第24回鞆の浦賞観戦報告

 2000.10.22、福山、1800m

福山4歳三冠レース第二弾、鞆の浦賞。同日、JRA京都競馬場では菊花賞が行われるのだが、アラブな人は福山行きなのであった。
この日は姫路在住"リーダー"前田っちと同行。姫路駅よりチボリ号に同乗。毎年この時期に発行される、鉄道の日記念西日本一日乗り放題きっぷ(JR西日本管内の全線普通列車自由席が1枚3000円で1日乗り放題)の利用期間最終日なのでこれを使用。3000円で福山まで行けるというのは通常運賃の約半額。これは使えます。
当日の天気予報は曇り時々晴れといったところ。そして到着した福山の天候は曇り。逆光食らわない分、写真撮影は楽。馬場状態は良。しかし砂の補充があったらしく、馬場はやや深め。時計はかかっている。

前半のパドックで、益田応援家のお二方、関西在住Daisukeさん、そして益田andノア応援サイト主宰のふささんとご挨拶。パドック前のベンチには"福山駐在員"ことおさるさんの姿も。
この日の4レース、4歳条件9組戦(最下級条件に近い)に、つい最近益田より姉マリノと入れ替わる形で転入してきた、ニホンカイ一族の末妹ニホンカイノアが出走。馬体のちっこさが一部で知られる彼女、当日馬体重、374k!「夏頃は350k台で出てた事もある」とふささんが補足してくれたが、馬体重もともかく、実物ホンマ小さい。常識的な馬の馬体を縮小コピーかけたような感じ。この4レース発走直前に、ディープさん来場。ここは当然デフォルト。
レースは鞍上岡崎で3番手より、直線差して抜けかけるがゴール前僅かに2頭に交わされ3着。「複勝よっしゃ!」はふささん、ディープさんの声。「他馬と並んだら岡崎騎手のアタマ見えないんだもん、それくらいちっさいもんなあ」とおさるさん。

昼過ぎにともろうさん来場。曰く「二度寝したらフェリー1本遅れちゃって・・・」
7レースはC2級3組。C2脱出目前クラス。ここにお馴染みユートエクセラン、アユタヤ、カガヤキフォルテ、当初は素質馬と言われたユノジョージパワーが出走。レースはエクセランがハナを主張して何とか逃げ切り。2着先行2番手あたりからジョージパワー、3着僅差で差したカガヤキ。ユートエクセランが一つのお目当てだったDaisukeさん「う〜ん、勝ってくれて嬉しいねんけど、何とも重苦しいというか・・・」と感想。確かにエクセランの逃げは素質馬と目される割には軽快とは言い難く、ジョージパワーとカガヤキの争いもスパッという感じではない。このあたり、いかにも時計のかかる時の福山の競馬といったところか。渋太く持ちこたえるか、じりじり迫るかが勝負の競馬。

※鞆の浦賞についてはここからです。
さて、メインレースの鞆の浦賞。冒頭に記した通り、福山4歳三冠レースの二つ目。第一弾福山ダービーは4月下旬から5月はじめ頃、三つ目のアラブ王冠は12月、というように、後の二つが年の後半に位置づけられているのが福山の特徴か?
今年の福山4歳世代は年の上半期までは群雄割拠の大混戦。重賞勝ち馬が全て異なる状態。この戦国乱世に、6月下旬に銀杯にて、遅れてきた大物、ミスターカミサマが鬼脚をもって一応の決着をつけた、ように思われたのだが・・・(この福山4歳勢の今年上半期の情勢については、拙HPの福山ダービー、及び銀杯の観戦記をご参考に)
お盆開催後の1ヶ月の休催を挟んでスタートした秋競馬、6月はじめの瀬戸内賞ムチャ逃げ勝利以後いち早く休養を取り、3ヶ月振りに復帰モナクマリンが躍進。秋緒戦と続く2戦目(これが前走)の二つのマイル戦をそれぞれ1分44秒9、1分45秒2のバカッ速タイムで圧勝。軽馬場とはいえレコードの1分44秒2に迫ろうかという時計。2着に負かした相手もそれぞれピアドオスカー、ヤマノダイオーと、同じ4歳の実力馬。俄然中心視されることに。
一方ミスターカミサマ、銀杯以後夏競馬2戦を差し勝利。しかし秋競馬緒戦(前走)を、先行有利という展開不向きもあったが逃げ馬を捕らえきれず2着敗退。調子もどうか?といったところで絶対視される立場ではなくなった。(カミサマとマリンの秋緒戦は拙HPの、「開幕!福山秋競馬」観戦記にて)
ということで、図式はまさに二強対決。それも極端な逃げ馬と極端な追い込み馬との。予想各紙の見出しもそれをとらえたフレーズ。殊に『キンキ』の「破壊王ミスターカミサマ(橋本進也かよ!)、電撃快速王モナクマリン」がイイ。

