2002年、アラブ系重賞観戦報告一覧



※レース名の後ろに記したマークは
★:全国交流、◆:地区間交流、■:単一地区競走(東海はそれで単一地区扱い)、
このうち白抜き記号は非重賞。
牝:牝馬限定競走、混:アラ・サラ混合競走
※マークの色は
:古馬、及び3歳・古馬混合競走、:3歳競走、:2歳競走


1/2、 笠松、アラブギフ大賞典 
「敵なんていない!」マリンレオ、道中中団も軽く寄せて楽勝。意外にもこれが東海SPI初勝ち。2着離れてショウリイットー。
1/3、 園田、新春賞 
"灰色の魔導師"ハッコーディオス、真骨頂の幻惑逃げで終い接戦を残してV。2着2番手食い下がったクールテツオー。
1/4、 中京、名古屋杯(冬) 
中京開催では今年が最後。ブラウンダンディ、掛かり通しもお構いなしの強引な競馬で、名古屋杯4勝目、冬三連覇の勝利。
1/6、 福山、福山大賞典 
明け4歳フジナミスペシャル、平均ペースを先団から早め抜け出す会心の走りで戴冠。8連勝で臨んだ牝馬ドリーミングがユノワンサイドを交わし2着。
1/13、 益田、日本海特別(冬) 
ニホンカイマリノ、縦長な隊列を最後方から追い込んで、G前グリーンマスクを交わしてV。日本海特別三連覇の偉業達成。
1/20、 福山、新春賞 
A2重賞で2250m戦の長丁場。ノアが前半2番手から2周目三角前で抜け出し快勝。2着好位からメガビソウで本命決着。
2/3、 佐賀、九州アラブチャンピオン 
荒尾メグミダイオー伸びず7着敗退のところ、勝者は好位で巧く運んだ「盲点の人気薄」キングタイムリーで大波乱。2着捲り追い込みスーパージョージ。
2/10、 福山、福山マイラーズカップ 
フジナミスペシャル、二六決戦大賞典に続き、マイルでも先行快勝。ユノワンサイド、今回は好位差しも及ばず2着。
2/17、 荒尾、荒尾銀盃 
地元戦なら敵なしメグミダイオー。ブリンカー初着用で逃げブッチ切り圧勝。離れた2着争いは好位からジワリとワールドアイ。
2/24、福山、キングカップ 
世代の中心ダイニアキフジ、中団外から豪快に抜け出し待望の重賞初勝ち。2着ホワイトキャンプ。
2/25、福山、クイーンカップ ・牝
ルパンユイナvsアヤヒカリの二強対決は、先に捲ったユイナが押し切る。アヤは追いかけるも及ばず2着。
3/3、 佐賀、西日本アラブ大賞典 
ワシュウジョージ、2周目早々から自力駆け、斬れ脚勝負に持ち込み四角先頭で連覇。2着連れて押し上がったサンバコール。
3/6、 姫路、福姫交流 
二強兵庫スカイタカオー福山ルパンユイナが競り合って共倒れ。人気薄福山ヒットランナー、代打三野騎手イン差しズバリで大波乱。
3/17、 福山、ローゼンホーマ記念 
上山から移籍の4歳牝馬ホマレエリート、上り調子そのままの捲り一気で圧勝。2着後方から辛うじてフジナミスペシャル。
4/5、 笠松、アラブチャンピオン賞 
マリンレオ、縦長の展開を中団待機、直線ひと伸びで楽勝。2着好位からラディガブライト。タマツバキまであと50日。
4/14、 福山、福山桜花賞 
暴走逃げノアが粘って大健闘も、フジナミスペシャル、3番手から終い捉えて勝利。3、4、5着は牝馬三強、「女性上位時代」の予感。
4/24、 園田、フクパーク記念 
本命ミスターサックス、太さん負傷で松浦政サマ急遽騎乗も、2周目早々先頭で圧勝。サンキュウホマレ痛恨の出負けも辛うじて2着。
4/28、 高知、南国桜花賞 
老雄スマノガッサン、好位早め抜け出し、南国王冠に続いて重賞連取の2勝目。チーチーキングが得意の捲り追い込みで2着。
