きくも長くも見せていない。大人しく周回しているが覇気に欠ける。大流星の鼻面に園田時代は特大のシャドーロールがトレードマークだったのだが、今日はブリンカー付きの紫メンコ、どうもピンとこない。
5番オスズリキオー。出走馬のうちで唯一の荒尾生え抜き馬。'99年大晦日の重賞アラブチャンピオンの勝ち馬。ゆったりした身のこなしで踏み込みも良い。歳ながら好馬体。
6番佐賀からのミスターナタリー。先月の九州アラブ王冠賞の2着は記憶に新しい。胸前と腹からの発汗が目に付く。
オカノテイセン(47KB)
オカノテイセン、パドック
写真で見るとやっぱり馬体が長い
ミスターナタリー(45KB)
ミスターナタリー、パドック
これが単勝1番人気

7番ツキノコルドバ。兵庫デビューだが中津の大物としてお馴染み。'98〜'99年頃はトップを張った馬。今年3月15日の周防灘賞を最後に中津から荒尾に転じてきた。窮屈ではないのだがちょっとコロンとした、アングロアラブらしいスタイル。なかなか良いと思うが、トモの送りが堅いか。これも8歳、歳も歳だが。
8番モナクホクト。福山デビューでA級まで出世したが、益田所属として参戦した今年1月の荒尾セイユウ賞、2月の中津ガーネット特別での活躍の印象が強いか。今年度初頭から荒尾在籍。3戦2着2回3着とまずまず。毛艶は正直悪いが荒尾セイユウ賞時もそうだったのでこんなものか。ただ腹周りなど、ちょっと馬体が重い感じ。
そして9番がシャインマンリー。昨年の摂津盃ではケイエスヨシゼンと同着1着の死闘を演じ、タマツバキでは半弟ワシュウジョージに惜敗の2着。兵庫バリバリの重賞級OP馬が、今年2月21日のウィンターカップを最後に荒尾に転出。晩晩秋以降やや不振だったとはいえ、この移籍はまさに電撃的。5月26日の荒尾緒戦を勝ち、転入二戦目で重賞の舞台。周回気配自体は兵庫時代と同様、煩さなど全く見せず、スタスタとかつ伸び伸びとしたもの。元来ヒ腹が若干細い馬なのだが、以前に増して胸前と腹袋が太くなっていて、馬体の見た目のバランスが変わってしまっているような。これでどうなのか?と、個人的には心配になる。
10番サッポロサブロウ。上山、南関東、笠松、再度上山と渡り歩いて、昨秋荒尾所属に。馬体重480kながらもスリムな馬。踏み込みは浅いか。
高齢馬が多く、各々の歳を持ち出せばそれなりにといった感じではあるが、おしなべてなかなかの作りだと思う。好感を抱いたのは、4歳スーパージョージはともかくとして、8歳オスズリキオーに9歳アイアイホーマーだったりするわけで。

シャインマンリー(47KB)
シャインマンリー、パドック
この馬体のプロポーションでどうか?

各馬本馬場入場から返し馬に。シャインマンリーは真っ先に、軽快に流す。オカノテイセンは鞍上吉井騎手が手綱を押さえ加減で。ツキノコルドバはホームストレッチを逆走。ミスターナタリーは流して正面にやって来て、ゴール板30m手前あたりでストップして四角方向に引き返していく。

予想。実力と実績からしてもシャインマンリー断然であるところなのだが、荒尾では佐賀所属馬を上位に見る傾向が根強く、単勝1番人気はミスターナタリーでマンリーは2番人気。ただマンリーについては、個人的にはパドックでの馬体の格好が引っかかり、強気にはなれない。従って非常に消極的に、マンリー、ナタリー、スーパージョージの馬複三角買い。「シャインマンリーの単勝3倍くらいつきますよ。信じれん。美味し過ぎる・・・」と、ディープさんはマンリー評価で単勝勝負。「スーパージョージっていい馬ですね。」と問うと、曰く「言うても所詮トライアルホースですからねえ、ミスターナタリーにはここでは敵いませんよ。」とバッサリ。