と、二強にどうしても目が奪われがちなのだが、今年の鞆の浦賞、春の混戦を彩った役者達が概ね無事に出てきたことが意義深い。大御所Okuさんも、"電設掲示板"にて「今年の福山は、ほとんど故障なくきてますな。いいことだ。」とコメント。同感。すなわちダービー馬アレクシア、同2着ヤマノダイオー、3歳チャンプユノアウトロー、無冠の素質馬ピアドオスカー、銀杯2着ブラウンマーチ(春の時点から比して現状は前述の二強に大きく水を開けられた感は否めぬが、それはさておいて、ね)・・・つまりは、前週の益田まほろば賞に出張でここはパスの福姫益交流勝者の穴馬ダイホーマと、2週後の4歳牝特狙いのクイーンカップ勝者"幻のダービー馬"イクノシンプウ以外は概ね出走という、あらまほしき状況。
そして何より触れねばならぬのが、この鞆の浦の後、11月下旬に施行される、アラブ系4歳近畿以西交流競走、西日本アラブダービーが、今年から門戸を全国に開放、その名も"全日本アラブグランプリ"と改め、全国秋のアラブ4歳決戦場となったということ。全国各地から強豪を呼び寄せることになった福山、そのホスト役となる彼らのうち、誰が筆頭を襲名するか?そこでこの鞆の浦、No.1ホスト決定戦という意味合いも帯びることになったわけ。

ということで、出走馬、内枠より、ピアドオスカー(55k、嬉)、ユノアウトロー(54k、岡田)、ミスターカミサマ(55k、渡辺)、セブンアトム(54k、片桐)、ヤマノダイオー(55k、楢崎)、シマナミカンセイ(54k、黒川)、アレクシア(54k、藤本)、ブラウンマーチ(54k、石井)、モナクマリン(56k、岡崎)、ジョージレディー(53k、鋤田)、以上10頭。どうもハンデは賞金別定らしく、モナクマリンが1頭56kのトップハンデ。
しかしこのうち、ヤマノダイオーが当日出走取り消し。後日おさるさん確認の情報によると、左後肢フレグモーネと主催者発表とのこと。これはかなり残念。馬券検討の面からも、レースの展開を考える上でも。それに何より、ヤマノダイオー、一応福山4歳勢のうちではかなりの役者やと思うので。

前レースの発走前の装鞍所を眺める。カミサマは比較的大人しく、アレクシアが若干うるさめで出を待つ。
そしてパドックに各馬が姿を現す。この時点で空模様がかなりの曇天。結構暗い。光量不足で、カメラ構えた前田っちとふささん(デジカメです)が「うわ暗くてシャッタースピード上がんないよ〜!」ワシはISO800のフジのズームマスターで何とか無事。ここでFUKUさんにお目にかかる。
1番ピアドオスカー、栗毛は綺麗だがこのところのイマイチさの印象が先入観としてあるからか、どうも平凡。踏み込みも浅めか。登場して暫くは周回のスピードが上がらなかったが、途中から若干チャカつき出す。問題は戦法、先に行くのか控えるのか。嬉、どう出る?
2番ユノアウトロー。元々の体型なのか、4歳秋になっても細目感が色濃い。トモの細さが目立つ。これも周回のスピードがない。この馬の追い込みが大成してくれれば、カミサマのライバルとして楽しみなのだが。顔は相変わらず細くて三白眼、頬にサンマ傷がいかにも似合いそう、悪相。
3番がミスターカミサマ。例によって黒地に金文字刺繍のカミサマメンコ。馬体重+3の478k。夏以前は銀杯も含めて460k台で競馬をしてきたのだが、これは成長分なのかそれとも絞るほどびっちりやれないのか?前走秋緒戦、そして今日もそうだが、銀杯時のようなシャープな馬体という印象ではなく、比較的どっしりした感じ。またこれも前走と同様、周回スピードが遅く、前の馬との間隔が開く。トモの踏み込み、浅いなあ。馬自身はよく解っているといった感じで、落ち着いて周回。栗毛の毛艶は良い。
4番セブンアトム。やや格下ながらも好調。4歳春以降夏までに下級条件からC1まで上がってきた。カミサマとは同じ那俄性哲也厩舎。こちらは先行馬。どう動く?馬体はスリムな栗毛。活気あり。この馬、写真に写すと、顔、特に鼻先が異様に細くて、それでもって長い。
6番シマナミカンセイ、これも栗毛で細身の馬体、スッキリした仕上げ。出走馬中唯一の補助馬だが、ちょっとここは実力不足か。
7番アレクシア。この馬はとにかくパドックがうるさい。頸と上体をもたげて、脚はチャッカチャッカ。周回中始終ポルシェ(フェラーリじゃなくて)のエンブレムの中央に描かれた馬のような格好。半ばぶっ飛んでいる時もあり。これはもう個性か。大目標は2週先の4歳牝特。
8番ブラウンマーチは余裕の周回といったところ。ただ見た目的にはごく普通の鹿毛馬。銀杯を追い込んでカミサマの2着ということもあってか、追い込みカミサマの相手としてだろう、ソコソコ穴人気。
そしてそして9番がモナクマリン。馬体重+6でも412k。ぱっと見はそんなに小柄には見えないのだがやはり小さい。特に正面から見ると馬体が薄い。ところがこの馬の馬体、胸前もトモも筋肉がかなり逞しく付いている。そして何より今日の仕上げ、素晴らしい!トモの踏み込みなど、秀逸。大人しい周回。ところがこれがレースに行くとテンからキュン!と加速で逃げぶっち切り。おさるさんが仕入れた情報によれば「岡崎騎手、マリン乗るときほとんど手綱制御していないそうですよ。もう馬に行かせるだけみたい。」まさに生粋の快速逃げ馬。この馬格で他馬より余計に斤量背負うのはどうか?
大外10番牝馬ジョージレディー。ごく普通。先行脚質もマリンがいるここは明らかに劣勢か。
とにかくモナクマリンが絶好。対するカミサマはう〜ん・・・

