第12回アラブ大賞典観戦報告
2001.8.11、荒尾、2150m
◆はじめに〜荒尾へ
今年のお盆シーズン、アラブ重賞観戦の第一弾は荒尾のアラブ大賞典。当日はお盆休みの初日の土曜日、ここを取っ掛かりに各場をハシゴという遠征諸氏もおられるところだが、ワシは当日輸送の夜行列車帰り、通常期の単発遠征と、やることに何ら変わりはない。
というわけで当日早朝より九州へ。西明石7:31発のこだまで姫路に。ここから8:08発のひかりレールスターに乗り込む。Uターンラッシュの初日、指定席車にも立ち客が溢れる程、車内は満員。ワシは当然指定席で快適に移動。博多には10:26に到着。
ここからは、荒尾行きの際は常用している、10:47の快速に。この快速列車を待っている間、ホームの列車表示盤に流れる運行状況を眺めたところ、早朝に到着するはずの寝台列車が未着。「何かあったのか?」と気に懸かる。
ともあれ快速列車に乗り込み、荒尾を目指す。時折小雨の雨粒が車窓を叩く。好天とばかり思って来たところ、これは意外。久留米を過ぎて大牟田までの間は筑紫平野の田園風景。彼方まで緑の平地、そして小高い丘のような山々が遠景という、いつ観ても心にしっくりくる、個人的にはお気に入りの景色。平野をさほど大きくない川が、所々でうねうねと流れているのだが、それらの大抵は護岸工事を受けていない、自然のままの土手を残したもので、これがいい。
そして荒尾に到着。天気は薄曇りといったところか。恐れていたほど猛烈には暑くはないのだが、歩いて競馬場に向かい、到着した頃にはやっぱり汗がジットリ。
◆そして荒尾競馬場
入場してスタンド前に出て、ゴール板前へ歩いていくと、「どうも〜」と声をかけてくる金縁サングラスの御仁が。これが京都人さん。ムーンライト九州で荒尾入りと聞いていたので、夜行列車の遅れの影響はどうだったか訊いたところ、「先行した"なは"の機関車が故障して、後続列車みんな足止めですわ。しょうながいから新幹線に乗り換えて来ましてん。」とのこと。そしてスタンドには"さまにべっぴん"さんの姿。ここは九州、当然おるわいな、というところ。この直後に来場したばかりのディープさんに遭遇。聞けばワシと同じレールスターと快速に乗車して来たとのこと。お互い顔を合わせるなり、開口一番「今日はスーパージョージ!」(このあたりの詳細は後ほど)。そしてスタンド内で、5月の佐賀でお目にかかって以来2度目の顔合わせとなる、エモさんともご挨拶。午後になって、スタンド2階で栃さん発見。曰く、「ムーンライト、4時間遅れ、参ったよ。でもこの7レースには間に合おうとは思ってね。この馬、素質馬だそうじゃない。他に皆さん来てますかな?」。そして"九州競馬探題"Tienさん。いかにも「暑くてたまらん。」といった感じで登場。「佐賀近辺雨だったけど、こっち降ってなくってよかったな。」とのこと。加えて、地元"荒尾競馬の決め手"さん。決め手さん、今日は何と、パドックにメグミダイオーの応援横断幕(お手製!)を張り出している。「昨日子どもと一緒に作ったんですよ。」だそうで。
まずは2階スタンド内のラーメン屋のラーメンを食う。ノーマルではトッピングされるもやしは抜きで注文。美味しくいただきまずは満足。
一見すると乾いていて、馬が通ると砂埃の立つ馬場だが、状態は稍重。前日降雨があったようだ。先行有利、時計は若干掛かっているような。
◆メインレースまでの、注目のアラブ戦
この日の荒尾競馬、メインのアラブ大賞典以外にも、アラブ系の見どころが多い。
まずは3レースの3歳条件戦。ここにはあのコウザンハヤヒデの年子の全弟、3歳コウザントライが出走。ここまで5戦1勝と、出世は遅れている模様。レースはインベタで先行して、最後渋太く残っての2着。デビュー戦勝利以来複勝圏もなかったのでこれは上々か。この馬、447k台の馬体重以上にぼってりと、モッサリとした馬体で、キリッとした兄とは全兄弟ながら似ていない。
次に6レースが3歳条件戦。地力拮抗と思われる一戦を勝利したのはヨシノリンボー。これで通算12戦5勝。馬体重447k以上に大柄に見える、まあシナノリンボー産駒らしさはある栗毛馬。2着は兵庫デビューから中津に転じ、その後荒尾にやって来たツキノレンザン。この馬、ツキノフレンドの半弟(これはディープさんのご指摘)。父がナイスフレンドからホーエイヒロボーイに変わり、兄の華奢さは微塵もない、ホーエ産駒らしい500k超の巨漢。このレースは枠複を一点買いで仕留め、配当1230円はオイシかった次第。「荒尾ってイイところだねえ〜」のコトバが思わず出る。
