第25回鞆の浦賞観戦報告

 2001.10.21、福山、1800m

はじめに〜雨の福山
福山秋の重賞第一弾は3歳重賞鞆の浦賞。福山3歳三冠競走二冠目のレースにして、1ヶ月後に控える全日本アラブグランプリへの地元福山勢の前哨戦となる、注目の一戦である。
ということで福山へ。「鉄道の日記念西日本一日乗り放題きっぷ」(JR西日本管内の普通列車が1日3000円で乗り放題)の利用期間なので、これを使う。各駅停車と快速サンライナーを乗り継ぎ10:20に福山着。10:25駅前発のファンバスで競馬場へ。
天気は朝から雨。それも相当の降り。回復の兆しすらない。元来が雨大嫌い人間のワシ、ちょっと苦痛な競馬観戦となりそうだ。
この雨で、前日は良馬場で競馬だったところ、馬場状態稍重でのレース開始となる。徐々に渋化が進行する中、砂が締まって時計はソコソコということからか、前半戦は差し馬に出番が回ってくる状況。多少人気が薄くとも、好位以下に控えて後半進出した馬の連入が目立つ。しかしこの傾向も、降り続く雨によって馬場の含水度が更に増し、時計が速くなるにつれ、番組中盤以後は、断然先行有利なものに変わってくる。因みに第8レース以降は、馬場状態は重に発表が変わっている。

ちょっと注目の第5レース
この日の第5レースはちょっと見もの。2歳1組、簡単にいえば2歳オープンのレース。既に2勝以上あげた、出世街道を先行する若駒たちが登場する。1ヶ月後に2歳重賞ヤングチャンピオンを控え、注目に値する一戦である。
出走馬は内枠より以下の8頭。()内は騎手、負担重量。
ダイニアキフジ(鋤田、54k)、ヒットランナー(黒川、54k)、ピアドティジェイ(嬉、53k)、グレートシンガー(野田、53k)、ホワイトキャンプ(岡崎、54k)、ベストラム(渡辺、53k)、レディースアポロ(岡田、53k)、マルサ(宮浦、54k)
この日は第8レースに大井競馬騎手交流競走があり、宮浦騎手はその招待騎手(もう一人は鷹見騎手)。

出走馬のうち、気になる馬について簡単に。
ダイニアキフジはあのアキフジクラウンの全弟。499kの目方の通り馬体は雄大。パドックではちょっと焦れ込み気味。「気の悪さあり。」とは『福山エース』が伝える。納得の周回気配。
ヒットランナーは前開催の2歳1組戦を、ルパンユイナ(モナクマリン、マツノホープの半妹)の2着。485kの馬体だが、ダイニアキフジに比べると馬体重よりは小さく見える。
ピアドティジェイはダービー馬ピアドタイトル産駒、ピアドオスカーの半弟。デビュー後3連勝を飾り、盆開催の2歳特別ひまわり賞は3着。それ以来の出走。馬体重445kの割には小造り。兄同様明るい栗毛の馬体。この兄弟は早熟傾向強そう。
グレートシンガーはイセイチフブキ、マルイシヒーロー、クールテツオーの全妹。首と胴が詰まった馬体とチャカチャカしたパドック気配はクールテツオーに似ている。
ホワイトキャンプは前開催の2歳1組戦の3着馬。かなり黒めの芦毛でポテッと胴の詰まった馬体、いかにもイムラッド産駒らしい。差し馬。パドック周回の雰囲気はいい。
このように、名の通った馬の弟や妹が複数頭出走しているという点が、要注目の大きな理由でもある。