モナクマリン、パドック(47KB)
モナクマリン、パドック
筋肉の付き具合が思いのほか良い

本馬場入場から返し馬に。マリンはいち早く1コーナーへ駆け出す。一方アウトローは四角方向へG前100m地点あたりまで曳かれていって、そこからぶっ飛んでくる。この2頭はこのまま3コーナーの待機所へ直行。再度正面を流すことはしない。
カミサマはじわっとダクにおろし、やや強めのキャンター。ダクを踏んだときの後肢の送りがどうも気に入らない。
アレクシアは例によって頸を45度くらい左にひん向けてのキャンター。顔が走る方向を全く向いていない。その他各馬、概ね強めのキャンターを敢行。

単勝人気はカミサマ、マリンの順。連勝もややカミサマからの方が人気が高いようだ。で、予想。「これ強い馬2頭がどっちも極端な競馬だからなあ、2頭で決まると思えないよなあ」とおさるさんも口にしたが、同感。パドック気配と近走の充実ぶりからは明らかにマリンなのだが、あのスピードタイプが千八でどうか?という疑念を払拭できず、結局カミサマからの穴目への枠単を厚く。相手は未練がましくオスカー、FMラジオの中継でも良化を言及されたアウトロー(これも未練だなあ)、そしてレースが乱れた場合のドサクサに強そうなアレクシア(ダービーのトラウマやな)。この3点へマリンからも薄く。「カミサマ良く見えないですよね」とFUKUさんに問うと「全然ダメ」とのお答え。「これで勝てたら能力凄いってこと」が共通見解。まあワシは今回その能力に賭けようと。ディープさんはモナクマリン、曰く「あの馬春先には千六でも長いって言われてましたからねえ、千八も克服できるでしょ」。