そして7レースのB2級戦。ここでの注目は3歳キヨノスピード。通算14戦8勝で、目下5連勝中。前述の栃さんのセリフ中の「この馬」とはまさにこの馬のこと。青鹿毛の実にシャープな垢抜けした馬体、「いかにもトライバルセンプーだな。」と独り納得。かなり格好イイ。そのレース、キヨノスピードは終始先行2、3番手を進むも、結局伸び切れず3着ママの敗退。う〜ん。「まあ荒尾記念を前に一度観ることが出来ただけでも・・・」ということで。
※アラブ大賞典についてはここからです
そしてメインレースのアラブ大賞典。出走馬は内枠より以下の10頭。()内は騎手、性齢。
サンポーエイト(椎葉、牝4)、メグミダイオー(西村、牡6)、シャインマンリー(田中、牡6)、スーパージョージ(鮫島、牡4)、トウホクシルバー(後藤、牡8)、オスズリキオー(牧野、牡8)、アシュラワン(吉留、牡9)、ローレルショット(林、牡7)、アイアイホーマー(岩本、牡9)、ワンダーリンボー(真島、牡7)
斤量は定量、牝馬のサンポーエイトのみ55kで他の牡馬は56k。
なおこのレース、九州地区交流ということで、佐賀からスーパージョージとワンダーリンボー、2頭のバリバリA1級馬が出張。
お馴染みの古豪、ツキノコルドバやピアドハンター、オカノテイセンの姿がないこと、加えて、前哨戦でシャインマンリーを破った熟女シルバーハヤカゼの不出走は残念だが、まあ納得の出走メンバーか。
レースの注目は、何と言ってもこの2頭、メグミダイオーとシャインマンリーの、ようやく実現なった、荒尾移籍後初対決(これ以前には昨年の園田タマツバキ記念での顔合わせあり)。まさに荒尾頂上決戦。アラブな諸氏の注目もかなり以前より高かった一戦なのである。
◆パドック、そして返し馬〜発走まで
1番サンポーエイト。今春福山より転入し、移籍後A3クラスで4連勝。馬体の身入りは良く、仕上がっていよう。今回は格上挑戦、しかも荒尾では千四しか出走経験がなく、つここで通用するかは未知数。
2番がメグミダイオー。馬体は良い。皮膚も薄く張りも良好。うっすらと発汗でこれは自然な感じ。ジンワリとした気合い。個人的には特段ケチをつける点はないパドック気配である。主戦吉井騎手が休場中で、今回は代打であの西村栄喜騎手が鞍上。
3番がシャインマンリー。前回目撃した、九州アラブGPの時より馬体は格段にスッキリしている。「やや細く作ったかなあ。」というきらいがあるほど。周回の前半ではあまり発汗がなかったのだが、次第に鞍下に汗が滲んでくる。
4番がスーパージョージ。ハミを噛んで、グッと首を前に突きだして、気合い満々の周回。リップチェーンを噛まされてのパドックは九州アラブGPの時と同じ。この時は馬体重-17kだったが、今回は適正体重で持って来て、このあたりも心配ない。鞍上に鮫島騎手を配しての荒尾入り。勝負掛かりか。
5番トウホクシルバー。岩手OBの8歳ベテランだが、岩手時代は重賞も制した実力馬だったらしい。イムラッド産駒の芦毛。首でリズムを取って、伸び伸びと周回。歩様も良い。
6番オスズリキオー。前回と変わらず、この馬なりに歩様も馬体の張りも良い。しかしこの馬、ある意味、荒尾古馬重賞の"顔"だな。
7番アシュラワン。昨年の九州アラブグランプリ3着だったりするが、最近はA1組を落ちていた模様。肩、トモ共に歩様は堅いか。ちょっとトモの細い体形。現9歳、歳なりか。
8番ローレルショット。これも現在はA2級以下であり、格上挑戦となる馬。腹の太い体形で、骨量が豊かなのか、かなりガッチリしている。伸びやかな周回。
9番アイアイホーマー。青鹿毛の真っ黒な馬体は適度な発汗でビカビカに光っている。9歳ベテランで歴戦の古馬だが(戦績については九州アラブGPの観戦記にて言及)、見栄えは変わらず良い。
10番佐賀からのワンダーリンボー。佐賀A1級の主要メンバーの一頭。堅実で渋太い先行馬だが、勝ち切れず3着がやたら多い馬。腹がドンとした馬体。堂々と周回し、身のこなしは伸びやか。
この暑さであるからして、適度な発汗は当然のこと。それにしても各馬概して良い仕上げで、明らかにヘバッているような馬はいない。
スーパージョージ、パドック
これいい馬体だと思いませんか?
