2003年、アラブ系重賞観戦報告一覧



※レース名の後ろに記したマークは
★:全国交流、◆:地区間交流、■:単一地区競走(東海はそれで単一地区扱い)、
このうち白抜き記号は非重賞。
牝:牝馬限定競走、牡/セ:牡馬(セン馬含む)限定競走、混:アラ・サラ混合競走
※マークの色は
:古馬、及び3歳・古馬混合競走、:3歳競走、:2歳競走


1/1、 高知、南国王冠 高知市長賞 
昨秋笠松より転入のコウエイエンジェル、逃げ切り大楽勝、当地5連勝で戴冠。2着ベアーズキャロルで馬券は中波乱。
1/2、 福山、福山大賞典 
強引に逃げたユノワンサイドが押し切らんところ、明け4歳ユキノホマレが追い込み襲来、終いの叩き合いを制す。格上挑戦もお構いなし、下克上を遂げる。
1/3、 園田、新春賞 
明け4歳ミスターサックス、道中押っつけ押っつけながらも2番手から抜け出し勝利。2着捲り押し上げたソレユケイチマツ。
1/4、 名古屋、名古屋杯(冬) 
今年から冬も名古屋開催。マリンレオら有力馬不在で大混戦ムード、セトノランボーが先行抜け出し重賞初V。2着ヘイセイチェッカーの逃げ粘り。
1/13、 福山、新春賞 
A2重賞、今年は千八に距離短縮。昨年2着の本命メガビソウが先行抜け出しVでアタマは順当も、人気薄ノースパワーが追い込み2着で波乱。
1/19、 福山、園田・福山交流特別競走 
3歳補助馬交流戦。地元ラピッドリーラン、出負け気味ながら無理矢理逃げて押し切って勝利。2着好位から兵庫ベロシダハーバー。
2/2、 佐賀、九州アラブチャンピオン 
実力馬キングダイオー、悲願の重賞初Vは持ち味の捲り一気ではなく好位差し。2着先行ホーエイハンターで的場厩舎ワンツー。
2/8、 福山、高知・荒尾・福山交流特別競走 
3歳補助馬及び中央補助馬交流戦、昨年まであった益福交流の後継レース。地元ホワイトセーラが楽々逃げ切る。
2/9、 福山、福山マイラーズカップ 
ホマレエリートが軽快に逃げ切り快勝、昨夏の金杯に続きマイル重賞連取。2着ドリーミング、人気のユノワンサイドは故障で競走中止。
2/16、 荒尾、荒尾銀盃 
9歳イセイチフブキ、全盛期さながら颯爽と逃げ切る。この次走で引退、最後の輝きとなった。2着アロマも先行粘って。
2/20、 園田、若駒賞 
僅か5頭立て。サンバコールの全弟サンクリント、出負けも何のその、軽く押し上げ早々に先頭でV。2着道営から移籍のビミョウ。
2/23、 荒尾、九州アラブ栄冠 ※4歳
4歳補助馬・中央補助馬交流。地元イマリオーエンスとハイセイアポロが先行粘るも、結果は差したホワイトキャンプ−先行マルサで福山ワンツー。
3/2、 佐賀、西日本アラブ大賞典 
有力馬が早め早めに先団・好位から仕掛ける激しい展開の中、ユキノホマレのバック捲りが炸裂、四角までに他馬を全て呑み込んで圧勝。2着好位で終始積極的に攻めた地元キングダイオー。
3/5、 姫路、福姫交流 
ラピッドリーラン、今日は発馬決まっての逃げ切りで補助馬交流を連取。2着マリンズゴールドで福山ワンツー。
3/16、 福山、ローゼンホーマ記念 
ドリーミング、西日本アラブ大賞典から中1週の強行ローテも何のその、好位から必死のジリ差しで勝利。"鉄の女"の面目躍如。2着上り馬ネーチャーフレンド。
3/22、 福山、クイーンカップ ・牝
マルシンヴィラーゴの娘デザートビュー、後続に影をも踏ませぬ逃げ圧勝。出負けラピッドリーランは中盤ミスラッキーにも抜かれ3着完敗。
3/23、 福山、キングカップ ・牡/セ
素質馬ユノエージェント、2番手から三角先頭で押し切り重賞初V。スイグンも先行粘ったが、成長度の差か及ばず2着。
4/13、 福山、福山桜花賞 
レースの流れはホマレエリートの完璧な逃げ切りペース、が、ユキノホマレが強引に追い込んでV強奪。岡崎騎手は通算2500勝を重賞で飾る。
4/20、 高知、南国桜花賞 
チーチーキング、中団から鋭い差し脚繰り出し快勝、意外にもこれが古馬重賞初勝ち。2着前年の勝者スマノガッサン、好位粘って老雄の意地。