そしてレース
レース発走。距離は2150m。1月に開催されたセイユウ賞と同じ。スタート地点は2コーナーを回ったところ。ここから1周と3/4。快晴の空模様の下、西向きのスタンドからコースにカメラを向けると完全に逆光食らう状況。
ゲートが開く。外からシャインマンリーが好発。そのまま一気にハナを取りに行き、すんなり先頭。ツキノコルドバやオスズリキオーも前へ。インからアイアイホーマーも先団に。一方、オカノテイセンは発馬ドカ遅れ。ワシ「ゲッ!」っと声をあげていたやも。仕方なく後方から。元来が先行馬、これはアカンでしょうという状況。佐賀の2頭、ミスターナタリーとスーパージョージはじっくり後方から。
位置取りも定まったか、比較的淡々としたペースで各馬1周目の正面スタンド前へ。先頭はシャインマンリー、手綱を抑えられ加減だが充分折り合って。1馬身弱後ろ、内にツキノコルドバ、その外、予想外の思い切った先行策のサッポロサブロウ併走で、これらが2番手。ここから3、4馬身くらい下がって内オスズリキオー外アイアイホーマーが並んで。さらにここから間が開いて内ミスターナタリー外モナクホクトの併走でこのあたりが中団。これを3馬身くらい前に見てオカノテイセン、直後スーパージョージが殿追走、これは予想通り。
隊列は1コーナーへ。サッポロサブロウが捨て身でか、執拗に外からマンリーに絡みかけて行こうとするが、二角を過ぎるあたりからそれもしんどくなる。そして向こう流し、マンリーは快調に飛ばし、ミスターナタリーがぼちぼち上昇開始といったところ。
そして2周目三角、2番手ツキノコルドバ以下を尻目に、マンリーが伸び脚を繰り出したが、後続を突き放しにかかる。ほどなくリードが6馬身くらいに広がり、この時点で独走態勢となる。「あ、決まったな。」とワシも心中独りごつ。このあたり、2番手でコルドバが粘り、ミスターナタリーがやって来る。モナクホクトは仕掛けにイマイチ鋭さがないか、そしてようやくスーパージョージが。
4コーナー、先頭マンリーはさておいて、これを追う後続。2番手のツキノコルドバがインを回るところ、ミスターナタリーが外目に持ち出して、コルドバを交わし気味にコーナリング。そのナタリーめがけて、さらに外にスーパージョージが急迫。コーナーのほとんど大外をぶん回してくる。
最後の直線。先頭はシャインマンリー。独走でゴールに向かって来る。その後方、内でツキノコルドバは一杯になって、馬場外を追い上げる佐賀二騎の追い比べ。先に四角を回ったのはミスターナタリーだが、スーパージョージのコーナリングの脚勢が凄まじく、直線への出口で一瞬スーパーがナタリーの前に出たようにも。しかしナタリーも差し脚開陳で譲らず、接戦となる。この後ろは開いた模様。モナクホクトの差しは間に合わない。
残り50mあたり、マンリー独走で余裕の楽走のようにも見えたのだが、ここから2番手争いを繰り広げる2頭が急襲。マンリーも終いは脚が上がったのか、そうは伸びず瞬く間に後ろとの差が詰まる。が、結局1馬身差をつけて、まずは貫禄の転入後重賞初勝利。

シャインマンリー、ゴールへ(39KB)
シャインマンリー、ゴールへ独走
この後差を詰められる

2番手争いは最後まで熾烈を極めた模様。格ではミスターナタリーだがスーパージョージも引き下がらず、最後のひと脚でどう転ぶかわからぬ接戦。個人的にはスーパー2着の方が馬複のオッズがよいので期待したのだが、結局ミスターナタリーが1/2馬身スーパージョージを押さえ込んで2着。
4着は3着から9馬身遅れたモナクホクト。5着にツキノコルドバ。6着アイアイホーマー、7着サッポロサブロウ、8着オスズリキオー。
と、続々とゴール前を通過する各馬。がしかし、直線半ばにはまだ1頭の姿。そう、オカノテイセン。結局出遅れから後方追走のまま、2周目からは馬群に離される一方。そして最後、もう歩いているかのような足どりで、8着の馬から遅れること14秒9でゴール。重賞初舞台でこの有様、ホンマこれには泣けた。情けないやら気の毒やら・・・

シャインマンリー、勝てて何より。終い差を詰められたのは、三角から早めに仕掛けた影響と、距離二一五はこの馬の守備範囲からはやや長いためでは。佐賀メインのマノノトップガンの不可解な敗戦もあり、流れ的にイヤな感じだったが、「地力があれば何とでもなる」といった感じでサスガ。さて今後、今日はむしろ通過点か。目指すは荒尾筆頭、つまりは外征続きでここはお目見え無しのメグミダイオー越え。その舞台は恐らく8月11日のアラブ大賞典。
佐賀の2頭は2着3着。いずれも差し、追い込み馬で、充分見せ場を作ってくれたと思う。両頭とも、脚質的にもこの長丁場が合う感じ。その距離適性もあろうが、格的には相当差があろうシャインマンリーを1馬身差に追い詰めた点は評価できるのでは。荒尾のベテラン勢にもっと上の着順を取って欲しかったという想いはなくもないが、4歳の将来ある馬が結果を出すということも、九州競馬のレベル向上という点からしても、意義深いのでは(なんだかディープさんみたいな言い分だな、これは)。

おわりに
最終レースも終わり、競馬場を後にする。"決め手"さんとTienさんとは入場門前でお別れ。さまにさんとディープさんとワシは歩いて競馬場まで。
博多までは、荒尾17:11発の特急有明にて。幸い3人とも自由席にシートを確保でき、談笑しながらの車中。
博多駅でさまにさんとはお別れ。ディープさん共々、来週の金沢セイユウ記念観戦を強力に唆して。ディープさんは18:35発ののぞみに、ワシは18:58発のレールスターに乗車ということで、一緒に弁当を買った後、駅のコンコースでディープさんともお別れ。次週は金沢、またよろしく。

ということで、冒頭に記した"旧友を訪ねる"一日はこれでお終い。しかしなあ、今回はなあ、こんなん、
「旧友を訪ねて、Uちゃん涙ポロリ×3」、の巻
じゃねえかよ・・・

2001.7.7 記

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