本馬場に各馬登場。メグミもマンリーもかなり強めの返し馬。スーパージョージとワンダーリンボーの佐賀二騎は、ホームストレッチを表彰台前あたりまで流してきて、ここから4コーナーへとって返す。アイアイホーマーとローレルショットは仲良く?並んで軽めにキャンター。
予想。メグミvsマンリーの決戦と先に記したが、このレース、狙いはスーパージョージ。この馬明らかに長距離は歓迎のクチで、前々走の九州アラブGPで荒尾二一五は経験済み、この時も3着。その次走すなわち前走は佐賀千八のA1戦を捲り差し快勝で上昇気配ありあり。加えて今回は鮫ちゃん騎乗で鞍上大幅強化。メグミとマンリー、どちらかは確実に食いそう。というのがディープさんと遭遇早々に交わしたコトバのココロ。「前回のアラブGPん時は『所詮トライアルホース(3歳重賞はがくれ賞と4歳重賞九州アラブダービー、いずれも前走トライアル戦は勝ちつつも本番で敗退)』って、あまり誉めなかったけれど、そうも言ってられなくなってきたな。」とディープさん。メグミとマンリーについては、どちらにとっても距離二一五は微妙に長い。それに両者の現状での出来が不透明。殊にメグミは直前追い切りであまり動かなかったらしく、不安を助長。マンリーとて、夏場は走る馬のはずだが、前走距離千五とはいえ、シルバーハヤカゼの逃げ切りを許したあたり、気にはなるところ。
といった具合の見込みをディープさん共々開陳、それに「フムフム」と、情報収集よろししく耳を傾ける栃さん。「つまりは両雄並び立たずって見解だね。で、スーパージョージってのが結構いいわけね。」そして「シャインマンリーはいかにも絞ってきたって感じしたよね。」と。
ところがオッズの方は、スーパージョージ抜擢が穴狙いでも何でもなく、馬券はまさにこの馬から売れている模様。荒尾における佐賀所属馬重視の風潮、鞍上鮫島、前々走での同コース同距離の経験と、強調材料は山ほどあるわけで。加えて、メグミとマンリーの、これまでの実績や全国的レベルでのネームバリューといったものが、我々の想像よりは、現地では重んじられてはいないようで。実際のところ、メグミ、マンリー、スーパーでの連複3点のうち、最も高配当なのがメグミ−マンリーの組で、8倍はつこうかと。サスガのディープさんも「あのオッズ見たら信念揺らぎそうになる。」と漏らす。
◆レースなり
いよいよレース発走。距離2150mのスタート地点は2コーナー。
ゲートオープン。内の先行馬を制して、大外ワンダーリンボーが敢然とハナに立つ。メグミダイオーは直後2番手にスッとつけ、これを内に見て3番手はシャインマンリー。スーパージョージは大方の予想通り後方から。
1周目の三分三厘、隊列はワンダーリンボーを先頭にした前7頭と、ここからかなり開いた後方3頭とに分断される。ワンダーは後続を引きつけ気味にアタマを取って3、4コーナーを回ってくる。後方3頭の先頭、つまり8番手がスーパージョージで、この後ろはローレルショットとトウホクシルバー。
そして正面スタンド前、先頭はワンダーリンボー、この1馬身弱の直後外にメグミダイオー、さらにその外半馬身直後にシャインマンリー。この3頭の直後最内にサンポーエイトがおさまっていて、この4頭が第一集団。ここからやや開いた後方にオスズリキオーが単走で。これを見て内アイアイホーマー外アシュラワンが併走気味。スーパージョージがやや押し上げこの後ろ、先団の隊列のケツに取り付く。
1周目のスタンド前、先団
先頭ワンダーリンボー直後メグミさらに直後マンリー
2コーナーを回って向こう正面へ。メグミ鞍上西村の手綱はやや動き気味。これでどうか?一方のマンリーは?というあたりに注目しようというところ。だが――