4/22、 名古屋、クリスタルカップ 
名古屋杯トライアルながら地味な重賞。キソノコウリューウ、綺麗に先行抜け出し、差したケイウントップをしのいで勝利。
4/23、 園田、フクパーク記念 
最終回の今年は非重賞化。サンクリント、バックで捲り切って最後は楽走の楽勝。2着"善戦マン"ニホンカイブルー。
5/2、 名古屋、アラブカップ 
笠松ヤマノユーノス、意外な先行策で早々に先頭のところ、ブラウンブルドンが併せる。直線抜きつ抜かれつの激しい叩き合いは、クビ差でヤマノユーノスに凱歌。
5/4、 金沢、黒百合賞 
スーパーベルガーもチョウヨームサシも不在で小粒なメンバー。逃げ粘るサクセスフレンドを、コーワゴールドがハナ差、差し切って重賞初V。
5/5、 園田、兵庫大賞典 ・混
連覇を狙ったサンバコール、バック捲り敢行するも、ホクザンフィールドに及ばず、ロードバクシンにも抜き返され3着敗退。クールテツオー4着。
5/21、 笠松、アラブダービー 
逃げるヤマノユーノスに併せるブラウンブルドン。再び繰り広げられるタイトな死闘を制したのは、またもヤマノユーノス。ゴール寸前、顎を突き出して差し返した。
5/25、 福山、全日本タマツバキ記念アラブ大賞典 
兵庫サンバコール、全く意外な好位競馬、三角早々先頭で押し切って、8歳にして古馬全国交流を制す。2着先行粘った上山レビンマサ。前年の覇者マリンレオは後方から届かず3着、一昨年のセイユウ記念以来の黒星を喫する。
6/8、 福山、瀬戸内賞 
3歳中央補助馬全国交流。楠賞を蹴って登場の福山ダービー馬ユノエージェントが逃げ楽勝。高知コスモユーメーの2着健闘が光った。
6/19、 園田、楠賞 兵庫アラブ優駿 
サンクリント、後方からの競馬となるも、捲り差して完勝。2着入線スイグン失格で、サンクリントより後ろから追い込んだミルフィーユマリモが繰り上がり。伝統のアラブ3歳全国交流は、これで歴史の幕を閉じた。
6/25、 荒尾、九州アラブグランプリ 
佐賀スターライトマルコ、2番手早々抜け出しV。2着好位からハイメーカー。勝者は元福山B級馬、荒尾ベテラン勢の不甲斐なさが目立った。
6/29、 福山、銀杯 
デザートビュー、逝った母マルシンヴィラーゴに捧げる逃げ圧勝。2着ラピッドリーラン。重賞出走解禁となった他地区デビュー馬は全て下位着順。
7/6、 高知、南国優駿(アラブダービー) 
マンペイ記念馬エスケープハッチ回避で一強となったコスモユーメー、2番手から独走大差勝ち。2着チーチーボーイ。
7/21、 上山、若草賞 
日本一早いアラブ2歳重賞。ワタリオーカンとブルーコマサ、二強の叩き合いはワタリオーカンに軍配。
7/23、 名古屋、アラブ王冠 
ヤマノユーノスvsブラウンブルドンの地元重賞第3ラウンドは、ヤマノ早々に押し切りV。2着新鋭クルージング。ブルドンは失速10着、明暗を分けた。
8/3、 福山、ビーナス賞 ・牝
福山夏競馬名物、古馬牝馬の戦い。ホマレエリート、他を寄せ付けず逃げ切って連覇。3歳ラピッドリーランが2着に健闘。
8/4、 金沢、セイユウ記念アラブグランプリ 
前年の勝者マリンレオ、序盤から2番手の先行策、四角抜け出し。捲り迫ったユキノホマレを寄せ付けず連覇。タマツバキ敗退で危うくなったアラブ日本一の座を堅守。ホーエイトップvsアオイリュウセイvsレビンマサの3着争いも白熱。
8/10、 荒尾、アラブ大賞典 
トチノグレイス、早目上昇の差し切りで4年連続の重賞V達成。2着先行スターライトマルコ。コウザンシンオーは無茶逃げ沈没11着。
8/15、 福山、金杯 
人気は3歳筆頭ユノエージェント、しかし立ちはだかったのはホマレエリート。ユノの追撃を真っ向受け止め突き放す逃げ完勝。これで同レース連覇。痺れる強さ。
8/16、 笠松、笠松オールカマー ・混