5/3、 名古屋、名古屋杯(春) 
マリンレオ、タマツバキ前の最終戦。好位から楽勝も、終い鞭を入れられ大一番を意識した走りか。2着先行粘ってヘイセイチェッカー。
5/5、 金沢、黒百合賞 
昨年の勝者エステイヒーロー、バックで捲って独走するも、上り馬スーパーベルガーが自力で追いかけ終い差し切る。怪物牝馬、そのヴェールを脱ぐ。
5/6、 福山、福山ダービー 
実績馬が現状今一つの中、上り馬トモシロトーザイ、終始ブッ掛かったまま突っ走る気性難も、本命ダイニアキフジとの競り合いを制す。
5/19、 高知、マンペイ記念 
現状トップのテイケイミチカヒメが逃げ切り一冠。2着殿から追い込んだ穴馬ホーエイミラクル。
5/26、 福山、全日本タマツバキ記念アラブ大賞典 
マリンレオ、慣れぬ福山の深馬場に若干苦戦しつつも、三角先頭で押し切って、待望の日本一の座に。前年の覇者ペルターブレーブ、今年も直線大外怒濤の追い込みで意地の2着。
6/5、 園田、楠賞 全日本アラブ優駿 
大本命ミスターサックス、先団抜け出し勝ちパターンのところ、金沢チョウヨームサシ、自力で押し上げ終いサックスを競り落としてV。金沢初の楠賞馬に。
6/9、 福山、瀬戸内賞 
3歳中央補助馬全国交流。勝者兵庫グリーンジャンボ。人気の益田ノアリュウオウは3着も道中不利あって。加害者は勝ち馬、後味悪し。
6/23、 福山、銀杯 
注目の素質馬モナクカバキチ、捲り差し決まって重賞初V。ダイニアキフジ早め先頭も押し切れず2着、またもや重賞を勝てず。
6/26、 荒尾、九州アラブグランプリ 
佐賀マノノトップガン、鮫ちゃん十八番のバック捲りでブッチ切り圧勝。2着先に仕掛けて交わされるも力走コウザンシンオー。
7/2、 金沢、セイユウ記念アラブグランプリ 
スーパーベルガー先団からフジナミスペシャルを潰して四角先頭のところ、好位から追ったマリンレオが直線ねじ伏せ全国交流連取。「強すぎる!」
7/7、 上山、仙台七夕まつり賞 
"稀代のクセ馬"ムーンライトブルー、苦手な外枠から強引にイン奪取で逃げ切り圧勝で同レース連覇。2着好位から3歳レビンマサ。
7/21、 高知、南国優駿(アラブダービー) 
テイケイミチカヒメの逃げを捉えたのは、先団から押し上げた好調カミケンマック、叩き合いをクビ差抜けてV。
7/28、 金沢、農協牛乳杯 
スーパーベルガー、距離千五にやや手こずるも好位から快勝。調子を上げたサクセスフレンドは絶妙の逃げも通じず2着。
8/11、 荒尾、アラブ大賞典 
マノノトップガン、真っ向勝負のコウザンシンオーに手こずるも譲らずV。2着先行粘った佐賀ニシケンシーザー、シンオー3着。
8/15、 園田、摂津盃 
クールテツオー、好位から最後グッと伸びて人気に応える。2着追い込みマサノライデンと3着大逃げスーパーチャレンジも印象的。
8/16、 上山、日本海記念 
3歳レビンマサ、先団早め押し切りで地元古馬大一番制覇。2着中団から差し込むも及ばずエルソパレード。
8/30、 笠松、アラブスプリンターカップ 
トモシロヒットバカ逃げで自滅。上り馬サマーバース、これに関知せず2番手競馬から抜け出し重賞初V。
9/16、 門別、鳳凰賞 
断然の世代筆頭ダイヘイゲン、レース半ば自然と先頭に立って押し切り楽勝、奥深さに期待高まる。2着ツルギビックワン。
9/22、 金沢、中京スポーツ賞 
スーパーベルガー、好調サクセスフレンドの逃げに直付け、早々にねじ伏せる。女帝の前に敵はなし。気の毒なのはサクセス、お手上げの2着。
9/23、 上山、かかしまつり賞 