向こう流し半ば直前、ここでスーパージョージの捲り脚が爆発。鞍上鮫ちゃんのアクションが大きくなるや否や、放たれた矢の如く、瞬く間に先団を駆け上がる。この様にドッと沸く場内。一気にフロントの有力どころ3頭の位置まで追いついて、並ぶ間もなく交わし去って、先頭に躍り出る。これが三角手前、スパートからここまで距離にして150mばかり。これで「勝負あったな。」状態なのだが、スーパーの脚勢はこれでおさまらず、そのままブッチぎって三分三厘を回ってくる。
そして最後の直線、鮫ちゃんは何度も後ろを振り返るが、恐らく後続の蹄音は耳に届かぬはず。結局終いは手綱を抑え加減で、2着に2秒3のタイム差をつけての圧勝。
終い余裕の圧勝、スーパージョージ
独走状態なのに写真は下手っぴ・・・
そのスーパージョージに三角手前で交わされた先行勢、インベタでワンダーリンボーは粘るも、シャインマンリーが三分三厘これを交わしていく。一方メグミは三角を迎えずしてズルズル後退。そしてそして、スーパージョージの捲りから数テンポ後に、ドンケツからトウホクシルバーが矢のように駆け上がる。ヒュンヒュンといった感じで前を交わし、四角ではマンリーの直後外にまで上昇。
これで2番手争いは熾烈に。逃げ込みを図るマンリー、これを追い詰めるトウホク。「おおっ!これは逆転!?」と思わせるほどよく迫ったトウホクだったが、何とか1馬身差持ちこたえてマンリーが2着。トウホク3着。ワンダーリンボーは結局4着。
メグミダイオーは最後全く止まってブービー。ゴール板通過後、西村jkは既に減速しているメグミをすぐさま止め、そのまま下馬所から退場。ちょっと脚元おかしくしたそうで。
2着争いのシャインマンリーvsトウホクシルバー
トウホクよく迫ったがこのままマンリーが持ちこたえる
それにしてもスーパージョージ。「荒尾二強のいずれかは食って、あわよくばアタマも。」程度に思っていたのだが、とんでもない一方的な勝利。しっかし鮫ちゃん、ケレン味たっぷりといおうか豪快といおうか、何とも派手な捲り一気。「去年の九州アラブGPん時、ビソウミラクルでやった手と全く同じやんけ!」とはワシの発言。まあ、それはそれとして、この馬これが重賞初制覇。得意距離で一気に素質開花というところか。胴長で首差しも伸びやか、脚もスラッとして、体型的にもいかにもステイヤー。九州アラブGP時が初対面だったが、その時から好感を抱いた馬だったので、この躍進は個人的には嬉しい。まだまだ先だが、距離二四の、佐賀西日本アラブ大賞典が楽しみ。
シャインマンリーは2着は死守というところだが、1着馬にこれだけ大差をつけられてはどうのこうの言えた状況ではない。「シャインマンリーも兵庫重賞勝ち馬っていう威光と底力の貯金がそろそろ怪しくなってきたのか?」とは辛口のディープさん。
それよりむしろ強調すべきは、驚きの追い込みトウホクシルバー。僅差3着。「岩手同期のスマノガッサン(現高知筆頭)の活躍に発奮したんじゃない?」「でもまあトウホクシルバーの追い込みが決まるくらいだから、前半前が相当速かったんじゃない?それか緊張した流れになって息が入らなかったか。」と、栃さんとディープさんが突っ込みを入れる。
ワンダーリンボーはまあこの、自分がハナを切っての展開ならば順当の4着かも。直後にメグミとマンリーがビッタリの道中では、先の栃さん発言にあるように、たとえ高速ペースでなくとも、彼にとってはキツい流れだったとは思われる。
メグミダイオーは残念な結果となってしまったが、故障発生では仕方がない。幸い大事には至っていないそうで、この後は放牧に出される模様(決め手さん情報)。結果として、1月のセイユウ賞をピークとして、地元平場戦以外では結果が下降してしまった体裁だが、立て直しての再浮上に期待したい。
最終レースの本馬場入場後に、メインレースの表彰式。この後、引き揚げる鮫ちゃんを捕まえてサインゲット。お願いすると、鮫ちゃん、全く感情の読めぬ、ちょっときょとんとした顔でサインを書いて下さった。