距離は1250m。さてレースなのだが・・・ダイニアキフジが気の悪さを出してゲートで立ち上がり、突き破ってゴール板を20m過ぎたあたりまで走ってしまう。これで発走は遅れ、仕切り直し。
ゲートオープン。案の定ダイニアキフジは腰砕け気味の出遅れ。グレートシンガーも出が悪い。ピアドティジェイがすんなり先手を奪い、外からベストラムが2番手に。これを見て両頭の間直後にヒットランナー、続いてマルサ。中団内に出遅れダイニアキフジ中グレートシンガー、その外ホワイトキャンプで殿はレディースアポロ。このような隊列で最初のホームストレッチを通過。
勝負が動くのは向こう正面半ば、ホワイトキャンプが後方2番手から捲り気味に動く。連れて殿からレディースアポロも、ホワイトキャンプの内でマルサも呼応。三分三厘、先頭ピアドティジェイのリードは2、3馬身くらい。マルサが、ホワイトキャンプが、大外からレディースアポロが射程圏内に上昇。
最後の直線。内でピアドティジェイがよく粘るが、外からホワイトキャンプがズンズン迫り、終いは差し届いて1/2馬身差の勝利。2着ピアドティジェイ。3着レディースアポロがクビ差で続き、4着マルサ、5着グレートシンガー、ダイニアキフジは6着。

ホワイトキャンプは差し有利の馬場も味方したか、向こう流し以降なかなか格好いい追い込み競馬でV。ルックスもイムラッド産駒贔屓のワシとしては好みのタイプ。しかしやっぱり早熟で終わるのだろうかな。ピアドティジェイは2開催休んでの走りにしてはよくやった方か。成長がいつ止まるかというのが気になるところ。それにしてもダイニアキフジ、この気性では・・・冗談じゃなくこれは酷いな・・・
というわけで、次々開催の重賞ヤングチャンピオン、今日観たメンバーの中から勝者は出るのだろうか?

ホワイトキャンプ(37KB)
ホワイトキャンプ、馬場も味方に差し切り勝ち
内で粘るピアドティジェイを捉える

メインレースまで
第5レースの後に、地元駐在おさるさんと合流する。おさるさんは前週の土、日曜日と、益田競馬場に遠征されていたそうで、そのお土産話など、聞かせていただく。因みに福山デフォルトメンバーのうち、電設の男@ともろうさんと"同志"ディープさんは、お二人のもう一つの顔、"娘。現場主義者"としての活動のため姫路に出掛けており、今日は欠場である。
準メインの第8レースは、大井競馬騎手交流競走「TCK賞」なのだが、南関の競馬に全く疎いワシであるので特段関心もなく過ごす。レースは野田騎手騎乗のトルネードハンターが大逃げ作戦的中、招待騎手競走も何もお構いなしの圧勝。「こうと決めたら絶対こう乗る!」という頑固な騎乗を時折見せる野田騎手らしい勝利。

※鞆の浦賞についてはここからです
さて、メインレースの鞆の浦賞について。出走メンバーは内枠より以下の9頭。()内は騎手、負担重量。
フジナミスペシャル(嬉、57k)、ハイジョージ(野田、54k)、ユウジョー(片桐、54k)、トラストサンダー(黒川、54k)、シュウホウウイーク(渡辺、53k)、ヤマノフィニッシュ(藤本、54k)、ゴージャパン(岡田、54k)、ナルゴダイオー(岡崎、54k)、ユノワンサイド(石井、57k)
牝馬はシュウホウウイークとゴージャパンの2頭。斤量は賞金別定、どうやら牡馬54k牝馬53kの3歳馬の馬齢定量から賞金に応じて加増されるようだ。ということで、フジナミスペシャルとユノワンサイドが57kのトップハンデ。