終い接戦の好レースを制したのはレビンマサ。やや後ろからの仕掛けで差し切り古馬重賞連覇。2着またもやエルソパレード、どうしても重賞が勝てない。
10/13、高知、荒鷲賞 
兵庫デビューのスカイプリティー、好位抜け出し四角先頭で完勝。2着ヒダカシュウホウ、2歳王者「忘れた頃の」追い込み。
10/20、福山、鞆の浦賞 
小雨重馬場、伏兵マルサンウイザード、まんまと逃げ切る。本命ダイニアキフジ、道中2番手もまたまた2着。
10/23、名古屋、帝冠賞 
東海3歳二強対決。地元キソノコウリューウが笠松ホーエイトップを抜かせず渋太く勝利。なお同日、マリンレオがサラ戦初出走で快勝。
10/27、佐賀、九州アラブダービー 
荒尾の上り馬ダイナマイトキング、好位から捲り気味に仕掛けて直線独走の圧勝。混戦の2着は福山OG佐賀ベストラムでやや波乱。
10/31、姫路、白鷺賞 
充実のクールテツオー、58.5kもお構いなし。絶好の二位付け3歳ミスターサックスを終いグイと差し切って重賞連取。
11/3、 福山、福山3歳牝馬特別 ・牝
能力は世代屈指も、何故か牡馬には重賞で勝てぬアヤヒカリ。ここは強い好位競馬で待望の重賞初勝利。
11/17、福山、福山菊花賞 
先行抜け出すフジナミスペシャル、ホマレエリートが捲って一旦交わすも、終いフジナミが差し返してV。福山二二五の好レース。
11/19、上山、奥の細道大賞典 
マルワサンライム、先行早め抜け出しで快勝、地道な地力強化が報われた金星。大本命アオイリュウセイは仕掛け遅く辛うじての2着完敗。
11/20、荒尾、肥後さざんか賞 
充実の荒尾3歳重賞。九州産馬クニノオーカン、中団から差し切って勝利。2着逃げ粘ったマルシンランサー。
11/23、福山、ヤングチャンピオン 
現世代トップのユタカリュウオウ、先団から早々に前を捉え快勝。逃げたラピッドリーランが辛うじて2着に残る。
11/24、福山、全日本アラブグランプリ 
ミスターサックス、楽走の二位付けから早々に先頭で押し切って圧勝。不利な展開を自力差ししたチョウヨームサシを2着に下し、楠賞のリベンジを果たす。
11/28、園田、園田金盃 ・混
アラブから唯1頭出走のクールテツオー、好位から進めるも勝負所で反応良くなく4着が精一杯。
12/8、 福山、全日本2歳アラブ優駿 
地元重賞を蹴って挑んだ兵庫クールフォーチュン、先行一旦下げて捲り差しの勝利。2着自力で中団から差し込んだ上山ミルフィーユマリモ。両者お見事。
12/11、園田、園田2歳優駿 
上昇馬ホワイトタイガー、好位から後半ジワリと抜け出して、ニホンカイブルーの追撃を封じV。ユーノス産駒重賞初勝利はワンツーで。
12/15、福山、アラブ王冠 
福山3歳最大の上り馬ユキノホマレ、豪快に捲り追い込み決めて重賞初勝利。2着早め押し上がったモナクカバキチ。
12/22、高知、銀の鞍賞 
実績・能力共に拮抗。好位から鋭く差した穴馬ストロングオーがV。対抗格オーゴンサチカゼが捲り追い込みで2着。
12/31、荒尾、ファン選抜アラブチャンピオン 
コウザンシンオー、捲り寄せ一発完勝。2着上り馬ハイメイカーの差し。荒尾の覇権は「大王」から「新王」へ。目指すは「真王」・・・

以上、54重賞、1非重賞、全55観戦記でございます。
競馬場別に数をまとめると以下の通り。(()は非重賞)
門別1、上山4、金沢4、笠松3、中京1、名古屋2、園田6、姫路1(1)、福山18、益田1、高知5、佐賀3、荒尾5


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