いよいよ発走。距離千八、2コーナーよりスタート。
ゲートが開いて当然の如くマリンが自然に前に。その外鋤田ジョージレディー、最内ピアドオスカーも好発、嬉先行策か。この3頭暫し様子を窺い合いつつ、結局三角あたりでは先頭マリン、これの1、2馬身後に内オスカー外ジョージの併走。この後ろはやや開いて、中団から後方までの一線の隊列、前列は内セブンアトム外アレクシア手綱引っ張られ気味、この後ろにアウトロー、ブラウン、そしてカミサマ。
各馬1周目のスタンド前に。ハナはマリン、続いて内オスカー外ジョージの併走は変わらず。マリンと後ろの2頭との間はやや開いて3、4馬身程度。しかしここまでのマリンの逃げ、ギュンギュン飛ばすスピード逃げではなく、案外抑制されたもの。しかし鞍上岡崎との折り合いはばっちりの模様。手綱がっちり。オスカー、ジョージの併走から開いて、中団以降、カミサマは当然この中。
1コーナーから2コーナー、マリン−オスカーandジョージ−中団以降、この隊形のさらに長くなってくる。そして2コーナーを回るあたりから、いよいよマリンが逃げ脚全開。向こう流しを快走するうちに、あれよあれよという間に後続との差を広げてしまう。
この頃後方はさらに隊形が縦長になり、カミサマの位置から先頭のマリンは遙か前方。向こう流しも半ば、いい加減進出しないとどうしようもないカミサマ、このあたりで長ぁ〜い馬群を自力で押し上がろうとする。しかし先頭マリンは、いや2番手2頭すらまだまだ前方。加速する馬群の流れに乗って進出するのであれば楽なのだが、ペースが上がらず間延びしていく集団をただ一騎捲り上がらねばならぬこの状況、厳しすぎる。
先頭マリン、もう単騎独走で三分三厘を回ってくる。どないもこないもなく、この時点で確勝モード。一方カミサマ、銀杯時の爆発力は望むべくもなく、4コーナーあたりでどうにかこうにか押し上がってくる。
そして直線、マリンぶっち切り、最後は鞍上岡崎、手綱を抑えて流し楽走、ゴール前30m地点では馬場内ビジョンに目をやる余裕まで見せ、そして優勝のゴール。ゴール板通過直後、その外ラチ側の下馬所付近で待機する関係者に向かって、左腕を下からサッと肩の高さまで振り上げ、ガッツポーズ。この一瞬の所作、何ともエレガントで格好良かった。
一方カミサマ、直線を向いて程なく前の馬をやっつけて、残るはマリン1頭!なのだが、逃げ楽走でつけられたリードはどうにも覆し難く、結局マリンに遅れること5馬身で2着。現場のワシのゴールの記憶はここまでが全て。
これ以降の結果はNARのデータルームをカンペに。3着中団前列からセブンアトム、2着カミサマとは着差7馬身!4着2番手外目から粘ったジョージレディー、5着6着後方から追い込んだブラウンマーチにユノアウトロー、7着三分三厘で好位から陥落したアレクシア、ピアドオスカーは殿ママのシマナミカンセイにまで最後抜かれたベベ9着。しかしながら4着から殿まで、時計的にはコンマ8秒の間に入っているので、混戦だったということか。因みに1着マリンの走破時計、1分59秒2、これは当日の馬場を考えれば相当速い。
ゴール入線時からレース後にかけて「モナクマリン強えわ!」との声が挙がる。勝者マリン、外ラチ沿いをウィニングラン。
モナクマリン、最後の直線(39KB)
モナクマリン、楽走の優勝ゴール前
鞍上岡崎、余裕の笑み
ミスターカミサマ、最後の直線(40KB)
ミスターカミサマ追い込むも・・・
今回も届かず2着ぅ〜

そして表彰式。ウィナに向かう通路の途中、そして式が終わって引き揚げるまで、終始岡崎騎手がニコニコ顔で、お客さんの祝福の声援に、ホント嬉しそうに応えていたのがとても印象的だった。いつもパドックそして騎乗時は、いかにも凄腕ベテランといった感じで、渋くてポーカーフェイスなのだが。ここでワシ、ミーハーモード全開でサインをお願いすると、穏やかな表情で快く書いて下さった。騎乗技術と馬券での信頼性(というより相性か)においてはもともと高評価だったのだが、この一件でさらに好感度アップ。この顛末の時に、福山競馬万歳さんに見つけてもらって暫し会話。

モナクマリン、表情(34KB)
口取り撮影前のモナクマリン
その眼差しの向こうに何を見据える・・・

総括など。着順着差の通り、やはりマリン、カミサマの二強と、それ以降の集団とは実力差があるということか。かつての実力馬、オスカーやアウトローまでもが全く通用しないというは残念。
しかしモナクマリン、恐れ入りました。ディープさんの見込み通り、難なく距離千八クリア。後におさるさんは「3コーナーでバテバテになりながら」と指摘されたが、ワシからは余裕充分に見えた。ただ、おさるさんともろうさんはじめ多くの方が思われたように、「モナクマリンを楽に行かせ過ぎた」というのも印象として残る。但しマリンと競ろうとすれば玉砕覚悟は必至、重賞の舞台、酷か。先行馬セブンアトムがカミサマと同厩なので、連係プレーという手は打つ余地はなかったのか?
次はいよいよ大舞台、全日本アラブグランプリ。距離2250mはいかにも長いが、ここまでのし上がった手前、クリアしてもらわぬことには・・・あのちっちゃな馬体に、福山の期待が大きく懸かることになるのだね。
ミスターカミサマ、やはり完調ではないのだと思う。万歳さんが言及されていたが「銀杯がピークで、その後の夏2走も結構一杯いっぱいだった」ようで・・・逆に言えば、本調子を欠き、加えて、道中集団の流れに頼れず自力で押し上がるしかないといった不利な展開で2着に持ってこられるあたり、能力と素質は本物の筈。あと一月、全日本までには体調をUPさせて、いい状態で臨んでもらいたい、切に。目指すは「"鬼脚"ミナミセンプウの再来」。ホンマ期待してまっせ!

というわけで、帰路はリーダーと鈍行乗り継ぎ。今年もう10回以上もこなした道中、ちょっと長い各停乗車も慣れたもんだ。
さあ、5週間後は大一番、第1回全日本アラブグランプリ。
「全国4歳アラブの強豪たち、そして全国アラブ系の皆さん、11月26日、福山でお会いしましょう」なんて、マリンとカミサマが思ったかどうか・・・・

2000.10.26 記

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