昨年の福山4歳(旧表記)戦線は、鞆の浦賞に至るまでの重賞において、勝ち馬が全て異なり、結果7頭の重賞ウィナーを生むという、空前の戦国模様を呈した(秋を迎えてモナクマリン、ミスターカミサマの二強体制に落ち着いたが)のだが、今年は一変。ここまで生まれた重賞ホースは3頭にとどまる。そのうちの2頭が、今回断然の二強、ユノワンサイドとフジナミスペシャル。
片やユノワンサイド。2歳時より同世代の中心的存在と目されながらも重賞を逃し続け、"煮え切らないオトコ"のあだ名がつきかけたところ、福山ダービーで悲願の重賞制覇、続けて全日本アラブ優駿2着。夏競馬は連続2着だったものの、前走前々走とA2戦を連勝と、かつての陰口を完全に封じ込め得る活躍ぶり。この馬が格付け的にも同世代中最も出世している。
片やフジナミスペシャル。ユノワンサイドが足踏み状態だった、今年初頭から春先にかけて躍進。三場交流、キングカップと重賞を連取、続く福姫交流も福山勢最先着の2着と、ユノワンサイドに3連勝。ダービーは3着敗退し一時勢いが鈍るも、銀杯を勝ち踏ん張る。全身針明け緒戦の前走、A3戦を人気薄ながらも勝ち、ここに乗り込む。
もう1頭の重賞勝ち馬ギャラクシア(ヤングチャンピオン、クイーンカップの勝者)は春以降停滞気味でいまや有力馬とも言い難く、また前週益田で行われたまほろば賞に出張(結果ブービー7着)して今回は不出走。三度奪取のチャンスを逸し(ダービー、瀬戸内賞、銀杯)重賞未勝利なものの、前記二強に実力的には最も近いと思われる騙馬サンアイスペシャルは、銀杯以降戦列を離れお目見えはなし。
他の出走馬は、格付け的にもC1からC2のヒト桁クラスであり、二強とは大きく差が開いている。

パドック、そして返し馬〜発走まで
さて、出走馬のパドック気配について。相変わらず降り続く雨。よって今回のパドック観察はいつもと異なり、2階の指定席"わくわくルーム"から、硝子越しに見下ろすポジションにて。このため、馬の印象や見た目がいつもと変わり、またワシの判断もいつも以上にインチキ臭いものになろうということを、はじめにお断りしておきます。
1番がフジナミスペシャル。比較的ゆったりとしたパドック気配。首でリズムを刻んでの周回。馬体重508kは休養明けの前走より+も2kで過去最高値。そのせいか、ちょっと腹回りが緩いような気も。
2番ハイジョージ。前走はC2の6組を勝利。「ゲートの出が問題の、ムラッ気な逃げ馬」とはおさるさんの御教授。首差しは長いが胴はポチャッとした体型。胸前のボリュームは豊か。ゆったりと周回、歩様はよい。しかし顔は三枚目。
3番ユウジョー。前走はC2の1組で1着。道営デビュー馬。小走りに周回。銀杯時もチャカチャカとしていた。細身の馬体でややヒ腹が上がった体型。
4番トラストサンダー。前走はC2の4組で1着。名古屋のブレーンワークの半弟。馬体重510kの大型馬。胴体はやや重く見えるがトモは力強い。春のキングカップ時もやや緩めの印象を抱いたので、まあこんなものか。
5番シュウホウウイーク。前走はC2の2組で2着。福山ダービー4着以降5戦3勝2着2回、その中に銀杯2着の実績があり、いまや3歳3番手の存在。パワフルな差し脚は随一。馬体重495kなのだが、ワシにとってはどうもこの馬、見栄えがしない。悪くいえば覇気のない、全く大人しい周回。肩の出が硬く、トモの踏み込みも浅い、案外の出来。今回は鞍上に渡辺騎手を迎えた点は心強いが、先行有利の馬場、加えてこの見た目、正直「うーん」というところ。
6番ヤマノフィニッシュ。前走はC2の2組で5着。時折チャカチャカするのは予想通り。細身の馬体も相変わらず。この馬にしては見た目は良い方かと。トモの踏み込みの歩幅もかなり大きい。しかし追い込み一手のこの馬にとって先行有利のこの馬場はマイナス。
7番ゴージャパン。前走はB2B3混合戦で2着。現格付けはB3とC1の境目あたり。上山出身で3歳(旧表記)秋までは彼の地の世代トップだった。気性に帰因するのか、どうもムラ駆け傾向が強く、アテにしづらい。二人曳きで首を振って、やはり煩い。歩みはまあ力強いが。青毛の真っ黒な馬体が雨に濡れて、見栄えはする。ただ、このゴージャパンとシュウホウウイークの牝馬2頭は、次開催に重賞、福山3歳牝馬特別を控えており、いずれもそこでの有力馬となるので、勝負賭けはそちらという感が強い。よって今回はちょっと信頼して狙いにくい。
8番ナルゴダイオー。マルサンダイオーの全弟。前走はC2の6組で勝利。大人しく、余裕の周回。思ったほど大きく見せないが、トモも力強い。以前ディープさんと、モッさい馬として散々揶揄したが、意外と悪くない。
そして9番がユノワンサイド。大人しめの余裕の周回。トモの踏み込みも力強い。馬体重486kは若い頃からさほど変化のない値。しかしこの馬体重ほど思ったより大きくは見せない。ユノワンサイドにしてもフジナミスペシャルにしても、見た目は春から格段に変化があるようには感じられない。また、両頭とも割と正攻法の、あわよくば逃げも打てるが先行して早め抜け出しで押し切るのが得意手という、同じ様な、かつ意外性の少ない(ユノワンサイドの楠賞G前復活急襲は例外として)脚質。現状での地力や騎手の乗り方が結果に素直に出そうなライバルどうしである。