◆最後の見物、最終10レース、梨花特別
ここに、3歳有力馬で、6月に福山の瀬戸内賞に遠征した(結果4着)シビノマルスと、今年はじめに佐賀から転じ、転入後10戦9勝2着1回、目下7連勝中の4歳馬、シルキーオーが登場。「シビノマルス、相変わらずモッさい馬やなあ。」と、パドック周回を眺めつつディープさん。たしかにあまり垢抜けしない、無骨な馬ではある。一方のシルキーオーは、その戦績以上に話題なのがその巨体。今回馬体重556k!ホンマでかい。例えばタッカースカレーのような、胴長で足長、それでいて巨体、というようなタイプではなく、常識的なプロポーションの馬の馬体を三回りくらい拡大したかのようなデカさ。もっとも首差しや胸前は規格外のボリュームではあるが。
そのレース、距離は千五。シルキーオーがハナで、シビノマルスはその直後2番手でビッタリ。最終コーナーはシルキーオーが先頭で回るも、そこから後ろを突き放せずシビノが外から馬体を併せ、直線は2頭で叩き合い。残り50mあたりでジリジリとシビノマルスが抜け出して、最後は2馬身差をつけての勝利。シルキーオー2着で8連勝はならず。
「(キヨノスピードといいシルキーオーといい)今日は連勝が止まる日だね。」と、「しゃあない」といったニュアンスで栃さん。しかしシビノマルスのこの渋太い、ジリジリとした競馬、まさにこの馬のキャラだなと思われ、結構好感。荒尾記念に向けて、くれぐれも無事で。
◆競馬終わって〜帰路、その途中の顛末など
ということで、本日の競馬は終了。のところ、最終レース後、スタンドゴール板寄りの端、パドックから馬場を結ぶ馬道の向こうの関係者エリアで、スーパージョージの口取り撮影が行われる。今回は打ち出し直後でまだ目撃できる時間だったからましなものの、この、客が帰った後で関係者エリアでコソコソと撮影やるのはホンマ荒尾の悪しき慣習。Tienさんがいつも苦々しげに指摘される点。
その口取りを目撃して、皆さん競馬場を退場。この後決め手さん、栃さん、ディープさん、Tienさんとは入場門前でお別れ。さまにさん、京都人さん、エモさんとワシの4人で荒尾駅へ。さまにさんはひと足先に特急ありあけで。残る3人は荒尾17:29始発の各停で博多へ。青春18きっぷ利用なので鈍行ということ。しかし実は当初、京都人さんが「大牟田から乗車して博多に早く到着出来ますねん」プランを段取っていたところ、ワシが「ちょっと荒尾駅でしたいことが(それは言えません)・・・」とワガママを言ってこうなった次第。
車中では3人楽しく談笑して、博多には19:07の定刻から5分強遅れて到着。ここで京都人さんの仲良しさんの"やのぴーさん"と合流。4人で予定通り、博多駅前地下のラーメン屋一蘭へ。そしてこの後はカラオケに。エモさんとワシは21:16博多始発の夜行快速ムーンライト九州に乗車するので、それに間に合うよう、小1時間ばかりのカラオケ参戦。エモさんは頑強なカラオケ嫌いなところ、KG諸氏に押し切られての参加だそうで。日頃の沈着そうな渋声とはちょっと違った、パンチのある歌声を拝聴できたのは貴重な体験?やのぴーさんは甘いボイスで上手いっす。京都人センセは言わずもがなの、ネ!
9時頃にカラオケ屋を辞してエモさんと駅へ。エモさんとは指定席の車両が異なるのでここでお別れ。ワシはここから加古川まで。あまり眠れぬままの車中。岡山、兵庫県境を越えた、上郡あたりで空が明るくなってくるのを眺めるうちに、早朝5:28に加古川着。ここから各停に乗り換え西明石に帰着。住処に戻ったのは6時半ちょっと前。シャワーを浴びて、洗濯機を回して、バタンキュー。
以上、ワシの2001年盆競馬アラブウォッチその1、その実はただの競馬的週末でありました。
2001.8.23 記
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