ホーエイトップ、中団から力強く差し切って、同レース久々にアラブが勝利。ケイエスマジック3着、ツルギベンサーは外枠からハナ奪えず8着。
8/24、 高知、南国乙女特別 ・牝
高知で年に一度、牝馬の晴れ舞台。南国王冠馬コウエイエンジェル、本調子ならずともここは格上の逃げ完勝。2着スカイプリティーも順当。
9/5、 笠松、アラブスプリンターカップ 
快速ツルギベンサー、逃げ切って古馬重賞初勝利。2着ケイエスマジック。3歳ヤマノユーノスは仕上げ重く3着まで。
9/17、 姫路、白鷺賞 
兵庫最後のアラブ系単独重賞。ハッコーディオスは失速2着、マッピーウェーブは最後の直線内ラチ激突競走中止。サンキュウホマレがまさかの差し脚で波乱のV。
9/21、 金沢、中京スポーツ賞 
笠松から電撃移籍のホーエイトップ、2番手から早々に抜け出し大差圧勝、セイユウ記念3着は伊達でない。2着サクセスフレンドの逃げ粘り。
10/8、 名古屋、帝冠賞 
上り馬キジョージャンボ、先行抜け出し重賞初V。2着「善戦女子」"複勝の"ナルコ。ヤマノユーノスは全く動けずよもやの3着。
10/19、高知、荒鷲賞 
終い混戦の差し脚勝負を制したのは人気薄ホワイトメビウス、大波乱。2着オーゴンサチカゼ。本命チーチーボーイ5着敗退。
10/26、福山、鞆の浦賞 
ユノエージェント堂々の逃げを、先行スイグン、四角手前で捉えて交わす。終い激しい叩き合いとなるも、譲らず重賞初勝利。
11/2、 福山、福山菊花賞 
福山長丁場ならユキノホマレ。道中行き脚重くとも、エンジン掛かればお構いなしで追い込み優勝。2着人気薄ハカタカッサイ。
11/9、 福山、福山3歳牝馬特別 ・牝
兵庫デビューのイケノスカレー、中団から鋭く押し上げ重賞初V。ラピッドリーランは出負け、好位から追い上げたが2着。
11/16、金沢、石川テレビ杯 
久々の実戦スーパーベルガー、先行抜け出すも直線グリーンジャンボの急迫にヒヤリ。が、"女帝の意地"で持ち堪え、突き放してV。
11/19、荒尾、肥後さざんか賞 
筆頭ワタリタキオンはAGP目指して回避。現二番手ユメゴゼンが逃げ圧勝、本命人気に応える。2着ハリマブルース。
11/24、福山、ヤングチャンピオン 
傑出馬おらず混戦。勝ったのは穴馬格ユタカマンタロウ。外目先行押し切り。2着差してホクザンファイズ。
11/30、福山、全日本アラブグランプリ 
鞆の浦賞馬スイグン、先行からドバッと抜け出し完勝で世代日本一に。2着先行残してクールフォーチュン。荒尾ワタリタキオンの追い込み3着が惜しい。ユノエージェント、徹底先行のムチャ逃げで保たず自滅。
12/2、 荒尾、ヤングチャンピオン 
規程変更で今年から2歳馬が二千を走る。7戦無敗の筆頭ケイウンリーダー、好位にすんなり控えて抜け出しV。2着シルバーコスモスの追い込み。
12/10、名古屋、シルバー争覇 
帝冠賞馬キジョージャンボ、古馬重賞初挑戦も先行抜け出しあっさりV。"マリンレオ以後"の名古屋筆頭、襲名の予感。2着差してアイシスエール。
12/14、福山、アラブ王冠 
AGP馬スイグンは回避。となれば主役はユノエージェント、逃げずに2番手からの勝利で汚名返上?2着逃げ粘ってラピッドリーラン。
12/21、福山、全日本2歳アラブ優駿 
道営所属クロイチョキンバコ、労せずハナに立ち、逃げてそのまま押し切る。走りもルックスも、噂通りの怪物ぶり。2着シャープに追い掛けた地元ヤスキノショウキ。
12/28、荒尾、ファン選抜有明大賞典 
先行有利の馬場状態、差し得意の本命ワタリタキオンも前々の位置取り。そこから追い上げるも、勝ったのは更に前にいた対抗格ハイメーカー。

以上、50重賞、6非重賞、全56競走を観戦でございます。
競馬場別に数をまとめると以下の通り。(()は非重賞)
上山1、金沢4、笠松3、名古屋6、園田3(2)、姫路1(1)、福山19(2)、高知4(1)、佐賀2、荒尾7


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