本馬場入場から返し馬へ。ユノワンサイドは入場してコースの内ラチ沿いを歩き出したところで立ち止まり暫し膠着。フジナミスペシャルやハイジョージ、ユウジョー、トラストサンダー、ナルゴダイオーは強めのキャンター。シュウホウウイークはやや軽く。ゴージャパンは掛かりそうな感じでハミを噛んで首を下げての返し馬。ユノワンサイドは軽めに流す。

フジナミスペシャル(33KB)
フジナミスペシャル、本馬場入場
ユノワンサイドの独演に「待った!」を

予想。断然の二強ムード。枠複、馬複とも、この組み合わせで1.5倍から1.7倍くらい。連単ではユノワンサイドからが人気。二冠達成の雰囲気が濃厚に漂う。ワシは当初、シュウホウウイークが面白かろうと思って臨んだのだが、ピンと来ないパドック、差し不利の馬場とあって、二強の馬複という、銀行馬券一点買いに変更。おさるさんはユノワンサイドの二冠達成、そして今後の全日本制覇と三冠への期待を込めて、ユノワンサイドの単勝記念馬券と、贔屓の引き倒しを恐れて、お祓いの意を込めての、フジナミ→ワンサイドの連単を軽く。こういうところ、ちょっと自嘲的だけれども、おさるさんの"愛"を物凄く感じる。
展開予想の焦点は、先手を奪うのは二強のいずれかということ。1番枠を利し、フジナミスペシャルがハナなのではというのが、おさるさんもワシも共通の見込み。ただ2枠のハイジョージの逃げが微妙。第8レースを大逃げで勝った野田騎手が鞍上でもある。しかしよしんばハイジョージ鋭発でもフジナミが振り切って先手かなというところ。ユノワンサイドは先団大名付けの地力頼みで問題ないところ。

レースです
レース発走。距離は1800m。2コーナーからのスタート。
ゲートオープン。綺麗な横一線のスタート。ここから2枠ハイジョージがダッシュ良く先手を奪う(おさるさん曰く「一世一代の絶好のゲート。」)。フジナミスペシャルも前へ。暫しハイジョージと併走気味も、次第にハイジョージに前を譲る格好に。一方ヤマノフィニッシュは予想通り後方から。ユノワンサイドは無難に好位。1周目の3、4コーナーは、先頭ハイジョージ、2番手内フジナミスペシャル外トラストサンダー、続いてゴージャパン、ユノワンサイドはこの後ろ5番手で通過する。が、4コーナーあたりで、意識的にか、嬉騎手はフジナミスペシャルをやや下げる。
ということで正面スタンド前、先頭ハイジョージ、その外3/4馬身差、馬体を併せつつ2番手トラストサンダー。さらにこの外に馬体が合って3番手ゴージャパン。ここから2馬身ほど後方、4番手にユノワンサイドが追走、若干掛かり気味か。そしてフジナミスペシャルはこの内やや遅れた5番手、ここまで下がっている。この2頭を見つつやや遅れてシュウホウウイークが位置する。ユウジョー、ナルゴダイオーが続き、離れた殿にヤマノフィニッシュ。
向こう流しに差し掛かっても先頭ハイジョージは快走。しかし向こう正面半ば、ユノワンサイドが動く。前へ、事も無げに押し上げる。それに呼応したか、タイミング的にはそれとほとんど同時か僅かに遅れて、外からシュウホウウイークも発進。こちらは鞍上渡辺騎手のアクションも大きく、いかにも追い上げモードに入れた感じ。この2頭の勢いが際立つ3コーナー。しかしここで、フジナミスペシャルの存在感が失せる。後でおさるさんに確認したところ、置かれて6、7番手まで下がった模様。
三分三厘、このあたりでハイジョージはご苦労さん。代わって余裕しゃくしゃくでユノワンサイドが抜け出して先頭に。これを追ってシュウホウウイークも2番手に。完全に後手を踏んだ形のフジナミスペシャルは、下がった位置から外に切り替え気味に追撃するも、ちょっと時が遅すぎる。
ということで最後の直線、先頭で回ったユノワンサイド、リードを保って盤石の走り、そして二冠達成のVゴール。2着は3馬身差でシュウホウウイーク、四角2番手そのままのゴール。フジナミスペシャルはここから3馬身遅れた3着。4着ナルゴダイオー、5着ヤマノフィニッシュは共に追い込みに賭けての掲示板確保。

ユノワンサイド(30KB)
ユノワンサイド、独走でゴールへ
二冠達成、余裕!

二強対決も、終わってみればユノワンサイドのまさに"ワンサイド"な勝利。今日はまずは完勝。全日本アラブグランプリに向けて、充分格好の付く走りだったと思う。これで今秋は3連勝。勢いもある。また二千超の長丁場は楠賞で経験済みで、2着とまずまず結果。レースぶりからも問題なくこなせそう。ただ、今年初頭の「煮え切らなかった」頃と現在とでは、走りっぷりや脚質、また馬体も、格段の変化があったわけでもないような。一番大きいのはズバリ、勝ち癖がついた点かな、と。まあ、地力の強化は裏付けとしてあるのだろうが。地の利はあるにせよ、その地力がどの程度かが、全日本を勝ち切れるかの鍵なのではと個人的には思う。裏返せば突出したウリや芸はない方で、有り体にいえばちょっと地味だなあ。どうでしょう、おさるさん?
フジナミスペシャルは3着。針明けの前走1着は走り過ぎ、2走目のポカ、などと言えなくもないが、ちょっと作戦負けだなあと思う。ハイジョージはともかく、2番手で積極的に進めてもよかったのでは。1周目四角で明らかに位置を下げているがこれは多分、ユノワンサイドを意識して同じところに構えようとしたような。まあ何にせよ、三角であれだけ後手を踏んではどうしようもない。
2着に食い込み一角崩しを現出したシュウホウウイークはサスガ。あの見た目で、これだけちゃんと走られてはワシは脱帽。実はワシ、スペック的(血統や戦績)にはこの馬、非常に好感を抱いていて、その実力をかなり買っているのだが、パドックでの実物がどうもしっくりとこなくて・・・ちょっと大跳びで小器用さには欠けようが、勝負どころを間違えずすんなり発進できれば、この末脚の息の長さと威力はなかなかのもの。次走の3歳牝馬特別でその実力、改めて確認したい。父ミスタージョージ、長丁場をゆったり運べそうなレースぶり、「密かに募る想い」ですわ。ああ、スケベだなあ(勿論馬券的に)。

ユノワンサイド、口取り(40KB)
口取り撮影に収まるユノワンサイド
石井騎手の掲げた指先は二冠のVサイン

おわりに
最終レースも終わり、競馬場を後にする。福山駅までおさるさんのクルマで送っていただく。ホンマ福山ではいつもお世話になっておりまして、感謝感謝でございます。帰路も往路と同様在来線の旅。
しかし今回も大本命馬券でハズレ。最近かかしまつり賞といい金沢のアラブ大賞典といい、本命サイドで馬券勝負賭けると何故か結果がそう収まらない。ワシゃ「鉄板馬券破壊人」かいな。ああ、やだやだ・・・

2001.10.30 記

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